線維筋痛症、中枢性過敏症候群について専門家が語っています。

世界では広く知られているのに、なぜか日本では知る医師が少なく、治療されずに苦しむ患者が大勢います。特に中枢症候群という概念が多くの人や医師に広く知れ渡ることを祈ります。
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戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

抗うつ薬の鎮痛効果は抗うつ効果とは全く独立しています。そのため、打つがあるから抗うつ薬を優先的に使用するとか、うつがないから、抗うつ薬の優先度が下がるという医学理論には根拠がありません。

2011-06-19 16:00:14
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

うつ病患者の中で痛みが合併している人は、痛みが合併していない人より、抗うつ薬の効果(抗うつ効果)が悪い。Clin J Pain. 2011 , Lin CHら。ただし、一つの報告にしか過ぎませんので、今後変更になる可能性があります。

2011-06-19 16:06:06
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

2010年、2011年と新しい診断基準が出ました。2011年基準はアメリカリウマチ学会が認定していませんが2010年基準より使いやすい。ただし、2011年基準には不備があり、私がそれを指摘しています。それに対する回答が新たな基準になる可能性が高いため、現時点では遣わないのが無難。

2011-06-19 16:14:32
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

線維筋痛症のグレーゾーンに対しても線維筋痛症と同じ治療を行うべき。そうであれば、線維筋痛症の診断基準にはほとんど意義がない。意義があるのは、学会発表と論文作成において。  どんな基準でも必ずグレーゾーンができる。

2011-06-19 16:16:44
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

トリプタノールの使用ができればその他のほとんどの薬を使用できます。漸増、漸減、上限量を使用せず無効と判断しない、の三つが重要です。詳しくは私のブログを参照してください。 http://t.co/Bqty0g3

2011-06-19 17:00:35
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

トリプタノールは体内で大部分がノリトレンに代謝されます。ノリトレンはトリプタノールより鎮痛効果はやや弱いのですが、副作用が少ないのです。国際疼痛学会は神経障害性疼痛(線維筋痛症と三叉神経痛を除く)一般において、トリプタノールよりノリトレンを優先することを勧告しています。

2011-06-20 00:22:15
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

線維筋痛症にノリトレンが有効という証拠は非常に弱いのです。しかし、実際に使用するとかなり有効です。線維筋痛症の治療に携わる医師はノリトレンを使用することをお勧めいたします。

2011-06-20 00:34:25
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

線維筋痛症の薬物治療の際、2種類、3種類の薬が当初から処方されることがしばしばあります。これではどの薬が有効か、無効かが不明瞭になります。あっという間に10種類の薬が併用される場合もあります。無効な薬の組み合わせを1年以上継続される場合もあります。当初は薬は一種類のみが望ましい。

2011-06-20 00:42:48
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

メチコバールは線維筋痛症には無効です。私の経験では、それが処方される場合には全例他の薬との同時処方です。それでは無効な薬が漫然と処方されてしまいます。どうしてもそれを使用するのであれば、1か月程度単独で使用し、鎮痛効果を調べるべきです。

2011-06-20 19:32:51
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

 「線維筋痛症にはノイロトロピンが有効」とどこかで聞きつけて線維筋痛症やそのグレーゾーンに使用されることがあります。しかし、ノイロトロピンといえども、無効な場合には1年以上処方することは望ましくありません。最長でも2か月経過して痛みが変化しなければ無効とみなして中止すべきです。

2011-06-20 19:36:53
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

日本のほとんどの医師は線維筋痛症を知らないのではなく、認めようとはしないあるいは過小評価しようとしています。それを認めると過去に自分がしたことを懺悔し、新たな勉強が必要になります。原子力発電の問題と類似しています。原子力発電の場合には、批判的な意見を認めるとお金がかかるのです。

