日本感染症学会 COVID-19シンポジウムまとめ

延期となった学会ですが、シンポジウムが開かれ、全医療者、非医療者も読むべきと考え、知識のメモ的なかんじでまとめました
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長倉克枝 @kaetn

押谷:今後一旦急速に向かわせてもこのウイルスとは長期にわたって付き合うことになる。

2020-04-18 14:41:03
長倉克枝 @kaetn

3.臨床症例の共有 司会: 三鴨 廣繁 (愛知医科大学) 演者: 川名 明彦 (防衛医科大学校)

2020-04-18 14:41:35
長倉克枝 @kaetn

川名:臨床像は普通の風邪と変わらない。基礎疾患ある人が重症化しやすい。肺CTで正常と異常の部分が混ざる、メロンの皮状所見が特徴的。Crazy-pavingパターンが広がる。

2020-04-18 14:49:20
長倉克枝 @kaetn

川名:治療薬は今ある薬の中から探索している。ロピナビル・リトナビル(カレトラ)はSARSに注目されたが、有効性疑問符がついている。ファビピラビル(アビガン、動物実験で催奇形性あり)とカレトラの比較試験では優勢という結果あり。日米などで臨床試験開始。

2020-04-18 14:52:19
長倉克枝 @kaetn

川名:シクレソニド(オルベスコ)は感染研でMERS治療薬の探索から発見された薬。喘息吸入薬ですでに使われている。ナフォモスタット(フサン)は医科研でvitro→臨床試験。レムデシビルはRNAポリメラーゼ阻害薬でフィロウイルスの他コロナへの効果も期待。国際共同治験で大曲先生らが治験

2020-04-18 14:54:46
長倉克枝 @kaetn

川名:ステロイドも効くのではと、メチルプレドニゾロンはARDSの死亡リスクを下げること示されている。

2020-04-18 14:55:54
長倉克枝 @kaetn

感染症学会の症例報告、川名先生によるまとめ pic.twitter.com/cWXumpHHAT

2020-04-18 15:04:48
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長倉克枝 @kaetn

三鴨「臨床の先生CT悩んでおられる。先生のところではCTどうしているか」 川名「スクリーニングでCT撮るのはオーバーだが、CTで特徴的な所見がある。あとのフォローアップに影響するので臨床医としてはCT適応拡げて撮りたい」

2020-04-18 15:10:25
長倉克枝 @kaetn

4.医療体制の維持 司会: 岡部 信彦 (川崎市健康安全研究所) 演者: 釜萢 敏 (日本医師会)

2020-04-18 15:17:35
長倉克枝 @kaetn

釜萢:日本医師会は4/1に医療危機的状況宣言を出した。一番注意するのはICU中心とする高度医療のキャパシティを医療ニーズが超えれば危機的な状況になるということ。患者数が増えればその中で一定数が重症になり集中治療が必要になる。受け入れキャパを超えさせない。med.or.jp/nichiionline/a…

2020-04-18 15:21:22
長倉克枝 @kaetn

釜萢:外来の最大の問題は、日常診療で場合によってはコロナ感染者かもしれないと。予防策講じながら診療する。導線分離、患者への感染拡大防止。気づかないうちに感染している人が日常診療に入ってくるのが特徴的でやっかい。

2020-04-18 15:23:50
長倉克枝 @kaetn

釜萢:地域でトリアージどう準備できるか重要。感染して気づかず来院する人はかなりの数あるが、そのリスク減らす必要。コロナ診療行わない医療機関でも、例えば透析患者でも場合によっては感染していることもある。非常に苦慮しているところ。

2020-04-18 15:26:03
長倉克枝 @kaetn

釜萢:指定感染症なので比較的軽症でも入院管理するため重症者への病床確保が課題に。入院病床確保のため方針転換、厚労省4/2通知で対応変更、場合によっては入院ではなくても宿泊施設や自宅でも可能に。

2020-04-18 15:28:04
長倉克枝 @kaetn

釜萢:医師会の支援体制について。帰国者接触者相談センターがつながらないという状況に対して、まず医師会は相談機能支援から立ち上げ(医師会支援①、まだ機能せず)。

2020-04-18 15:30:27
長倉克枝 @kaetn

釜萢:PCRは帰国者・接触者相談センターを経由しなくてもできるように、医師会の帰国者・接触者外来を介すスキームを構築中。医師の判断に基づいて軽症無症状は陽性でも宿泊施設(自宅)、要入院は入院施設という振り分けが重要。

2020-04-18 15:34:46
長倉克枝 @kaetn

釜萢:PCR検査について。4/2通知で宿泊施設・自宅で経過観察できるようになった。医師が必要と思ったらPCR検査できる体制構築、感染者把握、必要な治療ルートにのせることが必要。

2020-04-18 15:35:56
長倉克枝 @kaetn

釜萢:PCR検査は都道府県によって実施件数にバラツキ。実施は感染研、検疫所、地衛研、民間、大学、医療機関(厚労省HP)。3/6からPCRが保険診療、増えるかと思ったそれほど変わっていない。民間もっと増やす余力あると聞いているがそれほど増えていない。 mhlw.go.jp/content/109060…

2020-04-18 15:39:09
長倉克枝 @kaetn

釜萢:医療体制確保のため、宿泊施設や自宅での管理になっているが、体調変化察知が必要。JMATを使って宿泊施設に医師配置の仕組みを作る必要あり。東京都で苦労していて、周辺地域から応援の必要あると考えている。自宅経過観察は、スマホアプリで健康チェックをするが医師会が要請受け取組中。

2020-04-18 15:42:00
Fizz-DI@比較と使い分け-KOJIMA Yushi @Fizz_DI

標準予防策(サージカルマスク+手指消毒)を講じていれば、通常の診療(検体採取無し)は「濃厚接触者」には該当しない。 ・・・薬局での対応もこれに準じていれば良さそう?🤔 #感染症学会 #COVID19シンポジウム

2020-04-18 15:45:15
長倉克枝 @kaetn

5.専門家の説明責任と市民の行動変容 司会: 大曲 貴夫 (国立国際医療研究センター) 演者: 武藤 香織 (東京大学)

2020-04-18 15:48:17
長倉克枝 @kaetn

武藤:専門家会議に関わるきっかけは2月上旬厚労省からの電話。アドバイザリーボード作ると。「専門家会議」という名称は今思えば期待と誤解を生んだ。専門家会議の位置づけは「〜医学的な見地から助言等を行う」。構成員以外にも多くの専門家が関わっている。

2020-04-18 15:51:47
長倉克枝 @kaetn

武藤:英国Scientific Advisory Group for Emergencies(SAGE)は危機管理における役割が明確で、科学的助言の責任をおって、助言を受けて政府が政策行うという役割分担明確。COVID-19はSAGEの他の外部有識者グループからの助言を得ている。SAGEは常設組織なので旧メンバーが舞台裏解説し不透明さを補う

2020-04-18 15:54:07
長倉克枝 @kaetn

武藤:ELSI(倫理的法的社会的課題)が専門。ゲノム、幹細胞研究、ナノテクなどで発展しているが、感染症ではこれまで一緒に仕事することなかった。感染症とELSIについて。

2020-04-18 15:56:34