アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、ワンナウツ13話脚本:テーマへの伏線

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思ったがこの方の歴史は膨大すぎた。 今回は、ワンナウツ13話(高屋敷氏脚本)について。 前回は、ワンナウツ12話(同氏脚本)について。 https://togetter.com/li/1445848 続きを読む
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まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 1 カイジが好きで始めた、カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの担当作を追うシリーズの続きやります。 今回は、ワンナウツ13話(高屋敷氏脚本)について。

2019-12-29 14:01:43
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 2 前回の特集は、ワンナウツ12話(高屋敷氏脚本): makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/12/… ↑のtogetter版: togetter.com/li/1445848 私のブログの、ワンナウツに関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego… 他: togetter.com/id/makimogpfb

2019-12-29 14:05:22
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 3 アニメ・ONE OUTS(ワンナウツ)は、甲斐谷忍氏原作の漫画をアニメ化した作品。謎めいたピッチャー・渡久地東亜の活躍を描く。監督は佐藤雄三氏(カイジ監督)で、シリーズ構成が高屋敷英夫氏。 今回の演出/コンテは細田雅弘氏で、脚本が高屋敷氏。

2019-12-29 14:06:41
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 4 詳細は、ブログに書きました: ワンナウツ13話脚本:テーマへの伏線 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/12/… #はてなブログ

2019-12-29 14:08:36
リンク カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 ワンナウツ13話脚本:テーマへの伏線 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 アニメ・ONE OUTS(ワンナウツ)は、甲斐谷忍氏原作の漫画をアニメ化した作品。謎めいたピッチャー・渡久地東亜の活躍を描く。監督は佐藤雄三氏(カイジ監督)で、シリーズ構成が高屋敷英夫氏。今回の演出/コンテは細田雅弘氏で、脚本が高屋敷氏。 ─── 本記事を含めた、当ブログのワンナウツ関連記事一覧: http://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/%23%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%83%84 ─── 今
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 5 今回の話: リカオンズ(謎めいた投手・渡久地が所属する球団)対、知将・城丘率いる球団・バガブーズの3戦目。ジョンソン(バガブーズの超俊足野手)を封じる策を次々と打つ渡久地に、城丘は対抗する。

2019-12-29 14:10:52
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 6 リカオンズ(謎めいた投手・渡久地が属する球団)の面々は、対戦チーム・バガブーズの戦術について話し合う。会話はアニオリ多めで、児島(リカオンズの天才打者)も登場。また、シリーズ通して今井や藤田(リカオンズの選手)が目立つ。高屋敷氏は、脇役を引き立たせる。 pic.twitter.com/ZfLw9MFKaI

2019-12-29 14:12:03
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 7 シリーズ全体で、アニオリで児島をよく登場させるのは、かなり意図的。 シリーズのラストを締め括る児島と渡久地の会話は非常に重要なため、それに深みを持たせるためと思われる。高屋敷氏のシリーズ構成は、こうした仕掛けだらけになっている。 pic.twitter.com/Hw1HWFLQgH

2019-12-29 14:13:16
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 8 セーフティバントの後、ジョンソン(超俊足のバガブーズ野手)は、盗塁し2塁へ。出口(リカオンズ捕手)は、3塁でジョンソンを刺せると考える。出口の理論が原作より簡潔になっている。高屋敷氏のまとめ方の上手さは、グラゼニ(シリーズ構成・全話脚本)でも発揮されている。 pic.twitter.com/lWOJ7WCyDy

2019-12-29 14:18:40
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 9 出口の予想に反し、打席の木ノ内(バガブーズ野手)はバントをするふりをし、その間にジョンソンは3塁を陥れる。ここで渡久地が登板。木ノ内は渡久地を煽るが、自信満々の渡久地に狼狽。テンポや雰囲気が、カイジ2期7話(脚本)と重なる。 pic.twitter.com/Atn2mA1Gkq

2019-12-29 14:19:42
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 10 木ノ内はタイムを取って長考し、自分なりの考えをまとめて渡久地に挑む。ここも、カイジ2期7話(脚本)にて、長考の末に(論理的に)自信をつけた大槻と同じようなテンポ。監督(佐藤雄三氏)も共通するので、シンクロ度合いが凄い。 pic.twitter.com/edyvEr6ULM

2019-12-29 14:20:39
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 11 木ノ内の考えと大きく異なり、渡久地の投げた球は、ど真ん中ストレート。結果ピッチャーフライとなり、渡久地は球を3塁に送ってジョンソンもアウト。相手の予想を上回って主人公が勝つ流れや構成も、カイジ2期7話(脚本)と非常に似てくるのが面白い。 pic.twitter.com/0SwbVqspCJ

