- Uroak_Miku
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"Je le vois, mais je ne le crois pas." 天才数学者カントールの衝撃! 次元の壁が溶け落ちる。これが後に理論物理と橋がかかる。ルベーグ積分によって。 pic.twitter.com/5hDRO6CmIU
2020-01-20 10:18:482)量子力学はヒルベルト空間論によって公理化された。ここにルベーグ測度が挟まり、かつて純粋数学上の議論だったものが私たちの物理現実と地続きだと認識されるに至った。
2020-01-20 10:22:123)相対論において次元の違い、距離の存在は自明とされてた。 pic.twitter.com/TiT3aXFC8m
2020-01-20 10:23:564)しかしEPR現象が確認されたことで、それも絶対的ではないと考えざるをえなくなった。 pic.twitter.com/pQXVbWafBl
2020-01-20 10:26:175)このあたりのことは超弦理論とか重力ループ理論とかペーストがどうとか次元の漏れとか、理論物理の方々が今日も元気にいろんな説を提唱しては数式を組み立てているわけですけど――
2020-01-20 10:28:016)私は思うのです、数学史と物理哲学史の葛藤という史的視点から眺め直すと、何か突破口が見えてくるのではないかなって。
2020-01-20 10:29:087)物理数学は、実験なり観測なりのデータと合うような数学体系を目指すわけですが、純粋数学は純粋思弁の産物ゆえに、私たちの暮らす物理現実との関りなんてことには目をくれない。
2020-01-20 11:19:438)積分という数学が編み出される際「面積」が思考の根拠となった。面積は私たちの体感にもそった概念。ところがリーマン積分→ルベーグ積分と数学が思弁を深めていくにつれて「面積」が絶対的なものでないと判明した。
2020-01-20 11:21:469)懐かしの映画『マトリックス』のようです。現実と思っていたものに、ある日ぴしぴしっとヒビが入り、やがてパリンと割れて、主人公ネオが目にしたのは、わけのわからない人間水槽の群れ。
2020-01-20 11:26:3610)あれのアニメ版に面白いのがありました。陸上選手がいて、ハイの瞬間、自分が何か繭のなかにすっぽんぽんで浮かんでいるイメージに包まれるの。 それが実は現実なわけです。
2020-01-20 11:28:1811)純粋数学の魅力もそこにあるような気がする。実感や直感に反する結果が出て(「面積」や「体積」が絶対ではない、等)戸惑う。しかしそこに物理現実の外縁がある――
2020-01-20 11:30:15