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訂正:「越何」→「越南」。
【追加3】
『紅楼夢』第52回に外国人に扮した女の子(薛宝琴)が漢詩を吟じたのに対し、一同が「私たち中国人よりうまい」と「賞賛」する場面があるが、舞台となった大貴族は旗人の家柄であり、それを見ると、満州族も自分たちを中国人と考えたことは間違いないだろう。
2020-04-18 18:46:12平凡社版の訳者・伊藤漱平は「満州族とて、もとは北方の夷狄(野蛮人)なのであった」と注しているが、厳密に言うと、当該の貴族家庭(物語上の賈家、作者曹雪芹の家)は旗人と言っても、漢軍八旗(清朝入関以前に従った漢人)である。しかし、旗人は満州旗人のみならず蒙古や漢人も後には満族と➡
2020-04-18 18:54:36されており、自己を中国人と見なす意識は満州人でも変わらなかったと考える。実際、それこそ満(州)族の作家・老舎の『茶館』中の登場人物は、「私は満州人だけど中国人だ」と主張している。
2020-04-18 18:56:51【追加4】
例えば、「漢人」という名称が出現したのは南北朝時代中期であり、北魏などの異民族王朝が従来の「中国人」を「漢人」と呼び変えたという。というのも、そうしなければ彼らは中国人の範囲に入らなかったからである。
2020-04-15 17:33:07日本人の使用した「支那」は多くの場合、Chinaと同義ではない。英語などのChinaが基本、中国と同じなのに対し、「支那」は中国とは同じではない。
2020-04-15 17:38:30というのも、「支那」を使おうとする日本人は、これを「漢」ぐらいの意味で使っており、「満蒙回蔵を分離するために(中国ではなく)支那を使う」と露骨に表明する者も存在する。 pic.twitter.com/XxQnd6mhDl
2020-07-19 15:21:37【追加5】
後漢末の動乱で漢族が激減したのは事実だけど、「全滅」はない。そもそも、「全滅」の根拠とされる正史に挙げられた人口も、あくまで戸籍登録人数で実数ではない。むしろ、三国時代以降は政府の戸籍に登録されない豪族の配下の民が増えたのが特徴。 twitter.com/108000li/statu…
2020-07-06 19:26:34確かに南北朝時代、北方民族が大融合されて漢族の中に溶け込み、漢代以前の漢族とは遺伝的にはかなりの差異が生じたことは確かだろう。しかし、そのような漢族への大融合は春秋戦国期、南北朝期、宋遼金元期と三度に渡って行われた。
2020-07-06 19:30:37大体、民族とは遺伝子で決定されるものではなく、言語など文化で決定される存在である。北方民族が漢族文化や言語に大きな影響を与えながらも、漢語(漢族の言語=中国語)に代表される漢族文化が古代から継承されているのは事実。
2020-07-06 19:32:36【追加6】
中国は統一国家だというのは「嘘」で分裂期間が結構あったという人が居るが、秦漢で初めて統一された中国は、その後、二度の再分裂(南北朝と宋遼金時期)と再統一を繰り返し、元明清以降は二度と分裂することのない統一された多民族国家を確立したのである。
2020-03-29 10:54:06これは、陳連開(塚田誠之訳)「中国・華夷・蕃漢・中華・中華民族——一つの内在的関係が発展して認識される過程」(費孝通編著『中華民族の多元一体構造』風響社2008所収)に書いてあったことです。
2020-03-29 11:02:14