20200112 市民社会の力学と哲学＠岐阜 #新自由主義対抗戦略 中継まとめ

ジンat永田賢介 @gine_joybox

松原「次に新自由主義の問題点、相模原の事件が象徴的。お金にならない障害者は無駄であるという価値観を教えられたと思われる。社会保障削減で格差と貧困拡大、コストカットの非正規化、格差が更に固定化する、インパクト評価では長期成果を生まないと学者も批判。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「環境問題も悪化する、北極の氷がなくなることについて、経済評論家は航路が開けて資源を取れると歓迎したコメント。自己責任、努力不足の論調、それは江戸時代からでもあり、先進国でも冷たさはトップクラス。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「公共領域は破壊され、助け合いが減るので、結局トータルの社会的コスト（補償費）は高まるという矛盾。PPPなどで公共が民主的管理の外におかれる、パリの水道民営化による劣化や値上がり。長期的に見れば価格は上がり質は下がるのは必然。イギリスはこれを辞めた。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「民営化にもいいやり方はあるが、縁故や利権がはびこりがち。ロットが大きいと任せられる組織は少ない、そのため、先に政府から声をかけて引き渡すので、当然知り合いになる。サウンディングも同じ、かっこよく言っているが、ただの談合。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「経済効率の悪い人たちが取り残される、バスであれば貧困層や人口の少ない地域などの路線が廃止される。安全性などの価値が置き去りにされる。市場創造のために、弱者が犠牲になる、子どもたちがテストに使われる。雇用が不安定化する。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「賃金を上げさせない力が強くなる。世界では賃金があがっているが、日本だけ低い。アメリカやイギリスでは共同作業としてデモもストもするが、日本は個人の問題と捉えている。結局、全体の賃金は上がらない。日本政府は中小企業を淘汰しようとする賃金UPの声かけだけ」 #新自由主義対抗戦略

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松原「SBで社会課題が全て解決できるわけではない。グラミンバンクがマクロレベルの貧困削減にほとんど実効性がないことを証明したデュフロがノーベル経済学賞受賞。新自由主義は市民活動にとって大きな驚異、明確な敵。しかし、ポイントはダメ出しだけでは解決しない。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「福祉国家はGDPという概念・指標を生み出したが、2000年代に中国を見てミスだったことがわかり、崩れた。社会主義であっても、資本主義を並行できる。新自由主義はそこを利用、不況は効率性が低いことと批判。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「その後、GDPは新自由主義に利用された。小泉さんの「改革無くして成長なし！」が端的な標語。安倍さんは「選択的夫婦別姓は経済成長と関係ない！」と言い切った。それだけが価値・判断基準になっている。民主的統制が効かなくなり、資本は国外へ。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「基本は経済成長による人々の幸せの実現、しかしそのパワーは実は「生存不安」の基づく。弱肉強食であれば、これしかない！と駆り立てられていく。成長を追い求めるだけでは充分ではない、緊縮財政→市場依存→生存不安→競争→自己責任と、永遠のサイクル。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「9割り近い人が老後の生活に不安、社会保障費は年々増加、氷河期世代は特に自己責任論で不安も大きい。不安だから社会保障費抑制、不安だから経済成長で市場に依存。では、そうすればいいのか？」 #新自由主義対抗戦略

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松原「孫氏の言葉、まずは相手を理解することから。新自由主義の弱点はあるのか？それは、実際には先進国でも、世界中でも、ずば抜けて成長していない、GDPガタ落ち。世界TOP企業にも全然出てこない。新自由主義は経済成長を疎外。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「OECDの発表でも、所得の不平等は、経済成長の障害になる。人的資本は教育から、トップ層だけではなく、全体に。IMFも新自由主義の権化から、リーマンショックを経て変わり始めた。貧困層や中間層の所得シェアを増やすことが重要とレポート。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「不況時の緊縮財政は成長にマイナス、IMFを受け入れたギリシャは失敗、拒否したアイスランドは回復。みんなで助け合う方が強い！トリクルダウンはただの仮説であり、格差が開くとOECDが2014に調査・発表。ピケティも格差拡大と説明。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「日本は大企業の生産性上がっているが、中小は全然、雇用も増えたが、正規が増えず非正規ばかり。実質賃金も下がり続け、バブル後も増えていた過処分所得も金融危機以降減っている。新自由主義では財政赤字も回復してない。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「経済成長は、そもそも生活満足度と直では結びつかない。年間所得は800万で満足度は止まるのに、不安指数は増え続け、温暖化も止まらず。新自由主義は、口先だけ、約束を果たしていない。既に論理的に破綻、死んでいる、ゾンビとの戦い。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「代替えビジョンが必要。しかし、人間の欲望を否定する方法では、新自由主義には対抗できない、清貧や抑制では多数は動かない。いずれはやめなければいけないだろうが、今は経済成長は”ある程度”の前提にしなければいけない。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「資本主義をやめないでも、新自由主義を止めることはできる。ケインズも不十分、北欧も協調型の政治体制を200年でつくってきたので、日本のシステムではすぐ適応はできない。気候変動は、経済成長を真っ向から否定している、気候正義の考え方。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「ここから更にスピードが上がります、ここまではある意味前振り。新自由主義の対抗戦略を考えよう！そのためには、ラスボス、違うシステムに切り替えるときの抵抗勢力。これまでターゲットにされていた行政、公共サービスを主戦場とし、私はラスボスをNPMと理解。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「日本の新自由主義は小泉さんから始まっている。国民を納税者＝顧客、サービスを対価とする考え方。ここに自治も民主主義もない。NPMの中核特徴は大きく４つ、顧客主義、業績による統制、行政組織の簡素化、市場原理活用。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「NPMの拡大プロセスのコアは、PFI法、公共サービス改革法、政策評価法の三位一体。中核は業績による統制、評価が2000年代に行政に広まった。効率化、成果重視、説明責任、必要性、効率性、有効性。行政を企業に変えるためのシステム。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「3Eを生活ベースに置き換えると、Economy（お安い）,Efficiency（お得）,Effectiveness（お値打ち）,霞ヶ関がやっていることは、近所の野菜屋と同じ。インプットが経済性、インプット〜事業〜アウトプットは効率性、アウトプット〜アウトカムが有効性、全く新しくない。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「政策評価法のポイントは、効率性、定量化、自己評価、最近流行りのNPO・インパクト評価はこの劣化版。便益ー費用の最大化、つまり損得の話を難しくしているだけ。以前の行政評価は、会計検査員の視点、正確性や合規性もあった。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「チャイルドシートの義務付けに関する政策評価は、コストに対する便益（死亡率の減少）で費用対効果を計算しているもの。子どもの命を費用対効果で見るのはアホらしい。PPPも同じように、お安くお得に〜をVFMとややこしく説明。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「かつ、日本の場合は、アウトカム・アウトプットを固定して、競争原理を働かせようとする。そうすると、結局VFMとはコスト削減のことだけになる。更に行革法で公務員はどんどん削減され、日本の公的セクター人件費は最低レベルに。」 #新自由主義対抗戦略