たらればさん、FGOバレンタイン2020(最終節中心)の感想を爆発「100点満点で言うところの9億点でした」

たらればさんの熱のおかげでイベントの楽しさ倍増した気分。
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4段から7段近辺や全体の概要

たられば @tarareba722

このイベント、無限に攻略感想メモが書ける気が、、。、。 ・「髭黒」、「アオイ(葵)」ともに『源氏物語』の登場人物ですね(この先の主要登場キャラ、このシリーズでいくのか…。。??) ・清少納言はつやつやの髪ときれいな爪先が大好きで、『枕草子』にもその記述あり

2020-02-13 21:15:30
たられば @tarareba722

第四段攻略中。 ・オボロ(シバの女王)は「朧月夜」か ・本シナリオの主要登場キャストは全員源氏物語の登場人物名が付けられることがほぼ確定か ・朧月夜(光源氏とこの女性が初めて会った時が春の薄曇りの夜だった)だから、この段のシナリオ舞台が夜背景なんですね ・アオイが高慢なのも原作踏襲

2020-02-14 20:36:36
たられば @tarareba722

・清少納言がネコミミに反応して「同僚に猫がいた」と語るのは、『枕草子』第九段で登場する猫(「命婦のおとど」という名で、一条天皇の飼い猫。官位もあり乳母(世話係)もついていた)のことですね ・まさかのガチで「同僚が猫」だという ・なおこの章段は犬(翁丸)がひどい目にあう話です

2020-02-14 20:40:00
たられば @tarareba722

第五段攻略中 ・章段名「たゆまるるもの」は『枕草子』三巻本で第二十三段、「怠けがちになるもの」という意味 ・原典では「精進の日のおつとめ、締め切りまで時間があるときの準備、お寺の逗留が長引いてきたとき」とあります ・章段名で出ると思った刑部姫登場、「ユウガオ」はもちろん夕顔ですね

2020-02-15 19:10:58
たられば @tarareba722

・この(イベントの)世界観と執筆にまつわるやりとりが少し展開 ・「ここは誰の夢か」、「誰が望んだ世界か」が鍵になるわけですね(紫式部の、ではないよう) ・作品は、作者が筆を折ろうが、死のうが、時代が過ぎ去ろうが、それを覚えていて愛する人がいれば生き続ける、というやり取りにしばし昇天

2020-02-15 19:21:35
たられば @tarareba722

第六段(アップするの忘れてた)攻略。 ・「ムラサキ(=アビゲイル)」は、子供の姿で登場したということで「若紫」ですね。作中年齢で約10歳 ・あ…、、。ピックアップ対象になっていないキャラ(アビゲイル)が登場、、。つまり今後の登場サーヴァントがかなり自由になったということですか…、、

2020-02-17 20:27:36
たられば @tarareba722

第七段攻略。 ・尊すぎて悶絶 ・こ、、こんなシナリオを、いま日本で一番お金が集まるコンテンツで見られるとは、、。、、 ・章題「近うて遠きもの」は『枕草子』第百六十一段、原作では「大晦日と元旦」などが挙げられていますが、今回のシナリオは「母親と息子」ということですね ・確かに近くて遠い

2020-02-17 20:30:47
たられば @tarareba722

・葵上、朧月夜、夕顔、若紫ときて、5人目は藤壺 ・源頼光は清少納言、紫式部と同時代人です(藤原道長の部下) ・つまり頼光と同時代人の坂田金時、酒呑童子も同時代人(登場機会あるかな?) ・紫式部、基本的に全キャラ「〇〇様」呼びなのに、なぎこさんだけ「なぎこさん」呼びなの、最高じゃね?

2020-02-17 20:33:25
たられば @tarareba722

・シナリオにあるとおり、定子没後も『枕草子』は宮中で読まれ続け、(一条天皇が未練を抱き続けたこともあり)影響力は甚大でした ・定子に同情して出家した貴族も出た ・道長は道隆や定子の亡霊を恐れたりしています ・つまり、清少納言は(政治的に敗れても、)文化的には勝っていた

2020-02-17 20:40:20
たられば @tarareba722

・ただし、ここは本当に道長の政治手腕がすごいのですが、道長は対抗手段を用意しました ・それが、紫式部を雇って自分の娘(彰子)の家庭教師に付け、『物語』と『日記』を書かせたことです ・紫式部は、こうした厳しい状況(周り中が定子に同情する中)で、王手のひとつとして放り込まれたわけですね

