Mickey Romance history

@mickey_romance

私がハードコアパンクに興味を持った頃(高１)ちょうど近所の先輩がパンクスだったんで(なんかすごい偶然なんだけど)ライヴに誘って貰った。そこには写真で見たロンドンパンクスのような人達がワンサカいた。初めて見た。衝撃だった。まだパンクが市民権を得ない８０年代中頃の話。

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エクスプロイテッドやらカオスＵＫやらのレコードが日本盤(Vap)で紹介された頃だからイギリスとそんなにタイムラグはなかった。外国のことみたいに思ってたことが現実に繰り広げられている光景に本当にショックを受けた。｢俺もこれをやるしかない｣こう思うのは当然の成り行きだった。

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そこで起こっていたことは｢これが日本か？？？｣てな光景。音楽ともつかないノイズの嵐。ケンカをふっかけながらガナるボーカル。ダークな雰囲気と一発触発。たまらない刺激にワクワクした。後で知ることになるがそこにはGAIもCONFUSEもいた。俺のパンク夜明けだった。

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そのライブは久留米のメイン通りの喫茶店の上のバレエスタジオで行われた(パンクは借りれる場所がなかったんです)。木刀振り回したりとかナイフちらつかせたりね。この日は過激で日本刀を…ｗ。もちろん通報され、みんな逃げて自然にお開き。俺等はアーケードの屋根の上を走って逃げたんだよｗ。

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｢何だったんだ？｣ワケもわからず走りすぎた怒涛のライヴ。だが高校生には十分すぎる刺激だった。自分のバンドを組んだばっかりでスターリンの｢ロマンチスト｣のカバーをやっていたんだけど速攻取り止め。２曲目にしてハードコアのオリジナルに着手。無謀だったが自分の言葉で叫びたかった。

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高校生の頃はバンド一色。中学の同級生で組んだ。ベースだけ違う中学だったが。もちろん楽器は全員初心者。最初の曲はスターリンの｢ロマンチスト｣。先輩がスタジオに見に来てこう言われた。｢お前コード全然ちがうぞｗ。｣え～！そんな～！トホホ～！耳コピーなんかできるわけなかった。

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もうコピー面倒なのとライヴの衝撃で２曲目にしてオリジナルに移行ｗ。理論も何もわからないまま闇雲に作曲。ボーカルが歌詞を書いた。全部学校の不満。日本語の歌詞が乗らない。他のバンドをよく聴いたら英語だった。速攻英語に翻訳ｗ。もちろん高校生だから出鱈目。準備は整いつつあった。

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自分の曲はハードコアといえどもなんかちょっとポップだった。カオティック・ディスコード(lurkersのshadow)がお気に入りだったというのもある。実は昔からあんま変わらんのです。それとバンド名が重要だということで議論の末｢THE VICTIMS｣に決定(これホントに偶然)。

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そして１年後初ライヴとなる。まずどうやってライヴすればいいかもわからなかったんだがｗ。近所の楽器屋の社長が出てみないか？ということで楽器屋主催のゆるいライヴに出演決定。曲が足りないのでピストルズを２曲ほど追加。ライヴの直前にボーカルとベースが入れ替わるハプニングに見舞われ…ｗ。

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そのハプニングの末、演奏はメチャクチャ、パンクバンドとしての役目を果たすべく機材破壊ｗ。市民会館の広い楽屋で正座させられ社長からしこたま説教。出入り禁止となるｗ。噂が噂を呼び｢バカだ！アホだ！｣と伝説になるｗ。１回目にして道は閉ざされた。パンクはつらいよ。

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この時俺モヒカン、ボーカルは髪中央から半分ボーズ、ベースはカオスＵＫのギャバ風、タイコはキザだったためそういうのＮＧ。服は全部手作りでアナーキーシャツもどき、ガーゼシャツもどき、ボンデージパンツもどき。金が無かったんだよなー。

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このバンドは何回かライヴした後、ボーカルの東京就職決定であえなく解散。最後のほうはもう半分くらい７０ｓパンク風オリジナルに移行してました。もちろん客などほとんどいませんでした。だがしかしこの後思わぬ事態になることはこの時知る由もありませんでした。

