- xiongmao53
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さまざまな比率の混じり合いに由来する」と言い、「この2つの系統のメンバーがあらゆる方向に拡散し、お互い同士や遭遇した集団と混じり合って」、現在につながる東アジアの民族状況を形成したという。
2019-01-13 17:51:48ライクは「東南アジアと台湾では、DNAの大半またはすべてを同じ祖先集団から受け継いでいる集団が多い」とし、これらが長江流域からの稲作の拡散と一致する為、長江流域で稲作を始めた集団の子孫ではないかと推定し、これを「揚子江ゴースト集団」と呼んでいる。「ゴースト」というのは、➡
2019-01-13 17:59:25これら集団の直接の古代DNAがまだ入手されていないからであり、このライクの言う「揚子江ゴースト集団」は、先に述べた「南方系言語集団」の祖先と考えていいだろう。即ち東南アジアや台湾に居住しているタイ・カダイ語族、オーストロアジア語族、オーストロネシア語族の言語の話者である。
2019-01-13 18:03:27ちなみに漢族は、この「揚子江ゴースト集団」の直接の子孫には合致せず、「非常に異なる別の東アジア人系統からも、DNAを大きな比率で受け継いでいる」と言い、そのもう一つの集団を「黄河ゴースト集団」とし、これが「北部で農業を発展させながらシナ=チベット語を広めたという仮説」を立てている。
2019-01-13 18:11:07しかし、南方系言語と北方系言語の混合による漢語の形成と言う推定から考えれば、「揚子江ゴースト集団」と違った「もう一つの集団」はむしろ北方アルタイ系言語の話者ではないかと言う気もし、去年はそうtwしたのだが、これはあくまで素人考えである。
2019-01-13 18:20:04少なくともDNAからは言語が分からないのであり、「揚子江ゴースト集団」と交雑して漢族を形成するに至った「黄河ゴースト集団」はシナ・チベット語の話者ではなく、北方系言語の話者であり、シナ・チベット語自体が南北言語の混合により形成されたのではないかと愚考するのだが。
2019-01-13 18:32:49何にしろ、漢族が南北両集団の交雑によって形成されたことは遺伝子的には間違いなく、その言語も基本的には南北両言語の交渉によって形成されていったことは間違いないと思う。実際、漢族と言っても南北では遺伝子・言語共に大きな差異があるのであり、北へ行くほど北方的要素が強く、南へ行くほど➡
2019-01-13 18:57:53南方的要素が強くなるという風に、南北で勾配を為しているのである。 この南北両者の混合によって形成された集団の、どちらか一方のみを「チャイナ人」などと称することは全く不適当であることは言うまでもない。
2019-01-13 19:01:28なお「漢族が南北両集団の交雑によって形成された」と書いたが、これは大別すればの話であり、南北両集団とも、遺伝子的にそれぞれ類似していたとしても、現在の中国の55少数民族など及びも付かない雑多な民族集団を包含しており、それらが混合して漢族が形成されたのである。 twitter.com/xiongmao53/sta…
2019-01-14 20:47:03つまり中国の漢族と少数民族の関係というのは、基本的に数多の少数民族が混合して形成されたのが漢族であり、混合されず周辺に流出したり山間部に残存したものが少数民族と考えるとよい。勿論、流出した先や山間部などで少数民族同士が分離したり混合したりして、新民族が形成されることもあるのだが。
2019-01-14 23:20:27漢族と少数民族との関係も相対的であり、少数民族が漢族となることもあれば、条件によっては漢族が少数民族に同化することもあったと考えられる。 また、このように形成された漢族であるから、その地域的な言語差や遺伝子の差異は非常に大きい。何度も指摘しているが、特に大きく南北の差異。
2019-01-14 23:27:26実際、南方漢族と北方漢族の遺伝的差異より、南方少数民族との差異の方が小さく、言語も南方系少数民族的要素を色濃く残している(例えば広東語などはタイ諸語と近似)し、それは北方漢族にも同じことが言える。実際、華北地域は有史以来、北方系民族と混合を繰り返してきたし、言語も影響を受けて来た
2019-01-14 23:32:58そもそも、中国普通話(標準語)のベースとなっている北京語自体、満州語と中国語のピジンだという指摘がある。実際、戦前、北京語を習う際は「旗人」(満州族)に付くのがいいとされたし、老舎の小説が北京語の模範だとも言われたらしいが、そもそも老舎は満州族の作家なのである。
2019-01-14 23:39:44【追加1】
《研究チームは史上初めて、漢族には7つの異なるサブグループがあり、北方漢族、西北漢族、東部漢族、中部漢族、南方漢族、東南漢族と岭南漢族に分かれていることを示した。》 headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200515-…
2020-05-16 19:53:29非常に雑多な民族を混合して形成された巨大漢民族は遺伝的にも多様であり、北京漢族(上の記事の北方漢族?)と上海漢族(同・東部漢族?)との遺伝的差異は北京漢族朝鮮族・大和族との差異よりも大きいくらいだ。下図は斎藤成也『核DNA解析でたどる日本人の源流』(2017)。 twitter.com/xiongmao53/sta… pic.twitter.com/po6RxDi4Wg
2020-05-16 20:50:36【追加2】
夏殷周を樹立した民族は中国の少数民族のような集団で、確かに後のモンゴル人やトルコ人につながった集団である可能性もあるかもしれない。漢族自体、秦漢を契機とした民族大融合によって成立したものであり、中国史の最初から存在したものではない。ご指摘に通り、中国人とは多民族集団であり、漢族➡ twitter.com/108000li/statu…
2020-07-06 19:12:42訂正:「ご指摘に通り」→「ご指摘の通り」。
だけが中国人なのではない。実際、満州族はじめ多くの少数民族が自らを中国人と見なしてきた。トルコ人やモンゴル人が形成され、現在の場所に居住したのも後世のことで、最初から存在していたわけではない。トルコ人やモンゴル人などのアルタイ語集団もかつては中国本土に居住していた民族であろう。
2020-07-06 19:16:46まとめるならば、かつて中国本土には現在のトルコ人やモンゴル人など周辺諸民族につながるような雑多な民族が居住しており、中国社会の発展の中で、それらが融合して巨大漢族が形成された。一方、融合されないものは山間部に残ったり、周辺に遷徒するなどし、更には中国「域外」に出て比較的大きな➡
2020-07-06 20:20:33