汽笛一声！ 鉄道唱歌の旅：奥州・磐城篇

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135.汽車は烟(けむり)を噴き立てて　今ぞ上野を出でてゆく 行方は何(いづ)く陸奥(みちのく)の 青森までも一飛に 【解説】 上野東京ラインができた現在でも「北の玄関口」というと まだ上野駅を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか？ 上野駅を起点に、北への旅路が始まります pic.twitter.com/VIdKAb4uwj

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136.王子に着きて仰ぎみる　森は花見し飛鳥山 土器(かわらけ)投げて遊びたる　江戸の名所の其一つ 【解説】 徳川吉宗が江戸の名所として整備したのが飛鳥山の始まり 土器投げとは土器に願いや厄除けを込め、遠くへと投げる願掛けの一種 (危険防止のため、明治後期に禁止されました) pic.twitter.com/4b2RYNSVp6

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137.赤羽すぎて打ちわたる　名も荒川の鉄の橋 その水上は秩父より　いでて墨田の川となる 【解説1】 荒川の歴史は工事に次ぐ工事により、かなり複雑なものになっています 荒川の歴史は人類と自然の知恵比べ リプ欄で少々詳しく解説します↓ pic.twitter.com/bFNVRYfVGk

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【解説2】 荒川は元々利根川の支流であり、その利根川も東京湾に注いでいました 利根川の東遷工事に伴い、荒川も和田吉野川・入間川に繋ぐ工事がされました 切り離された本流は中川の上流に「元荒川」として現存 大正時代からは岩淵水門により隅田川からも一部分断され「荒川放水路」を流れています

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138.浦和に浦は無けれども　大宮駅に宮ありて 公園ひろく池ふかく　夏のさかりも暑からず 【解説】 大宮駅近くにある氷川神社の事 大宮が大宮たる所以であり、由来であります pic.twitter.com/nA3gAHSCyu

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139.中山道と打ち分かれ　ゆくや蓮田の花ざかり 久喜・栗橋の橋かけて　渡るはこれぞ利根の川 【解説】 荒川の項でも述べましたが、利根川は元来、東京湾へ流れていました 利根川を常陸川に繋げたことで常陸川も利根川となり現在の姿になりました (本流だった川は中川の上流に「古利根川」として現存) pic.twitter.com/qLhQDomDoJ

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140.末は銚子の海に入る　坂東太郎の名も高し 見よや白帆の絶間なく　のぼればくだる賑わいを 【解説】 坂東太郎は利根川のことですが、 坂東＝関東、太郎＝長男 日本三大暴れ川の長男という意味 ちなみに他の二つは… 筑紫次郎(九州：筑後川)、四国三郎(四国：吉野川)

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141.次に来るは古河・間々田　両手ひろげて我が汽車を 万歳と呼ぶ子供あり　思へば今日は日曜か 【ツッコミ】 今日は土曜です… 今も観光列車、特にSLに乗ると外から手を振ってくれる人がいますが、 恥ずかしがらずに振り返してあげることが旅のマナーですね

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142.小山をおりて右にゆく　水戸と友部の線路には 紬(つむぎ)産地の結城あり　桜名所の岩瀬あり 【解説】 小山～友部を結ぶ路線は現在の水戸線 岩瀬桜川は古来より桜の名所とされており、 墨田川、新宿御苑、皇居などにも移植されました pic.twitter.com/heONyr4zMk

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143.左にゆかば前橋を　経て高崎に至るべし 足利・桐生・伊勢崎は　音に聞えし養蚕地 【解説】 小山～高崎を結ぶ路線は現在の両毛線 養蚕の盛んだったこの地に加え、 水が豊富で水を流す地形もよく、 煉瓦にも最適な土が採れたからこそ建設されたのが 世界遺産：富岡製糸場 pic.twitter.com/rnANy2SrSA

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