蘆名盛氏についての妄想

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三浦介 @miurano_suke

ふう、ようやく一息。蘆名成分がほしいがしかし、勉強する余裕はまだないので蘆名盛氏についての妄想を… 蘆名盛氏といえば「揺程面白物無之候(戦程面白いものは他にない)」という言葉が有名で、バリバリ近隣を侵略してたように思われてるかもしれない

2019-09-12 21:58:26
三浦介 @miurano_suke

しかしその前半生を見ると盛氏の戦いは旧領奪還、防衛、反撃、そして他家から頼られた時の援助のみで、自ら他家を侵略したことはほぼ皆無。

2019-09-12 21:58:54
三浦介 @miurano_suke

天文20年、田村隆顕に大勝した時も旧領奪還、かつ同時に二階堂家の所領を取り戻してやったのみ。佐竹家の攻勢を受ける白川家にも援軍を派するのみで現実的な見返りを求めた様子がない。

2019-09-12 21:59:46
三浦介 @miurano_suke

これらの行動、何か既視感あるなあと思ったのだが、伊達稙宗のそれに似ているのではないか? 伊達家は天文の乱後、晴宗の代になると外部への干渉を控えるようになった。そのため田村家が暴れ出したり、仙道で大きな紛争が起こるようになった。

2019-09-12 22:00:45
三浦介 @miurano_suke

そこで盛氏は伊達家に代わって秩序の護持者を志向したのではないだろうか。あるいはもしや伊達家に取って代わる野心ではなく、盛氏には舅である稙宗の業績への憧憬があったのかも…。 とまれ、志向の有無に拘わらず、永禄前半までの盛氏は南奥の秩序の護持者的な行動に終始したと言えると思う。

2019-09-12 22:02:56
三浦介 @miurano_suke

これが永禄9年、伊達輝宗との和睦を境に一変。南山の長沼家を攻めて「宿城打破」「在々所々令放火」「麦毛無残所」などとし、また大挙して石川郡に侵攻して石川道堅・昭光父子を岩城家の下に追い、二本松氏にも攻撃を仕掛ける等、拡大路線を取るようになった。

2019-09-12 22:03:21
三浦介 @miurano_suke

この辺りの行動は「戦マジサイコー」の言葉と親和的だが、あまりの豹変に正直ビックリする。 伊達家と強固な関係を結び直したことで、盛氏本来の性格が出て来たのか…

2019-09-12 22:04:03
三浦介 @miurano_suke

しかし考えてみると、ちょうどこの頃、永禄6〜7年に家督相続した嫡男盛興が前面に立ち始めることに思い到った。つまりこの突然の路線変更は若い盛興に引っ張られたもので、盛興の性格・意向が大きく反映されてるのではなかろうか。

2019-09-12 22:04:29
三浦介 @miurano_suke

もしそうならやはり盛氏には然程領土拡大への意欲はなかったのかも。 蘆名盛氏は「揺程面白物無之候」と豪語する、豪放磊落な面がありながらも領土拡大には執心しない、鷹揚な大親分タイプだった…のかもしれない。

2019-09-12 22:04:51
三浦介 @miurano_suke

いつも愚痴ってることなのだけど、蘆名家についてはとにかく研究そのものが足りない。 やはり知名度の不足が原因なのかなあ。 はぁ、誰か蘆名盛氏を主人公にした物語とか書いてくれないかな…。

2020-05-19 12:21:01
三浦介 @miurano_suke

確かに個性が際立つ逸話は見当たらないからキャラクター立てるのも難しそうではある…が、逸話自体はあるし、残された書状には感情が思いっきり出ちゃってる物もある。

2020-05-19 12:21:14
三浦介 @miurano_suke

例えば、快勝して「戦ほど面白いものはない! 城下で凱旋パレードするのが楽しみ!」とか「同盟してくれて、本当に本当にありがとう! 天下に何が起こっても変わらないよ!」とか、言うこと聞かずに失敗した部下に「助けてくれだと? だから言ったろうが。もう知らん!」とか。

2020-05-19 12:21:52
三浦介 @miurano_suke

なので、キャラ付けできなくはないと思うんだよね。

2020-05-19 12:23:12
三浦介 @miurano_suke

それより、天下統一の頃には亡くなってるので、話のスケールが小さくなってしまうのが描きにくい要因か…目指したものがなんなのかも見えにくいしなあ//_o\ でも天下人との関わりはむつかしいにしても、目指したものは「豊かな国」とかでいけそうな気がするんだけどな。

2020-05-19 12:23:40
三浦介 @miurano_suke

ちょうど少年から大人になる多感な年頃に「白髭水」という会津大川の流路が変わるほどの大洪水とそれに伴う飢饉を目の当たりにしてるからね。

2020-05-19 12:25:40
三浦介 @miurano_suke

その衝撃的体験から「豊かな国」を志したという設定はどうだろ。 で、しかし戦国の世とはいえ、南奥では強大な伊達家が君臨していて、戦をして外部に領土を広げることが難しかった。

2020-05-19 12:27:26
三浦介 @miurano_suke

そこで逆転の発想で「内部に領土を増やす」ことに思い至る…こんな風に捉えると奥羽一の規模を誇る向羽黒山城とそれに付随する数多の町という一大城地の建設も、もともと稀有な大事業ではあるけれど、それだけではないロマンを見出せると思うのだけどなあ。 だめかしら…。

2020-05-19 12:28:09
三浦介 @miurano_suke

ちなみに物語に欠かせない気心知れた家臣の役は、ありがちな金上盛満ではなく佐瀬源兵衛でいきたい。金上は史実でも軍記等の逸話でも盛氏との関わりは薄いから。それに対して佐瀬源兵衛は逸話での絡みが多い(そもそも逸話そのものが多い)し、生没年不明とはいえ年格好が盛氏と近いと考えられるから。

2020-05-19 12:28:52
三浦介 @miurano_suke

盛氏と源兵衛が幼なじみでもいいかもしれない。ただ源兵衛の実名がわからないのがネックか…

2020-05-19 12:29:13