フランク・ザッパ入門&生半可ガイド(1970年代編)
- terry_rice88
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その為、ザッパはツアーを中止せざるを得なくなり、タートルマザース自体も自然消滅してしまいます。しかし続く72年、ザッパは早くも次の展開へと動くことになるのでした。
2012-05-22 22:19:16JUST ANOTHER BAND FROM L.A.(1972)そのような流れで発表されたのがタートルマザースの最終作となるアルバム。タートルマザースの特徴である演劇的かつ漫才的ステージングがフィーチャーされたアルバム。申し訳ない、これもまた筆者未所持で曲紹介は割愛です。
2012-05-22 22:21:51内容はオリジナルマザース曲の再演と20分を越す戯曲的大曲Billy The Mountainを含む内容のようです。しかし、前述したとおりザッパのこの手の曲はアメリカ風俗を良く知っていないと全く持ってさっぱりなので、そういうアルバムだと理解いただければ。
2012-05-22 22:24:11・・・あとはたと思いましたが、後半にもう1枚未所持のアルバムが出てきます。冒頭で未所持2枚と申しましたが、お詫びして訂正いたします。
2012-05-22 22:25:12WAKA/JAWAKA(1972)さて、怪我の静養中ザッパが何も活動しなかったわけではありません。ライヴツアーにいけない代わりに、スタジオワークに没頭することになります。この時生み出されたのが、これから紹介する2枚になります。
2012-05-22 22:28:45サウンドアプローチ的にはビッグバンドジャズを意識したような大人数のバンドサウンドですね。今までになく管楽器木管楽器をふんだんに使い交響楽的なアプローチのロックを繰り広げています。時期的にブラス・ロックも意識してるのかも。それでもザッパは一線を画してるのですが。
2012-05-22 22:31:1232 Waka/Jawaka http://t.co/pMd1jwtb それではタイトル曲をどうぞ。ちなみにこのアルバムは全4曲しか収録されていないので紹介は1曲のみです。桃源郷のようなカラフルでゴージャスなイメージの曲ですね。目くるめく万華鏡のようです。
2012-05-22 22:33:37で。このアルバムと次紹介するアルバムはどちらもドラマーがエインズレー・ダンバー。後年の彼の活躍を考えるとキャリア的には特異点な作品かと思います。結構、テクニカルです。
2012-05-22 22:36:00THE GRAND WAZOO(1972)続く作品は4ヵ月後。こちらも同じ路線のアルバムです。完成度としてはこちらに軍配が上がりそう。ファンキーで複雑怪奇なブラス・ロックといった趣ですね。前作もボーカル曲はありましたがどちらかというと珍品扱いなものでしたがこちらはコンセプトが一致
2012-05-22 22:39:4133 Cletus Awreetus Awrightus http://t.co/V4wK2hon このようなエネルギッシュな感じに。このアルバムの背景も結構コンセプチュアルなものが含まれているのですが、とりあえず曲の良さに耳を傾けていただければ。
2012-05-22 22:41:4234 Eat That Question http://t.co/z3HgiuG7 続く曲も熱がこもってますね。畳み掛けるホーン。ロック的なリズムを打ち込むドラム、そしてザッパのギターが鳴り響く。
2012-05-22 22:44:3935 Blessed Relief http://t.co/t4I6UgQb そしてアルバムを締めくくる曲。それまで雰囲気から一変して、穏やか旋律の静かな曲。エネルギッシュな曲が続いた後にほっと落ち着く一曲ですね。タイトルのごとく。
2012-05-22 22:48:39この辺りから後にジャズ/フュージョンで活躍するキーボーティストのジョージ・デュークが本格参戦。メンバーの入れ替わりが激しいザッパ陣営ですが徐々に最強の布陣がそろい始めます。
2012-05-22 22:51:07タートルマザースは自然消滅としましたが、実際のところ、この静養期間中にバンドを維持できずに、解散してしまうんですよね。これ以後、完全にザッパはソロ名義として作品を発表していきます。ここで得たジャズロックの要素や、ジョージ・デュークなどによる黒人音楽の要素を取り入れてゆくことに。
2012-05-22 22:55:21OVER-NITE SENSATION(1973) そして一年後リリースされたこのアルバムが、ザッパの最盛期の幕開けとなります。ジョージ・デューク、そしてジャズ・バイオリニストとして有名なジャン・リュック・ポンティがメンバーに名を連ねるアルバムですね。
2012-05-22 22:58:27黒人音楽、主にジャズを取り入れながらも、この子のザッパバンド最重要人物、ルース・アンダーウッドのパーカッションの細やかや、ロック的ダイナミズムに加え、現代音楽的な構築美も含んだ、ザッパにしか実現し得ないサウンドが完成します。演奏人も実力派がそろい、高度なアンサンブルが聴けます。
2012-05-22 23:01:1436 Fifty-Fifty http://t.co/SGGG8Dxd 曲展開が極めて複雑ながら土臭さも全く失われない、洗練と猥雑が入り混じったサウンドがこの時期の特徴です。曲の密度の濃さはさもありなん。
2012-05-22 23:03:0137 Zomby Woof http://t.co/Sd9E4ppE 続くこちらの曲もさながらマグマがうねるようなねっとりとしながらもスマートに構築されたファンキーさが恐ろしい。
2012-05-22 23:04:37ちなみに73年のイギリス「メロディ・メーカー」誌の年間最優秀アルバムとなっていることからも、非常にレベルの高いアルバムですね。ここら辺から聞くのももちろんありです。
2012-05-22 23:07:17APOSTROPHE(')(1974) 続く半年後にリリースされたこのアルバムもほぼ同路線。この中の「Don't Eat The Yellow Snow」という曲がひょんなことからヒットし、ザッパ最大のヒットアルバムとなります(ビルボード10位にランクイン)
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