茂木健一郎さんの「ベストエフォート」
- toshihiro36
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べえ(1)ぼくは、小学校の頃から学校の成績では苦労したことがなくって、入試も余裕のヨッチャンだった。いろいろな要因があったと思うが、間違いなく一つのファクターだったと思うのが、「ベストエフォート」である。もちろんそんな言葉は知らなかったけれども。
2011-06-22 06:45:21べえ(2)試験なども、始まったらぱっと手を動かして、時間終了までやり続ける。終わってしまった場合も、見直しをして、絶対間違いないと確信して始めてリラックスする。子どもの頃から、誰に言われるまでもなく、ベストエフォートを続けていた。
2011-06-22 06:46:45べえ(3)通信などで言われるベストエフォートは、あるデータ転送容量が保証できるかどうかわからいけれども、とにかく最善を尽くす、という哲学である。システムの設計原理として正しい。そして、生きる哲学にもなると思う。
2011-06-22 06:47:53べえ(4)人は、怠けてしまった時、つい自己嫌悪に陥って、ますます深みにはまっていく。そんな時は、はっと気付いた瞬間から修正して走り出せば良い。過去は変えられない。自由になるのは未来だけ。さぼった過去は動かないが、「今」からやらないよりはやった方がいい。
2011-06-22 06:49:16べえ(5)試験やゲームのように、ルールや評価があって、このままでは「合格」や「クリア」ができない、と思う時にも、投げだしてはいけない。たとえ結果として失敗するにせよ、その過程でベストエフォートを続けることが大切なのだ。
2011-06-22 06:50:32べえ(6)ベストエフォートを続けているその状態そのものが、フローをもたらし、脳の学習を進める。そして、例え今回の「区切り」では破れたとしても、ベストエフォートのひたむきさが、必ず次へとつながるのだ。ふてくされてはいけない。投げだしてはダメだ。
2011-06-22 06:51:48べえ(7)ベストエフォートはまた、プラグマティズム(実用主義)でもある。この世の全てについて、「完全」ということはあり得ない。不完全でも、とにかく少しでも改善しようとし続けること。それは生命のしぶとさであり、絶えない闘志であり、現実への大いなる愛である。
2011-06-22 06:53:07べえ(8)ベストエフォートは、懐手の評論家とは違う。評論家が、「チミイ、理想はこうなんだよ、君のはダメだねェ」と言っても、行為者は、身体を張って、「でも、ベストエフォートを尽くしているんです。すみません、邪魔なんで、そこどいてくださいませんか?」と言い返せるのだ。
2011-06-22 06:54:55べえ(9)今、日本は大変な状況で、これからも困難が続き、いろいろなことが理想からは程遠い。だからこそ、傍観してくさす評論家よりも、転んでもふさがってもベストエフォートを尽くす、行為者のひたむきさを取り戻したいと思うのだ。
2011-06-22 06:56:06英文クオリア日記 「板子一枚下は地獄」 @kenmogi Qualia Journal: Under the board, there is hell. http://t.co/yL7JFgv
2011-06-22 07:48:45