ホリエモンの「満員電車は高くする」政策について ――東京都知事選を前に、日本の社会と政治を再考する

しろうと @sirouto

しかし、「是々非々」の議論こそが、今の日本に一番必要なものだと、私は思っている。

しろうと @sirouto

そもそも、日本の選挙は、感情に訴えかける部分が大き過ぎる、と以前から思っている。

しろうと @sirouto

今回のホリエモンのように、なにかを「値上げ」するような政策を公約に掲げる候補は、通常はほとんど見かけることがないだろう。

しろうと @sirouto

普通の立候補者の公約は、「減税」か「福祉充実」など、負担感がない（かのような）主張がほとんどを占める。

しろうと @sirouto

しかし、政治家の言い方によって、実際の負担がなくなるようなことは絶対ありえない。負担を隠しているだけ。

しろうと @sirouto

日本の財政状況が他国より悪化している要因に、選挙民が「負担感」を避けるから、というのもひとつあるだろう。

しろうと @sirouto

分かりやすく極端な例で言えば、「無税国家にします」「かつ福祉国家にもします」という政治家に投票すれば、「無税福祉国家」が実現するかといえば、そんなことは絶対ありえない。

しろうと @sirouto

さすがに「無税国家」とは言わないまでも、財源論抜きで、さも負担がなく問題だけ解決してくれるかのような立候補者の演説は多い。

しろうと @sirouto

高度成長からバブルの右肩上がりの時代は、それでも良かったのかもしれないが、今の日本は衰退途上なので、そろそろ現実を直視する必要がある。

しろうと @sirouto

有権者が嫌がるから、負担感のない耳に聞こえの良い言葉しか政治家は言わないが、現実にはそれでどんどん状況が悪化している。

しろうと @sirouto

ただ、そうは言っても、「負担になるのは嫌だ」という反応が当然出るはずだし、それへのフォローをホリエモンがあまりしていないので、私の意見を述べよう。

しろうと @sirouto

ここで断っておくと、ここで展開するのは、あくまで私個人の意見であって、何かホリエモンの主張を忠実に再現したものではない。

しろうと @sirouto

だから、「私じゃなくて、ホリエモンが言ったんだもーん」と逃げる気はないので、正々堂々とした異論や批判なら歓迎したい。

しろうと @sirouto

さて、ホリエモンの動画だと、「満員電車を高くする」への批判（想定）を、「悪平等」と一言で斬って捨てていた。

しろうと @sirouto

が、そのフォローはもっと丁寧にしなければ、選挙民も不安に思うので、当選しないのではないかと思う。よって展開してみたい。

しろうと @sirouto

「満員電車は高くする」ことで、満員の状態は解消するとしても、交通費の負担は残るのではないか？　この問題を考えたい。

しろうと @sirouto

それは、交通費の負担を、別の社会システムの変革によって分散吸収する、ということを私は考えている。どういうことか？

しろうと @sirouto

たとえば、別方面で「シェアリング・エコノミー」を推進していくことで、負担が解消していく。それは、どういうことか？

しろうと @sirouto

今すでに、三畳だとか「狭小物件」は出ている。また、「シェアハウス」を、読者のみなさんは、すでにご存じだろう。

しろうと @sirouto

しかし、空間だけでなく、時間的なシェアリングも可能だと考えている。たとえば、24時間のうち、12時間ずつ2人で部屋を使うとか、8時間で三交代とか、そういうこと。

しろうと @sirouto

もちろん、そういうシェアリングが昔は、管理コストの問題もあるし、夜勤の需要が少ないので、流行らなかった。

しろうと @sirouto

でも、今はネットやIoTがあるので、遠隔で鍵を掛けるとか、交代する時にロボットが掃除するとか、監視カメラをつけて画像認識で物がなくならないか監視するとか、可能にするやり方もあるだろう。

しろうと @sirouto

つまり、ラッシュ時に通勤していた人が、交通費の負担増のぶん、シェアリングエコノミー側に押し出されていくイメージになる。

しろうと @sirouto

また、企業側でも、事務所を24時間を2交代や3交代でシェアリングできるようになれば、夜勤の需要も出てくる。

しろうと @sirouto

それを、コスト的に玉突きで後押しするのが、最初の満員電車の値上げになる、というわけ。