年齢の壁を越えて

ゆいない @yuunayokoyama

27 そういうと信ちゃんはポケットから何か取り出した 『俺と結婚して下さい』 婚約指輪だった 答えは1つしかなかった 「はい お願いします」 #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

28 これで、私は信ちゃんの婚約者 嬉しくてたまらなくて、婚約指輪をぎゅっと握りしめる そうすると信ちゃんがケースから婚約指輪をとって私の指につけてくれた 私の左手薬指がキラキラと輝いた #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

29 もちろん、私たちは今すぐ入籍する訳ではない 私はまだ大学があるし、信ちゃんも今は仕事がバタバタしているようだし とりあえず、結婚するのは私が大学を卒業してからだ #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

30 次の週に学校に行くと私たちのことは同じ学科の人ほぼ全員に広まっていた どうやら同じ学科の人がたまたまあのレストランでバイト中に私たちを目撃したようだ 「結婚するってほんとなの？」 お昼休憩中に同じ学科でも特に仲の良い友達に聞かれた #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

31 「まだ結婚はしないよ でも婚約したのはほんと」 「てか、よりによって奈那がなんでそんなおっさんとなの？」 「え？」 「そんなおっさんに恋愛感情持てるの？私だったら絶対無理だな」 「そんなことない！ほんとに素敵な人だよ」 #エイトで妄想

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32 「いやいや、世の中には男性なんてごまんといるんだから、わざわざそんなおっさん選ぶ必要ないよ」 「………」 「とにかく、奈那にはもっといい人がいるよ 奈那なんて可愛くていい子なんだから、なおさらだよ」 #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

33 その日、大学では周りの人に色々なことを言われた 「そんなおっさんのどこがいいの？」 「奈那にはもっといい人がいる」 「大学生が結婚とかふざけてるだろ」 「金目当てだろ」 「つり合ってない」 周りからの誹謗中傷は止まなかった 辛かった #エイトで妄想

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34 でも「つり合ってない」この言葉を否定することはできなかった 信ちゃんは庶民的な生活をしているし、話も面白いから忘れてしまいがちだが、信ちゃんは某IT企業の上層部という超エリート それに引き換え私は国公立大学に落ちた私立大学の看護学生 #エイトで妄想

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35 みんなにつり合ってないと言われても無理もなかった それに、私たちには17歳という年の差がある たかが17歳 もっと年の離れたカップルもいると思う人もいるかもしれないが、私たちには成年と未成年という大きく高い壁があった #エイトで妄想

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36 私も、もともと年上の男性が好きだった訳ではないので、周りから恋愛感情を持てるのかと疑問に思われるのも仕方がないことだと思った …よし、決めた バイトが終わると信ちゃんに電話した #エイトで妄想

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37 「もしもし、信ちゃん？」 『おぉ どうしたぁ？』 息を飲んで決意を固める 「私、大学やめる」 『は？』 「大学やめて信ちゃんと結婚する」 『ちょ、急にどうしたん？』 「…今日、大学で私たちの婚約ばれた 周りの人に色々言われた」 『…』 #エイトで妄想

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38 「辛かった …だからもう大学やめて信ちゃんと結婚したい」 『いや、それはちゃうよ』 「私、もう決めたの」 『奈那、落ち着き』 「私は信ちゃんと結婚す…」 『奈那！！』 初めて信ちゃんが声を荒らげた 『奈那、ちょっと落ち着き』 数秒間の沈黙が流れる #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

39 『だって、奈那が看護師になるのは小さい頃からの夢やろ？ 今まで努力してきたのも看護師になるためにやろ？』 「…うん」 『それを簡単に諦めたらあかんよ 俺はいつでも待ってるから 俺のことはいいから、ちゃんと夢叶えなあかん』 「…うん」 #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

40 涙が止まらなかった 信ちゃんが私のことを1番に考えてくれてる 「そうだよね…私、ちゃんと夢叶えるね」 『おぉ 頑張り 応援しとるから』 「うん、頑張る」 そう言って電話を切った #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

41 その時、私はもう結婚できるのは信ちゃんしかいないと思った ここまで私のことを考えてくれる人は信ちゃんしかいないと思った スマホをしまってまっすぐ前を向いて駅に向かって歩きだした それから信ちゃんとは半年ほど会わなかった #エイトで妄想

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42 そして半年後の9月10日 学校が終わると私は信ちゃんの家に向かった “ピンポーン“ インターホンを鳴らしてしばらくすると信ちゃんが出てきた 『久しぶり、奈那』 「信ちゃん、久しぶり」 久しぶりに見た信ちゃんは前と全然変わっていなかった #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

43 「お邪魔しまーす」 信ちゃんの家に上がるのもいつぶりだろう やっぱり何度みても信ちゃんのマンションから見る東京の景色はすごい (東京都港区45階マンション) 大きな窓からスカイツリーが見える #エイトで妄想

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44 『今、餃子焼いてる途中やねん』 「え！すごい！私もなんか手伝おうか？」 やっぱり30代後半まで1人身となるとだいたいは料理もできるようになるようだ 『あー じゃあご飯と味噌汁よそっといてくれへん？』 「りょーかい！」 それから数分でご飯の準備ができた #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

45 『奈那、お誕生日おめでとう！ 乾杯！』 「乾杯！！」 そう今日、9月10日は私の20歳の誕生日 「ん！これ美味しい」 『チューハイっていうねん まぁジュースみたいなもんやな』 そう、今日は生まれて初めてお酒を飲む日 #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

46 そういうこともあって、今日は特別に信ちゃんと会うことにしたのだ ご飯を食べ終わるとお皿を片付けて2人でテレビをみながらお酒を飲む 『ワイン飲む？』 「うん 飲んでみる」 グラスに赤い液体が注がれる 「…ちょっと辛いね」 #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

47 『ちょっとピリッてするやろ でもこれは飲みやす方やで』 「うん なんか癖になるかんじ」 時間は23時 だいぶ2人ともお酒が入ってきたようだ 信ちゃんの方をみると顔を赤くしていて目もトロンとしている いつもの明るくてハツラツな信ちゃんとは大違い #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

48 夜に2人でご飯に行く時も、信ちゃんはまだお酒を飲めない私に気を使ってお酒を飲まなかったから、お酒が入った信ちゃんを見ることが初めてだった いつもの私だったら、絶対に甘えられないけど、今ならできる気がする #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

49 思いきって信ちゃんの肩に寄りかかって信ちゃんの服の袖を引っ張ってみる 『…奈那、どうしたぁ？』 「…今日は帰りたくない」 …って言ったあとからめっちゃ恥ずかし！！！ #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

50 言わなきゃよかっ… 『俺も、今日は帰したくない』 すると私の手をとってお姫様だっこして、寝室まで運んてゆっくりとベッドに座らせキスをした 「んっ」 だんだんキスが深くなっていく #エイトで妄想

ゆいない @yuunayokoyama

51 お互いお酒を飲んでいるせいでキスをする度に身体中にお酒が回っていく お互いの舌が絡みあう 信ちゃんによってあっという間に服は脱がされ下着姿になる 信ちゃんも服を脱ぐと、そのには鍛えられた体が ほんとにこの人37歳？ #エイトで妄想