これが読めるか勇者よ- / -

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

/…理解できていたら、あなたが魔王として今即刻殺されるかもね/ <はは、それはそれで光栄だ。だが、今は勘弁してもらいたいな。新王の野望がこれから叶うのだ。多少の余韻を味わうまでは、な> ｛？◆｝ <そう、そのままでいい。キミはあっちの勇者と魔王を殺す為にいる。それだけで充分だ、ボクの姫>

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

/…ホント、良く分からないわね/ <ボクと姫の関係かい？> /ええ。口ほど言うには愛し合っているようには見えないし、大事にしているようにも見えない/ <…厳しい。他の奴の言葉だったら殺すところだが、君の言葉だと素直に受けるしかないね。まぁ、実際その通りだし、関係者に今更取り繕う必要も無い>

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

/武器みたいな、いえ、まるで玩具ね/ <そうさ。実際、その通り。ボクの気持ちを癒してくれる玩具さ。だけど、とても愛おしい事には変らない。ねぇ、姫？> ｛…◆｝ /可愛そうね/ <同情かい？> /まぁね。ベタベタな関係化と思っていたからギャップがありすぎて/ <これでいいのさ。勇者であればいいのさ>

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

/ずっと黙っていて、顔も見せない、鎧も脱がない。それどころか食事をしている姿も見た事が無い、花を摘みに行く姿も見ない。かといって臭さは無い、汚れる様子も無い。まともじゃないわね/ <それが勇者だからね。普通とは違うのだよ。ボクの武器にして鎧、美しい姫であれば。それ以外に何も求めぬさ>

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

｛■｝ /多少は自分の意志で動くようだけど、基本はあなたの指示以外には積極的に動かない。まるでお人形/ <そうさ、生きている人形でしかない。ただし、規格外の強さを持っている美しい姫にして勇者。民や兵にはそれで充分だ> /そうやって幻想を抱かせて利用するのね/ <無論。野望の為さ、私の為のね>

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

｛…！｝ <流石に何もしないと言う選択肢は選ばなかったか。私とのゲームの相手はする、か。それでこそ似た者同士よ…魔王！> /何？まだ何も…/ |申し上げます！斥候部隊から魔王の軍団発見との報告！| <うむ…全軍に通達、戦闘準備！> |はっ！| /…魔王に軍団と呼べる数はいなかったのじゃなくて？/

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

<巨大な翼ある獣、正体不明の女性型生命体、そして勇者。手札自体は魔王はたかが三枚でしかない。しかし…予想を少し越えたか> /どういうこと？/ <…これを見ろ> /望遠鏡？…何あれ…同じ顔が…/ <正体不明の女性型生命体がまさか群為すとはな。手札は一枚だが数としては同数以上か> /大丈夫なの？/

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

<まぁ何とかはなるだろう。それに都合がいい。あれだけの数なら、当初の予定以上にかなり削ってくれるだろうな> /…勝てなくなるのでは？/ <どうせこの戦いは魔王を倒せば終る。こちらには専用の手札がある。数は幾許かくれてやればいい。目標さえ達成すれば予定通り> /兵士達にせめて安らかな死を…/

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

<巫女らしい祈りだ。それでいい> /魔王を倒したら約束を果たしなさいよ、新王/ <ああ。勿論だとも。この世で最も信頼出来るのは共犯者だ> /ええ、そうね/ <だが、奇手で数が拮抗したところで勝ちはこちらにあるぞ、魔王？少ない手札で、どうやって勝利を掴むつもりだ？> /ほんと、ただのゲームなのね/

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

|なんだあれ…| |女性型…でも怪物…| |全部おんなじ顔…| |アンデッド？いやゴーレム？| |あれはこちらを惑わしているだけだ、魔王の卑劣な手だ！| |だ、だけどよ…武器も鎧も…| |所詮怪物、すぐに醜悪な姿を見せるに違いない！| |魔王の手先でなければ惚れてしまいそう…| |あ、ちょっと俺も思った|

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

<流石に、あれでは士気が盛り上がりに欠けるか> /でしょうね。まるでお城勤めのメイドそのものよ。肌の色は金属のようだけど/ <だが魔王の部下、と思って削りあってもらわねばな…全軍、このまま敵を蹴散らせ！惑わされるな！これも魔王の卑劣な策！手加減は無用！やならなければこちらが殺されるぞ！>

