武術稽古談義

神変自源流・一ノ割道場 @URIwyMPRKcAignq

起こりを読むことが得意な相手に、起こりを消すことで対処するのは後々のためにはよい稽古ですが、対症療法的にはむしろ「起こりを見せる」ことで大抵は勝ててしまいます。 人間、特に自分の特技にアイデンティティを見出している人は、得てしてそこに投げ込まれた疑似餌を疑えません。

神変自源流・一ノ割道場 @URIwyMPRKcAignq

先人もそう考えていたようで、形のなかには明らかに先手を取らせる罠と後の先の動作が一体になったものがいくつか見受けられます。 本物の達人相手には奥義の打ち合いが妥当でしょうが、達人病に罹り始めたあたりの相手にはこれで十分。自己批判性、客観性を欠いた相手ほどよい獲物はありません。

我乱堂 @SagamiNoriaki

私は実践者ではないのだけど、道場内部でよく稽古する相手の呼吸なり拍子がなんだかんだと解るようになり、それに応じて後の先を取るのがとても楽になる…ことがあるのだそうだ。そうすると、その人は一見して達人のように見えるのだという。

我乱堂 @SagamiNoriaki

伝聞だけど、身体操作系の武術の先生の中に時折に組太刀などを軽視する人がいて、そういう方は後の先にて応じることばかりになったり…なんてことがあるそうだ。身体操作だけに特化して相手より早く打つことが容易になると、型での攻防や駆け引きが無用に見えるものらしい。

我乱堂 @SagamiNoriaki

実際の試合などでは虚実の駆け引きが重要なのだから、素直に反応するものではないんだけれど、弟子や体験にくる人、先生にそんな駆け引きとかを仕掛けたりしないし…それでいろんな相手に自由自在に先をとれるようになると、こー…まあ、なんだ、自分は達人なんだ、という想いが強化されるのだとか

我乱堂 @SagamiNoriaki

何度も書いてるけど、友人の合気道家は、身体操作特化型の武術家には批判的で、「特別な体の動かし方で相手より早く打つことができて、特別な体の動かし方で相手より強い力を出すことができたとして、それはウエイトでパワーとスピードつけるのとなんか違いがあんの？」とか身も蓋もない。

我乱堂 @SagamiNoriaki

「より早く強い方が勝つのなら、ウエイトした方がいい。その方が繊細な身体操作よりよっぽど楽に身につく」 「そうではないから、各種の武道がある」 「自分が合気道やってるのは、合気道の戦い方をしたいからであって、それは合気道の稽古をこなしてしかみにつかない」 とかなんとか…

神変自源流・一ノ割道場 @URIwyMPRKcAignq

一連のツリー、要はそういうことなんですよね。よく解りやすくまとめていただきました！ 有無を言わさぬ絶対的な速さという点では自源流だと左肱切断が該当しますが、うちだとこれができてもまだ初伝なんですよね。完成にはその後の繊細な攻防の機微が不可欠。 twitter.com/sagaminoriaki/… twitter.com/sagaminoriaki/…