2020-05-13のまとめ
[PDF] 財務総研スタッフ・レポート スイスの時計産業の歴史と発展 佐藤 栄一郎(財務総合政策研究所) / mof.go.jp/pri/publicatio…
2020-05-13 00:55:06時計の輸出額は全輸出額(貴金属、美術品、骨とう品除く。)2,332億フラン(26.1兆円)のうちおよそ1割を占めており、「化学・製薬」、「機械・器具・電機」に次ぐ主要な輸出品目となっている(図表1、2)。
2020-05-13 00:55:07(・д・)ホォー また、国内で生産された製品のうち95%はこの輸出に回されており、残りの国内向けについても、その2分の1から3分の2は外国人旅行者によって購入されているといわれている(Credit Suisse, 2013)。
2020-05-13 00:55:08現在のスイスの時計産業のプレゼンスを決定づけた大きな要因は、むしろ1990年代以降の高価格帯製品への事業集中であったと指摘されている(Donzé, 2011)。
2020-05-13 00:55:09実際、腕時計の輸出価格の国際比較を見ると、世界一の輸出量を誇る中国が3ドル(320円7)であるのに対し、スイスは859ドル(9.2万円)と300倍近くもの差がある。ドイツの102ドル(1.1万円)、イギリスの54ドル(0.6万円)と比較してもその差は大きい
2020-05-13 00:55:10価格帯別輸出「量」の変化(2000と2019年の比較) 価格帯別輸出「額」の変化(2000と2019年の比較) pic.twitter.com/7Cqg92lWBH
2020-05-13 00:55:10腕時計の輸出量と輸出額を価格帯別にみると、いずれも3,000フラン(33.6万円)超の高価格帯で大きく上昇する一方、200フラン(2.2万円)以下の低価格帯では低下している
2020-05-13 00:55:11Credit Suisse(2013)は、リーマンショック以降スイスフラン高が継続する中で、製薬業も含む他の産業と異なり、スイスの腕時計については価格調整が起こらず安定していたと指摘しており、価格弾力性が極めて低いことがうかがわれる。
2020-05-13 00:55:11その背景には、スイスの時計産業は世界市場における支配力が大きく、また、リーマンショック後の新興国を中心とする需要の回復があったとされている。
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