2020-02-17 20:43:43
たられば @tarareba722

(紫式部は道長の妻(源倫子)の親戚で、すでに『源氏物語』を書き始めていたが、道長がその評判を聞きつけ、宮中に雇い入れて物語の続きと『日記』を書かせたと言われています。『源氏物語』には道長のような最高貴族でないと知り得ない内容が多く含まれ、紫式部が道長に取材したと考えられています)

2020-02-17 20:50:46
たられば @tarareba722

・本章七段で一番しびれたのは、和泉式部を出してきたところです。絶妙 ・和泉式部は紫式部と同僚(彰子後宮所属)です ・『紫式部日記』で清少納言と並んで批評されていて(紫式部「和歌や文章力はすごいけど、本人の素行はどうにも感心しない」とか書かれています)、清少納言とも和歌を送り合う仲

2020-02-17 21:06:54
たられば @tarareba722

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2020-02-18 18:38:57
たられば @tarareba722

(泣きながら) 『枕草子』第百六十二段(三巻本) 「遠くて近きもの 極楽、舟の道、人の仲」 人の、、、、仲、、。。、、。。 極、、、、。。、。。。。。。、、、、。。楽。。。。。。。。、、。。

2020-02-18 19:02:03
たられば @tarareba722

ああああああーーーーーー!!!! ああああああぁぁぁっぁぁあああああああっぁああああああーぁぁぁっーーー!!!!! 😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭 🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏 😇 😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇 (なぎこさんからチョコもらいました、、。。。)

2020-02-18 20:09:51

枕草子全般と参考文献

たられば @tarareba722

少し時間があいたので、『枕草子』と清少納言について、いくつか鑑賞の手がかりとなる話(私見など)を呟いておきます。 ・『枕草子』序段、「春はあけぼの」から始まる約四百字の章段は、おそらく日本で一番有名な随筆です(国の認定中高「国語」教科書にはすべて掲載されています)

2020-02-16 17:34:27
たられば @tarareba722

・『枕草子』の書き出しが(FGO内で宝具演出にもなっている)「春はあけぼの」から始まっているのは、執筆当時、西暦1000年頃の平安京の文学的常識が関係している、と私は考えています ・当時、春、夏、秋、冬、それぞれの記述から始まる文学作品といえば勅撰和歌集(古今和歌集と後撰集)でした

2020-02-16 17:35:56
たられば @tarareba722

・勅撰和歌集とは、天皇の勅命を受けて編む「その御世」を象徴する和歌集です ・天皇とはもともと(国家元首というより)農耕を司り豊穣を祝う祭祀であり、この時空間を象徴する存在ですから、「季節」を祝うことは今上天皇を祝うことに繋がるわけですね(だから「元号」を変更したり制定できる)

2020-02-16 17:36:17
たられば @tarareba722

・だからこそ『古今和歌集』も『後撰集』も冒頭は「春」の歌から始まり、四季を言祝ぐわけです(なお『後撰集』は清少納言の父・清原元輔(明るく快活な歌人だった)も選者のひとりでした。清少納言が『枕草子』で「家名が傷つくから和歌はあまり読みたくない」と語ったことはいろいろと象徴的ですね)

2020-02-16 17:38:22
たられば @tarareba722

・しかし和歌集はひとりでは書けないし選べません ・そもそも政治的敗者であった定子後宮の文化を和歌集として遺すことは許されなかったでしょう ・それでも、清少納言は定子後宮の輝かしい日々を残すべきだと考えて、(たったひとりで)(当時まったく新しい表現形式である)『枕草子』を書いたのでは

2020-02-16 17:40:45
たられば @tarareba722

・そう考えると、『枕草子』序段の各パート書き出しが、 ・「春はあけぼの」七音 ・「夏は夜」五音 ・「秋は夕暮れ」七音 ・「冬はつとめて」七音 と、七五調なのは、偶然だとはとても思えなくなるでしょう(そもそも日本語は七五調、五七調と大変相性がよく、頭に入ってきやすい)

2020-02-16 17:41:52
たられば @tarareba722

・『枕草子』執筆の契機は、(清少納言がかつて、なんの気なしの雑談で「これがあればどんなに嫌なことがあっても生きてゆける」と語った)真っ白で上等な和紙を、大好きな上司・中宮定子から賜ったことがきっかけでした ・またそもそも「清少納言」という女房名は、中宮定子が付けた説があります

2020-02-16 17:43:06
たられば @tarareba722

・憧れ続けた宮廷への出仕直後、田舎育ちの中流貴族で顔を上げることさえできなないほど自分を卑下していた清少納言を、優しく指導し、並み居る上級貴族と対等以上に渡り合えるよう後押ししてくれたのは定子でした ・「清少納言」という存在は、定子(後宮)が作ったと言っても過言ではありません

2020-02-16 17:43:44