舞鶴市公開の日本海軍主計科テキスト3冊の読み方

海上自衛隊第四術科学校に保管されている、日本海軍時代の主計科テキスト「海軍割烹術参考書」「海軍四等主計兵厨業教科書」「海軍厨業管理教科書」。 このほど舞鶴市は、この貴重な海軍史料3冊をPDF化して市公式サイトで一般公開を開始しました。 そこで、これらの史料を閲覧するにあたっての三冊それぞれの特徴や注意点をご紹介。 続きを読む
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有馬桓次郎@1日目南め20a @aruma_kanjiro

なので、前2冊に書かれているような実際の調理レシピというのはほとんど記載が無い。あっても調理にかかる時間とか、含有栄養素とか、そっちの方に重点が置かれてるわけ。その観点から見れば、舞鶴市イチオシの甘煮の作り方(→ファイル2のP22)が何故こんな書き方をしてるのかが判るはず。

2020-03-01 15:47:28
有馬桓次郎@1日目南め20a @aruma_kanjiro

『一、油入れ送気 二、三分後生牛肉入れ 三、七分後砂糖入れ』…… つまりこれってレシピじゃないんですな。当時の海軍における調理作業は、監督する指揮官の号令の元で一斉同時に作業を行なっていくやり方。すなわちこれは、どのタイミングで作業の号令をかけるかを例示したものなのです。

2020-03-01 15:47:29

 

【まとめ】

有馬桓次郎@1日目南め20a @aruma_kanjiro

ようやく〆。 「海軍割烹術参考書」「海軍四等主計兵厨業教科書」の2冊は、海軍へ入ったばかりの新兵さんのための教育テキスト。前者は明治時代に舞鶴限定で使われてたもの。後者は太平洋戦争直前の海軍全体で使われてたもの。

2020-03-01 15:47:29
有馬桓次郎@1日目南め20a @aruma_kanjiro

「海軍厨業管理教科書」は、烹炊兵を指揮する立場の人間を養成するためのテキスト。 このような理解で読んでいただければ、大体この3冊の性格を掴む事ができるんではないかと思います。

2020-03-01 15:47:29