普段はロリだが変身するとムキムキ爆乳ボディになる女鍛冶屋がえっちな活躍をする話1(#えるどれ)

情報量が多すぎる 「#えるどれ
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まとめ 【目次】エルフの女奴隷を代々受け継ぐ家系の話(#えるどれ) 人間とエルフって寿命が違うじゃん。 だから女エルフの奴隷を代々受け継いでいる家系があるといいよね。 という大長編ヨタ話の目次です。 Wikiを作ってもらいました! https://wikiwiki.jp/elf-dr/ 22061 pv 167 2 users

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まとめ エルフの母が幼い娘を変なコウモリに取られる話(#えるどれ) ハッシュタグは「#えるどれ」 3132 pv 4

以下本編

帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ この物語は、奴隷から解放されたエルフの女騎士が、宿敵たる黒の乗り手と黒き獣に復讐するダークファンタジー 略して #えるどれ 過去のまとめはこちらからどうぞ togetter.com/li/1479531

2020-04-10 20:37:10
帽子男 @alkali_acid

黒の乗り手と眷属たる黒き獣は、大地に眠れる火山を呼び覚まし、爆発の勢いに乗って空に舞い上がると、妖精の騎士の追跡を辛くも逃れ、天をよぎって狭の大地の北西に帰還した。

2020-04-10 20:39:07
帽子男 @alkali_acid

黒き獣の一匹、黒蝙蝠チノホシの恐るべき術であった。 だが黒の乗り手ウィストはかような世界のかたちを慰みに作り変えるがごとき荒々しい魔法の行使はよしとしなかった。 故に少女は飛獣に、今後はみだりに熔岩を道具として使ってはならぬと命じた。 使魔は主人の言いつけにおとなしく首を垂れた。

2020-04-10 20:43:01
帽子男 @alkali_acid

一人と一匹は星を頼りに南へ下り、人里に着くと、妖精の騎士に与えられた木の葉の衣に代わり、綿の古着と古靴、頭巾を贖った。 暗い膚に尖り耳、奇怪ないでたちの娘が、おずおず取引をもちかけると、農家は厳しい警戒を示したが、肩に止まる蝙蝠が左右非対称な翼を開き砂金の粒を零すと態度を変えた。

2020-04-10 20:47:49
帽子男 @alkali_acid

そればかりか厩を寝床に与えさえした。 少女が感謝して眠りにつくと、家の主は砂金を指でつまみ、じっくりと考えにふけったが、夫が近在に告げ知らせて皆を集め、ひっとらえようと促すのを制した。 「ばかだね。砂金のことを隠し通せると思うのかい」 「なんだって?」 「幸運が舞い込んできたんだ」

2020-04-10 20:51:03
帽子男 @alkali_acid

「どう見たって東方の悪魔だぞ?」 「だったらなんだい。一生ここでうだつの上がらない暮らしをするのかい?悪魔だって構やしないよ。あの小娘をおだてて、もっと砂金を出させるんだ。できる限り搾り取るんだよ」 「よその奴等にばれてみろ。教会の司祭さんの耳にでも入れば…」 「うまくやるんだ」

2020-04-10 20:53:23
帽子男 @alkali_acid

ところが少女と蝙蝠はもう砂金を出さなかった。代わりに納屋を借りたい訥々と申し出たのだ。 「おお、いいともいいとも。お使いよ」 「な、中を…覗かないで…くれますか」 「年頃だもんねえ。うちの宿六や手伝いにも言っとくよ」

2020-04-10 20:56:56
帽子男 @alkali_acid

納屋は実のところ破れ鍋や、壊れた荷車、折れた鍬にひしゃげた鎌などをため込むごみ置き場だったのだ。この地方の農家では、金属製のものはたとえ使えなくなっても、さすらいの民の鋳掛屋が来る時に備えてとっておく。

2020-04-10 20:58:45
帽子男 @alkali_acid

少女と蝙蝠は家主の許しを得ると、がらくたでいっぱいの狭い建物に入り込んで何やらごそごそと調べ回っていた。 やがて真夜中になると、奇怪な物音がし、鎚の鳴る音や、不思議な光とそれに照らされた煙などが母屋から見えた。

2020-04-10 21:00:57
帽子男 @alkali_acid

明くる朝になると、頭巾の仔はおっかなびっくり朝の挨拶にやってきて、まだ使えるものがあったと言って夫婦を招き、納屋の前に並んだ新品同様の農具やら什器やらを示した。 「こりゃ…すごい」 夫は鎌をとって銀の鏡のように美しい刃に指でふれると、たちまち皮が切れて血が出るのに呆然とした。

2020-04-10 21:03:30
帽子男 @alkali_acid

どれも壊れる前よりはるかにできがよくなっていた。 荷車は軽くまた早く動き、どれだけ重いものを積んでも車輪が滑らかに回る。 鍬は畑に深々と食い入り、まるで力を使わずとも土を返す。 鍋は片手で扱え、火を入れるとすぐ熱し、決して焦げ付かない。

2020-04-10 21:05:50
帽子男 @alkali_acid

「あ、あんたがやったのかいお嬢ちゃん」 「あ、あの…つ、使えるのが…あった…だけで」 農夫がどこか恐れを抱いて尋ねると、少女は後退り、逃げ腰になる。農婦は慌てて割って入った。 「ほかにも…ちょいとみてもらいたいもんがあるんだけどね」 「え…あの…鉄とか…銅とか…真鍮?とかなら…」