2019-12-29 14:21:44
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 12 渡久地を見守る児島の姿がアニオリで差し挟まれており、これもカイジ2期7話(脚本)と共通するものがある。前述の通り、児島は重要キャラ。シリーズ全体の軸となるキャラを端々で印象づける手法を、高屋敷氏はよく使う。 pic.twitter.com/vIckNwSNWV

2019-12-29 14:22:55
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 13 負けるべくして負けた木ノ内は、「正真正銘の勝負師」と渡久地を恐れる。ここも、カイジ2期(脚本)で大敗北した大槻と、覚醒したカイジの恐ろしさの対比に似る。 pic.twitter.com/NRptO5srzf

2019-12-29 14:23:48
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 14 ここは、原作だと「悪魔」だが、アニメでは「勝負師」に変更されている。これは、アニメのシリーズ構成上「勝負」という言葉が非常に重要であるためと考えられる。 F-エフ-(シリーズ構成・全話脚本)でも、全体の構成を考慮して、重要な台詞が大きく変更されている。 pic.twitter.com/UQKgxV9Yk8

2019-12-29 14:24:47
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 15 その後、1塁守備についた(ピンチの時以外は1塁守備)渡久地はエラーを連発。それを見た北野(バガブーズ野手)は呑気に喜ぶ。北野も原作よりキャラが濃い。あんみつ姫(脚本)、宝島(演出)、ルパン三世2nd(脚本)ほか、とにかく脇役が印象深い。 pic.twitter.com/sBTpVkUnM0

2019-12-29 14:25:47
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 16 城丘(バガブーズ監督)は、渡久地がジョンソンの盗塁を阻止するために意図的にエラーしていることを見抜く(前に走者がいては、ジョンソンは盗塁できない)。頭が切れる相手と、恐ろしさを秘める主人公の構図は、カイジ(シリーズ構成・脚本)でも強調されている。 pic.twitter.com/6a8MHuTGc9

2019-12-29 14:27:06
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 17 回は進み、城丘はダブルスチールを仕掛ける。3塁に送球するとジョンソン有利になる事に気付いた出口は、送球を断念。 原作では長い解説が入るが、アニメではそれが簡潔になっており、まとめ方が上手い。 そして、満を持して渡久地が登板するのだった。 pic.twitter.com/eejC7rygra

2019-12-29 14:31:20
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 まとめ1 アニオリで、ちょくちょく児島を登場させるのが前々から気になっていたのだが、前述の通り、シリーズ最終回での児島と渡久地の会話を考えると合点が行く。高屋敷氏の、全体を見渡した計算高いシリーズ構成には本当に感服する。 pic.twitter.com/CPBIULRwCR

2019-12-29 14:32:43
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 まとめ2 同様に重要なのが、原作の「正真正銘の悪魔」を「正真正銘の勝負師」に変更した点。先に述べた通り、シリーズ全体で「勝負」が重要なキーワードであるためと考えられ、こちらの構成計算も凄い。

2019-12-29 14:33:34
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 まとめ3 常々思うが、高屋敷氏は原作のどこを拾ってどこを捨てるか、何を追加するかのセンスが抜群。 毎度毎度、原作つきアニメは、のんべんだらりと原作をなぞるだけでは駄目なことに気づかされる。これは重要な事だと思う。

2019-12-29 14:34:06
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 まとめ4 各話各話で、ただ原作の通り話を運ぶことに終始していては、アニメのシリーズ全体でのテーマが見えて来ない。そうなると、味気なくなってしまう。ここは、アニオリを入れてでもテーマやキーワード、キーキャラを明確にする事が必要なのではないだろうか。

2019-12-29 14:36:30
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 まとめ5 F-エフ-・グラゼニ・RAINBOW-二舎六房の七人-(いずれもシリーズ構成・脚本)も、何を軸にするかがしっかりしている構成で、「アニメはアニメで、この終わり方で正解」と感じさせる作りになっており、その手腕に驚かされる。

2019-12-29 14:37:15
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#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 まとめ6 アニメでのテーマを組み込むといっても、いきなり出しても強引なわけで、高屋敷氏はテーマへの「伏線」を張ることが多い。本作では、児島の存在を引き立たせることだったり、要所要所で出る「勝負」という言葉の重みだったりが、それに当たる。

2019-12-29 14:37:53
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏脚本ワンナウツ13話 まとめ7 また、木ノ内と渡久地の対決は、カイジ2期7話(脚本)と比較すると面白い。テンポや雰囲気、盛り上げ方、話運びのリズムなどが同じで、佐藤雄三監督と高屋敷氏の連携の凄さが感じられる(両氏はアカギ・カイジ・本作・カイジ2期でタッグを組んでいる)。

2019-12-29 14:38:35