文学とは感情のハッキングである『文学問題(F+f)+』。漱石の文学論を徹底的に読み解き、ここ100年の文学理論を振り返り、さらには文学の認知科学の領域まで踏み込む、画期的な一冊。ものすごく面白いので読むべし。 dain.cocolog-nifty.com/myblog/2018/06…
2018-06-10 15:04:23服部徹也「文学の科学への欲望――成仿吾の漱石『文学論』受容における〈微分〉――」の紹介 - 物語文化と科学文化 sanishi.hatenablog.com/entry/2017/11/… 『文学論』と微分とを組み合わせて文学理論を考えた成仿吾の欲望について、当時の学問状況を踏まえて分野横断的に考察した論文。科学文化論的にも興味深いです。
2017-11-18 07:33:41服部徹也「文学の科学への欲望―成仿吾の漱石『文学論』受容における〈微分〉―」、以下リンクからDLできます。pdf注意。 researchmap.jp/?action=cv_dow…
2018-01-31 14:22:45「夏目漱石の『文学論』のなかで一番奇妙な感を与えるのは、一見公式のような(F + f) という表現である。しかしそれは、しっかりとW. James 流の心理学に基づいている概念であり、その漱石の理論の可能性はやっと、百年たった今こそ――20世紀を支配した行動主義が自らの限界を露呈している今こそ――読みとれるのではないかと思われる。
500ページを超す大作の中で一番可能性が充ちているのはその冒頭、意識の流れと、(F + f) の公式を紹介する部分である。本稿では、『ロンドン塔』と『文学論』との関係を読むことによって、まず漱石の実践的な問題意識を確認したい。そうすることによって、1907年の文学論が、実はチョムスキーの有名な1957年のWatson流の行動主義の決定的な否定と似た、内在的な構造を有していることを明確にし、「文学論」をその価値を問い直す契機を持つテクストとして 再検討したい。
さらに『文学論』の科学的な価値が、その内在的な構造と外在的な構造との割合の読み直しにあるとはいっても、漱石にとって、文学の可能性は『文学論』にはっきり指摘されてない (F + f) の第四の可能性にあるのではないか」
https://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/2011/12/utcp_symposium_globalizing_nat/
拙著『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)の第2部に作品分析パートがあり、当初は25ぐらいの分析を入れる予定だったところ、本には9つのみ収録となりました。削ったものの中に『マハーバーラタ』もあったのでした。とはついでながらの余談です。 yakumoizuru.hatenadiary.jp/entry/2017/11/… pic.twitter.com/soFUqpZxOy
2019-05-03 13:01:02私の話では、フィクションを実装と機能の面から捉え、例として文章、コンピュータによるフィクションを取り上げました。漱石が『文学論』で提示したF+fという見立てを手がかりにいくつかの問いを提示しています。画像はスライドの一部で、最初の二つは拙著『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)から。 pic.twitter.com/lpWrhorVVK
2019-11-02 17:19:32関連