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あ、忘れてた。解散前に久留米であったバイオレントパーティー(ＧＡＩが主催のライヴ)に頼み込んで１回だけ出演しました。すげえ緊張した思い出があります。もちろん客はいっぱい入ってたんだけど俺らの客はほぼいなかった。まあ前座扱いとでもいいましょうか。

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そいえばこのライブは終了後、機材が壊れたとか壊れないとかでライヴハウスとモメて事前に来ていたライブハウス側の屈強なヤンキー(ロカビリー)達と大乱闘に！収集つかず。俺等はそっち側とも仲良かったので俺らに免じてということで解決。また出入り禁止ｗ。

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卒業直前にそれはやってきた。解散後半年たまたまライヴを見に行ったらメンバー全員来ていた。主催者側から｢時間あるから久しぶりにやってみない？｣と言われ練習すらしていないのにノコノコとステージへｗ。楽器を借りステージへ上がったら(普段着で)そこには黒山の人だかり。そして怒号。

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１２３４！の掛け声とともに演奏が始まる。その直後俺は目を疑った。目の前にいる黒山の人だかりが波のようにウネり拳を突き上げみんなで合唱しているではないか！なんで？え？これ俺の曲よ？正直舞い上がった。ビックリした。嬉しくてたまらなかった。たとえようのない興奮に包まれた。

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演奏後お客さんが沢山やって来た。すごい賞賛の嵐だった。わけがわからなかったｗ。どういうことか尋ねるとバイオレントパーティーのライヴの時に誰かが演奏を録音していてそのテープがばら撒かれて結構な人に知れ渡りみんな曲を知っていたんだと。そんなことがあるんだと正直驚いた。

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しかし喜んだのも束の間バンドはとうに解散してたのだった。まあ仕方ないかと思ったのも束の間、１本の電話が…。｢この前のライヴ凄かったから俺と一緒にバンドをしよう！｣と何処の馬の骨かもわからないヤツからかかってきた。でも何故か俺はソイツと会うことにした。何故かはワカラナイ。

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パンク好きのチャラ男だったｗ。そいつはギターをするという。ボーカルはいるそうだ、と言ってたらやって来た。パンクルックの元ヤン、超態度デカかった。全部上から目線。それであれよと言う間に俺ベースにｗ。何故だかわからないままドラム不在でバンド結成。まあそれでも断る理由はなかったかな。

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ドラムはヘルプで練習開始。前の俺の曲をすることに。最初気に食わなかった２人だったが案外骨っぽいヤツラだった。曲は十分あった。１ヵ月後にはもうライブが決まっていた。猛練習の日々が始まった。ここで俺の人生は完全に狂ってしまうのである。

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｢INSANE CATS｣と名乗った。当時ネオロカの嵐が吹き荒れててCATSて入れたかったのだｗ。初ライヴはいきなりLYDIA CATS、CONFUSEと共演。お客さんも入っててお膳立ては完璧だった。そう、でもあまり覚えていないんです。興奮しすぎてね、ポゴの嵐だったから。

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お客さんも順調に入り町では名が通るようになってきた(常に１５０人くらいは入っていた)。パンクじゃない人も見に来てくれるようになっていた。この頃居酒屋のＣＭソングのために初めてのレコーディングをする。 ギャラは１日飲み食い邦題ｗ。ねるとんの最後に流れてた(サガＴＶオンリー)ｗ。

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久留米では色んなバンドと共演した。THE ROCK BANDの前座も。自主テープも。しかし福岡でやるハードルはなかなか超えられなかった。順調に行ってたのも1年ちょっとくらい。若さ故の不満からメンバー内で衝突が多発。福岡でやり始めた矢先、メンバーは俺とボーカルだけになってしまった。

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ヘルプを雇ったり色々手伝ったりしてもらったが不安定なまま苛立ちが募りバンド解散。２２歳で俺はバンドを辞めた。この後２０代後半に遊びでライヴ(バンド)はやってたものの現役復帰はＴＣまで待つこととなる。

@mickey_romance

完全に音楽辞めて普通に働いてた。聴くのもままならず押入れにレコードは全部しまった。２６歳くらいに遊びでＲ＆Ｂっぽいバンドはやったがみんな本気ではなかったためイマイチ乗らず。人生どうしようかと実家に帰った。 ２０代は割とつまんなかった、というか普通だった。