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

|新王様の号令が下った！全員、進撃開始！| |やってやる！こちらの恨みを思い知れ！| |マジかよ…怪物だって分かるけどよ、やっぱ見た目が…| |魔王の策、そう割り切れ！| |分かってるが…どうも武器を向けるのが…| |オラもだ…なんていうか…大地の神様の像にそっくり…| |惑わされるな！怪物だ！|

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

<全く…思った以上に効果が大きいな、あの姿は> /…確かに、よく見ると…大地の神の…顔…冒涜的ね。魔王のセンス/ <切っ先が鈍られても困るが、復讐心をもう一度焚きつけ…> |お、おぃ、こっちに一体やってくるぞ…！| |な、何だ…| 【これは大勢のお客様、よくぞ魔王のおわす拠点までご足労をば…】

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

|しゃ…| |||喋った！！？？||| <！？> 【ですが事前の御約束無しで来られましては聊か困ります。お約束の無いお客様には申し訳御座いませんがお引取りを…】 |…へ？| |え？| |え、ええい、呆けるな！これは罠！| 【罠なんて…酷い】 |ヤバイ惚れそう| |やべぇマブい| |これも魔王の罠…グッジョブ…|

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

<…> /どうするのよ。みんな足止まったわよ？/ <…ま> /ま？/ <まさか…こんな…手札…手段> /…一枚上手なの、あっちだったわね。兵士達、見惚れてるわ/ <…これだから男共はっ！！！！> /そうね、今だけ物凄くアンタに同情してあげるわ。よしよし/ <ええい、撫でるな！私は負けんぞ！こんな事で！>

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

#これが読めるか勇者よ ///栞///

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

「ふーむ、思いの外効果覿面か。我、びっくり。ね、拠点統率サーバントさん」 【ええ、魔王様。微動だにしなくなりましたわ。とはいえ、一度にこう多く動かすのは大変ですので話しかけるのは控えて下さると嬉しいのですが？】 「ｱｯﾊｲ」 【…突撃の勢いもなく、混乱して兵達は遠巻きに見ています】

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

「ふむ。そして、まさかその様子を生で見られているとは思うまいよ」 【まったく、地下迷宮でふんぞり返っていればよろしかったのに】 「こちらは逐一変化に応じて作戦を変えるのでな。それに赤字の我には地下迷宮といっても、せいぜい小部屋の三部屋しかない。玉座も置けぬわで、倉庫にしかならん」

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

【かといって、森から魔王が山賊のごとき様相で潜むのも如何なものでしょうか…】 「しゃーない。所詮は地下迷宮はブラフ。気付かれるまでのデコイにしかならん。最初から外で臨機応変に動けるのが良い」 【これが魔王のお姿とは…歴代の魔王に見られたら、さぞお怒りか泣かれるか呆れられるか…ハァ】

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

「ま、今を生きている魔王はこの我。文句など死んでから聞く。それまでは我なりの魔王というものを見せつけてやるまでよ。新時代の、な」 【まったく…少しはブランドというものの重みを…おや？】 「連合の一角が動いたか。やれ、勇猛で結構結構」 【如何なさいます？】 「今は防御一択、牽制はしろ」

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

【右サーバント、防衛。牽制のみ許可】 「大地神に信心深いあたりはやはり動かない。だが、そうでない所やしっかりと統制とれているところは、流石に無理か」 【まぁ、思いの外、信心深い方々ばかりで多少は嬉しいかもですが…やはりメイド姿でなければダメですか？】 「万が一の保険。メイド、善き」

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

|ええぃ！騙されるな！神殿を破壊した魔王の策略だ！あれを砕かねば大地の神に申し訳がたたぬ！| |し、しかし！何故か武器を向けると…震えるのです…！| 【ここはどうかお引き取りを…】 【どうかお願いいたします…】 【お茶でもおだし致しましょうか？】 「…なんか一部思考がおかしくない？？」

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

【同時に多数稼働しますと…どうしても…】 「あー…なんか、その、すいません」 【まぁ、やることは変わりませんので些末なことです】 「さすが」 【あまり積極的に攻撃がきませんね。色々と思うところがありますが、魔王様の作戦、かなり効果ありますね】 「戦場で覚悟してたらメイドさんだからね」

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

|…うぅ、やっぱ無理だぁ…| |お顔が大地の女神様…武器を向けられん…| |魔王の罠と理解していても…魂が…逆らうのは無理だ…| 【どうか武器を納めて…】 【争いは悲しみです…】 【故郷へお帰りなさい…】 【暖かいおうちがまってます～】 「やっぱ一部ダメだな？」 【ですから仕様でございます】

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

#これが読めるか勇者よ　🔖ｼｵﾘ