2011-06-20 23:59:31
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

線維筋痛症(FM)は中枢性過敏症候群に含まれますが、むずむず脚症候群(RLS)もそれに含まれます。有病率はRLSの方がFMよりやや多い。ただしグレーゾーンまで含めるとFMの方が多い。RLSは薬物治療によく反応するが治癒(薬をやめても症状が出ない)がない。少なくとも私の経験ではない

2011-06-21 00:04:41
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

線維筋痛症と軽度外傷性脳損傷との関連は不明。線維筋痛症の一部は外傷後に発生する。外傷後に発症した線維筋痛症と軽度外傷性脳損傷の関連は不明だが、偶然に合併する可能性はある。

2011-06-21 00:13:44
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

人口甘味料アスパルテームによって線維筋痛症が発生した症例報告。アスパルテームはgoogleで調べてください。 Clin Exp Rheumatol. 2010 Nov-Dec;28(6 Suppl 63):S131-3. Ciappuccini R et al.

2011-06-21 19:44:56
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

手術にも偽薬効果(暗示効果)はあります。脊椎を専門にする医師が若かりし頃、助手として入った手術では神経の圧迫はこのったままであったが、術後しびれは改善したとのこと。痛みや、しびれを対象にする手術の治療効果の一因は偽薬効果(暗示効果)です。

2011-06-21 19:49:04
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

線維筋痛症のみならず、慢性痛に対する治療薬のほとんどは慢性痛に対する適応がありません。抗欝薬使用時には「鬱病」、抗痙攣薬使用時には「てんかん」と便宜的な保険請求が行われています。厳密には不正請求です。この矛盾は現場の医師にのしかかっています。

2011-06-21 19:52:33
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

ノイロトロピンは線維筋痛症に有効ですが1日4錠では効果が強くありません。1日8錠の方が効果があります。保険診療では1日4錠しか認められていませんが、交通事故では8錠を使用することが認められることもあります。2か所の病院で4錠ずつ処方を受けることは違法行為ではないが、しないで下さい

2011-06-21 19:57:03
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

線維筋痛症の治療薬である抗うつ薬の副作用で、むずむず脚症候群が起こることがあります。

2011-06-21 19:58:55
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

線維筋痛症には通常非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)は無効です。二重盲検法で有効性が否定されています。しかし、個人レベルでは有効な場合があります。NSAIDが有効な疾患を合併しているのかもしれません。頭痛と月経困難症を合併した線維筋痛症ではしばしばNSAIDが有効です。

2011-06-21 22:08:25
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

パーキンソン病を合併した線維筋痛症を治療する際には注意が必要です。パーキンソン病の治療薬であるエフピー内服中および内服中止後2週間以内は三環系抗うつ薬、SNRIの内服は禁忌です。

2011-06-21 22:13:53
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

製薬会社が資金を提供した研究では、製薬会社に有利な結果が出やすい。 PLoS One. 2011 Apr 6;6(4):e18210. 詳細はブログを参照してください。http://t.co/Bqty0g3

2011-06-21 22:38:45
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

1990年の分類基準(診断基準)では線維筋痛症(FM)の基準を満たせば他にいかなる基準があっても自動的にFMと診断されます。2011年の基準では他の疾患で症状が説明できる時にはFMとは診断されません。しかし、それでは様々な矛盾点がでるため修正意見(採用決定)を出して回答を待ってる

2011-06-21 23:51:45
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

医師はcarenetを参照してください。線維筋痛症に関して詳しく解説しています。 http://t.co/YCJ3EmU

2011-06-22 01:49:12
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

In Japan, 2% of people suffer from FM. However, almost all physicians deny the exsistance of FM. @shelbylaneMD Approximately 4% .

2011-06-22 12:46:55
戸田克広(Katsuhiro Toda) @KatsuhiroTodaMD

線維筋痛症に対する圧痛点やトリガーポイントへのブロック治療には有効性の報告がありません。死亡例もあります。ステロイドは有害なので混入は危険です。ブロック後一定期間が過ぎると元の木阿弥になります。長期、頻回注射による疼痛軽減は現時点では報告されていません。

2011-06-22 18:59:23
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