もし、ホリエモンが当選したら、ネオ東京はディストピアになるか？ ――イメージ戦略の攻撃と、テクノロジーによる反撃

しろうと @sirouto

ホリエモンが都知事に当選した「ネオ東京」。そこでは、江戸城が再建されている。再建資金は解禁した大麻。

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江戸城の天守閣には、都知事専用室が設けられており、ホリエモンはそこからリモートで、テレワークしている都庁職員に指示を出す。

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その江戸城の天守閣には、まるで大奥のように、美人女性秘書が大勢いる。

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「女は金についてくる」という名言も言ったが、金だけでなく権力も得たホリエモンにとって、再建した江戸城に大奥を作るのも容易である。

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しかも、「フリーセックス都市宣言」を出して、性を開放したので、マスコミにスキャンダルとして批判されても気にしない。

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そもそも、インターネットの普及によって、新聞社はのきなみ部数を落とし、政権批判力も失っていった。また、権力に忖度することも増える。

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そういう状態で、権力への監視が緩み、政治はやりたい放題になる。

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再建した江戸城の天守閣で、美人秘書に囲まれ、大麻をキメながら、テレワークで公務するホリエモン。究極の勝ち組として、この世の春を謳歌していた。

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しかし、そんなホリエモンのネオ東京の政治に、反抗する者たちもいた。江戸城の前に集まる反都政のデモ隊。

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「チッ、税金泥棒が！」　ホリエモンは舌打ちして、都知事専用回線から、リモートで指示を送る。と、「ロボット機動隊」が出動する。

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ホリエモンの遠隔操作で、自動運転の装甲車やドローンが、催涙ガスを撒いたり、放水したりすると、江戸城前のデモ隊は蹴散らされていった。

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ロボットが江戸城前のデモ隊を蹴散らす。その映像をリアルタイムでネット動画に流すと、視聴者からは、賞賛や失笑の声が漏れた。

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また、別の動画では、駅前や公園を占拠しているホームレスを、ロボット機動隊が追い出す場面も流れた。やはり、視聴者からは賞賛と嘲笑の声。

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「六本木ヒルズは、努力してねえ奴が入れる場所じゃねえんだよ」とホリエモンがコメントすると、視聴者から拍手の嵐。

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さらに別の動画では、福祉事務所の監視カメラで撮った、社会保障受給の審査の場面が流れていた。プライバシーの配慮から、受給者の顔にモザイクが掛かっている。

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ホリエモン当選後は、行政コストの面から、AIが社会福祉の受給の妥当性を審査するようになった。フィンテックの応用である。

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行政AIから、福祉の受給打ち切りの判断を下され、トボトボと家に帰って行く元受給者。

しろうと @sirouto

「こいつら、すぐ嘘をついて、税金を盗もうとするからな。情弱だから、AIには通用しないけど」とコメントするホリエモンに、やはり賞賛と失笑の視聴者の声。

しろうと @sirouto

――さて、いかがだっただろうか？　もちろん、「架空戦記」のような、勝手な想像によるフィクションであることを、お断りしておく。

しろうと @sirouto

ホリエモンの都政に対して、アンチ視点から見れば、こういう『翔んで埼玉』みたいな、ディストピアのイメージを思い浮かべられる。

しろうと @sirouto

もちろん、それは私が勝手に戯画化したものだが、ホリエモン自身の過去の言動を再構成したパロディだから、アンチが想像するのも容易である。

しろうと @sirouto

そして、小池都知事にはこういうイメージはまったく湧かない（別のパロディなら可能だろうが）。

しろうと @sirouto

それは、小池都知事はイメージ戦略が上手いので、「弱い者いじめ」に見られる構図を徹底的に避けているからだ。「排除」騒動以外では。

しろうと @sirouto

私が今言ったのと、まったく同じではないだろうが、昔の「ハシズム」みたいな批判はできるだろうし、今回もその可能性はある。それは結局、「弱い者いじめ」のイメージだ。

しろうと @sirouto

もちろん、批判者が言う「弱い者いじめ」のイメージに対して、ホリエモンが「そんなことしねーよ」と、言うことはできる。