
フランク・ザッパ入門&生半可ガイド(1970年代編)
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はい。ザッパ入門&生半可ガイド第二回。今回は1970年代編です。年代的には1970~79年までのアルバム18枚(内、未所持2枚)の紹介&お気に入りの曲を紹介していきます。
2012-05-22 21:25:35
いわゆるオリジナル・マザース期といわれる1960年代を通過し、いよいよザッパの音楽キャリアが最盛期を迎えます。この間のアルバム群はどれも傑作が集まってますのでほぼどれから聞いても外れなしの大盤振る舞いです。
2012-05-22 21:29:32
一方でザッパの身辺もいろんなことが発生しますが、その最も足るエピソードは今回の最後ら辺で明らかにしましょう。とはいえ、あくまでアルバム紹介と曲紹介がメインなので、詳しく調べたい方は検索をかけてみてください。
2012-05-22 21:31:44
CHUNGA'S REVENGE(1970) チャンガの復讐というタイトル。ローファイなサウンドから垢抜けて、若干のワイルドさを兼ね備えたロック色の強い一枚です。ここからフォークロックバンドのヴォーカルだったフロ&エディとHR/HMの渡り鳥ドラマー、エインズレー・ダンバーが参加。
2012-05-22 21:36:43
一般にタートルズ・マザースといわれる時期に入ります。オリジナルマザーズのライヴでも演劇要素があったんですが、タートルマザースはさらにそこを特化させたライヴが特長だったようです。ツインボーカルなので掛け合いがあったりとかも。
2012-05-22 21:39:03
28 Twenty Small Cigars http://t.co/JqR1ciOK その中の小作品的一曲。ヨーロピアン的な美しさに満ちた。ギターが美しい一曲。
2012-05-22 21:40:11
29 The Nancy and Mary Music http://t.co/HQvNUJHt こちらもインスト曲。ドラムのエインズレー・ダンバーの重いドラムがへヴィさを付け加えているからか、ザッパのギターも結構ハードです。
2012-05-25 10:11:14
30 Tell Me You Love Me http://t.co/F1GFl2JE ヴォーカル曲ですね。ただひたすらに分厚いツインヴォーカルの歌声に、勢いのある展開が素晴らしい、終盤のたたみかけが特に好きですね。以後、ライヴの定番曲へ。
2012-05-22 21:44:54
FILMORE EAST, JUNE 1971(1971) さて、そのタートル・マザースのライヴ盤が約一年後にリリース。フロ&エディのショーマン的パフォーマンスが聞ける作品なのですが、歌詞の内容がアメリカのローカルネタが強いため、音だけ聞いているわかりづらいところが多いです。
2012-05-22 21:49:51
このライヴ盤に限らず、ザッパの戯曲側面の強い曲と言うのは現地人でないとわかりづらいネタが多数盛り込まれているためか、我々日本人にとってはかなり難解です。正直、和訳を見ていても、さっぱりな場合が多いのですが、しかしそれでも演奏は充実しています。
2012-05-22 21:52:10
31 Little House I Used Live In(Live) http://t.co/BF6wJ2Ig 前回紹介したBurnt Weeny Sandwichに収録されていた17分の長尺曲のライヴ版です。ここでは4分半ほどに。しかし、演奏は熱のこもったものになってます。
2012-05-22 21:54:18
ここでは一曲のみの紹介ですが、ほかにもHotRatsに収録されたPeaches en Regaliaのライヴ版が聞けたり。フロ&エディの在籍したザ・タートルズの曲が収録されていますね。漫才的な掛け合いがちょっととっつき辛かったりもするんですが、演奏面は非常に充実した一枚です。
2012-05-22 21:57:57
200 MOTELS(1971)その二ヵ月後、はやくも新作をリリース。同名映画のサントラですね。生前唯一、ザッパが版権を取り戻せなかった作品でもあります。ちなみに映画のほうはザッパが主役なのですが演じているのがリンゴ・スターというなんのこっちゃいないな映画だそうです。
2012-05-22 22:00:35
で、申し訳ない。このアルバムは未所持なので曲紹介は割愛です。内容としてはタートルマザースの演奏とクラシックオーケストラの演奏が渾然一体となっているらしいのですが……。Strictly Genteelという代表曲のオリジナルが収録されているアルバムでもあります。
2012-05-22 22:03:19
さて、71年の12月、ザッパの身に大きな事件が起こります。モントルーのカジノハウスでライヴをしていた際、観客の一人がフレア・ガンをぶっ放し、火災事故が発生し、バンドは機材をすべて失ってしまいます。
2012-05-22 22:08:47
この時、レマン湖の対岸で一部始終を見ていたグループが70年代にハードロック旋風を巻き起こすかのDeep Purpleでした。彼らは当時門とルーのハウスを貸しきってアルバムを制作、録音していました。この時作られたアルバムがそう「Mechine Head」です。
2012-05-22 22:11:08
そして、そのザッパの火災事故の一部始終をドキュメントした曲こそがハードロックアンセムとして燦然と輝くSmoke on the Water http://t.co/9PtxYpkY です。ザッパ側にしてみれば不幸しかないんですが、こういった経緯でロックの大名曲が作られるのも面白い。
2012-05-22 22:14:27
さて、ザッパ側の不運は続きます。モントルーの事故の直後、今度はロンドンでザッパ本人がステージ上に上がってきた観客に突き落とされるという事件が発生してしまい、全身複雑骨折し、命も危ぶまれるほどの大怪我をしてしまいます
2012-05-22 22:16:52