2020-04-10 21:07:45
帽子男 @alkali_acid

少女と蝙蝠の泊まる納屋の前にあれこれ傷んだものを置いておくと、次の日にはすべてすばらしい名品になって戻ってくる。 いつも大義そうに歩いていた老驢馬は蹄鉄がかわったとたんぴんしゃんして、狐に悩まされた鶏小屋は細やかな鉄網で守られるようになり安心したのかよく卵を産むようになった。

2020-04-10 21:11:51
帽子男 @alkali_acid

扉という扉の蝶番は油をさしたようにきしまなくなり、古釘はひとつのこらず鋭く強く、古螺子は潰れた目まで直る。 「あの、おかみさん…に」 百合の花模様をあしらった真鍮の指貫。質素だが軽く滑らかな手触りでいつもほんのり温かい。 「こんなものなかったよ?」 「な、納屋に落ちてて」

2020-04-10 21:16:38
帽子男 @alkali_acid

農夫はすっかり有頂天になり、とうとう秘蔵の猟銃を出して手入れを頼んだ。 「こいつは抜群の得物だぜ。よその家にゃあねえ」 「あわ…」 「大事に使ってるが、お嬢ちゃんなら、百年だって保つようにしてくれそうだ」 「…あう…じゅ、銃は」 「頼むぜ」

2020-04-10 21:19:58
帽子男 @alkali_acid

蝙蝠は激しく羽ばたき、飛び道具の周りを廻った。 「うすきみわ…おっと…たのもしいお仲間だ」 ウィストは銃は苦手だったが、大家の願いとあれば断れない。何より相棒がひどく興奮している。チノホシはすぐ肩に戻ると、口元をひくつかせて接吻をねだる。 「ちょ…まっ…」

2020-04-10 21:21:56
帽子男 @alkali_acid

飛獣に迫られた女童はそのまま押し倒されるように、すっかり整理の行き届いた納屋の奥に転げ込む。一人と一匹の影が溶けあい、傴僂の麗人があらわれる。左腕が右腕より大きく、片足をひきずるが、もっと目立つのははちきれんばかりの乳房と、張りのある逞しい双臀だ。

2020-04-10 21:23:49
帽子男 @alkali_acid

「実に…面白い…銃を間近で触るのは初めてだ…なるほど…旋条が入っている…弾丸を回転させ、狙った軌道を描かせるためか…筒の鉄は厚く…鍛鉄か…この家にあったほかの金物とは明らかに異なる…様式も純粋な西方風ではない…」

2020-04-10 21:29:10
帽子男 @alkali_acid

深更。いびきをかいていた農夫のもとに、黒い影がおおいかぶさった。 「むにゃ…若ぇ女の匂いがしやがる」 男は土仕事に粗びた指を伸ばして、弾力のある塊をつかんだ。 「うほ…お前こんないいもんを…」 目を開くと、すぐ間近に背の曲がった乙女がいた。 「おっ…おお!?」

2020-04-10 21:31:57
帽子男 @alkali_acid

農夫は驚愕のおめきを漏らしたが、指はとてもつかみきれない大きさの胸毬を揉みしだくのを止めない。 暗い膚に尖り耳、異形の麗人はかすかに眉を寄せたが、相手の狼藉を腕ずくで止めようとはせず、代わりにしなやかな指を唇に当ててしっと制する。

2020-04-10 21:35:21
帽子男 @alkali_acid

「主人…奥方の眠りを妨げてはならぬ…」 「あ…ああ…」 「尋ねたいことがあってな」 「な…なんだ」 「あの火筒…どこで手に入れられた」 「ありゃあ…ここから歩いて三日はかかる町で…」 「兵隊の使う銃を直したもんだそうだが」 「並の得物ではない。私には手入れのしようがない」 「お…おう」

2020-04-10 21:38:38
帽子男 @alkali_acid

「あれほどの武器を作れる職人がいればぜひ会ってみたい。世話になったが、予とウィストは暇を乞うことにした。碌に恩も返せぬが…せめてこれを」 傴僂の乙女は、紙のように薄い青銅でできた小箱を置いた。 「奥方は賢い方だ。よい伴侶を持たれた。ではさらば」

2020-04-10 21:41:47
帽子男 @alkali_acid

魔女は西瓜を思わす柔肉からそっと農夫の指を外して、夜のとばりの奥へ消えた。 男は目をぱちくりさせてから、また眠りに落ちた。翌朝起きると、小箱はまだ窓辺に置いてあった。開けてみると、砂金がぎっしり詰まっている。 「うひょお!いったい小麦の売り上げ金の何年分になる」 「ちょいと」

2020-04-10 21:45:25
帽子男 @alkali_acid

妻は夫の耳をつかんだ。 「まさか…あの娘を出てゆかせたんじゃないだろうね」 「あ?いやどうかな?」 農婦の懸念は当たった。納屋はきれいに片付いていた。 「何てこった!まったく」 「ありゃ夢じゃなかったのか…まあいいや…便利な娘だが、気味は悪かったしな。近所も嗅ぎつけるだろうし」

2020-04-10 21:47:04