山口弁護士に代表される表現規制反対派の表現規制並びに、ヘイトスピーチ関連のスタンスについて

女子プロレスラーのSNSの誹謗中傷による自殺事件で、誹謗中傷対策の世論の声が上がったのは記憶に新しい。それを受けて、与野党双方が対策に動くと言明したが、これが「表現の自由への侵害、政府の恣意的判断で政権批判も誹謗中傷とこじつけて恣意的排除の危険性も高い」事が、多くのネット民に認識されて、慎重論が強くなった事はご存知の事と思う。

が、ここで問題になったのは山口弁護士ら表現規制反対派の主要論客が、少なくとも安倍政権成立前後から、この問題を指摘しヘイト規制に慎重論を述べていたにもかかわらず、山口弁護士らに歴史修正に基づいた誹謗中傷を行われている事である。
次のツィートをご覧いただきたい。

このツィートは、反差別を名乗るCRACに親和的垢のもので、その関係でヘイトスピーチ規制を推進主張してきた垢である。女子プロレスラーの誹謗中傷事件で、ヘイト規制の類の法的欠陥が可視化されたがそれ関連で、山口弁護士を誹謗中傷してきたのである。
この危険性をかなり前から警告して、慎重論を唱えていた山口弁護士に対して、あたかも「安倍政権支持だったのに、状況の変化から寝返ったか」のように誹謗中傷してきた。
その事実はない事を示すためにこのまとめを作成したわけである。

一つ目は山口弁護士の2014年当時の物。この時、ヘイト規制が今、指摘されている「恣意的運用によるヘイト認定」で言論の排除→マイノリティの言論を奪う事になりかねないとして反対している。今回の「誹謗中傷防止」を名目にした言論弾圧懸念をこの時点で先取りして、警告していたのである。

但し、山口弁護士はヘイト自体を是認してはおらず、石原慎太郎氏が姜尚中東大教授（当時）への出自に基づいた攻撃に対しては明確に批判している。（ヘイトスピーチ規制におけるヘイト発言とは違い、名宛人が個人なので明白な名誉毀損かつ、明白な証拠が残っている状況なので。）
山口弁護士のヘイト規制慎重論は、あくまでも法の運用上の弊害による冤罪発生への懸念と分かるだろう。

(追記)
はすみ氏の伊藤詩織氏関連の著作について、山口弁護士が明確に名誉起訴と断じているが、事後孔明ではないのは上記で紹介した山口弁護士のブログをご覧になれば分かると思う。ゼロ年代の時点で石原慎太郎都知事（当時）の姜尚中氏への名誉毀損行為は明確に批判している。
つまり、あくまでもヘイト規制は法律上の欠陥による冤罪懸念からの反対であって、明確な名誉棄損への法的対処は否定していないのはお分かりの事と思う。はすみ氏の伊藤詩織氏の件の著作の論調は、この時から一貫している。

以下はついナビに残っている範囲での古い山口弁護士のヘイトスピーチ問題関連のツィートである。いずれも論点は「ヘイト規制の弊害による表現の自由が脅かされる危険性」に対するものである。ヘイト自体は是認していない事は分かるだろう。

このように山口弁護士に限らず、自称反差別界隈による表現規制反対派への歴史修正による誹謗中傷が行われている。これらの事実関係を把握して、事実を正しく把握していただければ幸いである。