フィアスコ「異世界チート大戦」β3ライト／クルマの勇者の生き残り（サバイバル）～転生トラックの付属品扱いから始まる異世界サバイバル生活～

　トラックのフィア子はこの世界に召喚されてきたリュウジをいたく気に入っていた。
　それもそもそも。
　フィア子は
「この世界を安定させるために」
「いいかんじの【勇者】を複数召喚する」
「一番イイヤツを人柱として封印」
「効果が切れると巨大な怪物になる」
「怪物は新しい【勇者】に退治させる」
　なんてコトを延々続けている精霊だったのだ！
　そして一番見所あるのがリュウジ。
　リュウジのカラダを守るため、フィア子はトラックの付属品として召喚されてきたノリスケを廃棄し、リュウジを”仕上げる”ために拉致ってどっか行ったのであった！

　そしていろんなアイテムが詰まって便利なトラックに見捨てられたノリスケ。機動力も戦闘力も失い、ドロップの回収効率があかさらまに減ったのでサチも見棄てることにした。インベントリから移動アイテムの馬を出して城に戻る。
　ここは辺境の荒野。おっきなモンスター死んだけど普通にまだまだモンスターは居る。残されたノリスケの持ち物は「エンチャントされた鉄パイプ」と「エンチャントされた釘打ち銃」。
　【勇者】ですらないノリスケのサバイバルが始まった。

　ヤンデレ精霊のフィア子に攫われたリュウジは、トラックと融合させられて巨大な怪物として改造されてゆく。
　サバイバってるノリスケは、食生活の改善（とってもワイルド）と継続的な運動（身を守るための戦い）を繰り返し、手持ちの武器防具もモンスターから剥いだ骨や牙や皮を使って工夫して、【勇者】とまでは行かないけど強くなろうとがんばる。
　そしてACO（えーしーおー）のサチは、フィア子とリュウジの行き先を探していた。そりゃぁもうあんなヤツら倒せばきっとすげぇアイテムをドロップするだろうからね！

　騎士団を率いて、ヤバみある精霊とバケモノとなった元【勇者】を退治せんと、サチが立ち上がる。
　だがトラックモンスターとなったリュウジはめっちゃ強かった。ピンチになる騎士団とサチ。
　そこに現れたのはモンをハンするゲームのキャラみたいになったノリスケ。
　骨で補強した魔物の革を纏い、巨大な牙を削った杭を打ち出すパイルバンカー（ガンランｓｹﾞﾌｹﾞﾌ）を装備している。
　世界に仇なす精霊を打倒せんと、トラックモンスターに挑む。
　サチは、変わり果てたノリスケに驚くも、【勇者】の力を開放し全力の支援を行う……

■【残響】という名のラストバトル

▼ノリスケの残響

　トラックモンスターになって苦しむリュウジ。襲いかかるフェンダーの爪、ハンマーのようなバンパー、岩塊の勢いで振り下ろされるタイヤ。パイルバンカーで往なし、ヨロイで受け流し、部位破壊を繰り返すノリスケ。
　サチの投げたアイテムで大きな隙を見せるトラックモンスター。運転台まで飛び上がり、パイルバンカーで屋根をぶち破り、ノリスケはリュウジを力づくで引っ張り出し、サチに投げつける。
　リュウジ救出完了。
　ノリスケはそのまま車内のカーナビユニットをムンズと掴んでゴリっと引きずり出し、車体を蹴って飛び降りる。
　着地寸前、カーナビを地面に叩きつけ、即座にパイルバンカーをブッ刺す。
　トリガーを引き、響く炸裂音。カーナビはコナゴナになった。

▼《ＡＣＯ》サチの残響

「【勇者】でもない者がなぜ……」
「いいえ。召喚された紛い物じゃなく、彼はまぎれもない【勇者】に”なった”のよ……」
　吹き散らされて消えてゆく精霊。
「そうね、彼は『車の勇者』と呼ばれるのかもしれない……」

▼†黒衣の双剣士†リュウジの残響

　救出されたリュウジは、その後世界に身を捧げ人柱となる。その際に世界の力を使って2人の【勇者】を元来た世界に帰したという……

「結局、助けてやれなかったなぁ……」

■ってわけでセッション終了！

　3名中実質全員生還で、1名の犠牲で2名帰還したンだから転移モノとしてはいーほーでは？　みたいな気分になりますね。

■ちょっとした感想戦

　これはアップグレードしたβ3のテストプレイだったんだ。

■そして宣伝？

　あそんでみてくれよな！

　公開されたよ。↑
　めっちゃ感激る。