インドの正式国名「バーラト」の語源が分かった 実はケルト語「ベレティ」と全く同じ意味で、5000年以上前まで遡ると発音まで同じだった

そっか、インドの正式国名「バーラト」Bhāratは、ヨーロッパのケルト語beretiと同系語になるから、ケルト語がインドヨーロッパ祖語から分岐した年代の紀元前3350年頃(比較言語学の分岐年代)に、黒海の北岸の大草原(ウクライナ)で話されてた言葉が、はるばると、インドに移動して、現代インド国家の正式国名になったものだった。
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

印欧祖語*bʰéretiは、ゲルマン祖語を介して、英語bearになってますが、英語ではこれ「」という意味なんですよね。英語bearは「産む、運ぶ、帯びる、抱く」などの意味があり、熊の意味で使うこともあります。「実がなる」とか「支える、我慢する」にもなるそうです。

2020-07-26 19:40:24
巫俊(ふしゅん) @fushunia

」の意味の英語bearは、ゲルマン祖語の「茶色灰色」由来なので、同じ英語bearでも、2種類あるそうです。「運ぶ」を意味する方の英語bearが、インドの正式国名バーラトと同系の言葉でした。 en.m.wiktionary.org/wiki/bear

2020-07-26 19:50:41
巫俊(ふしゅん) @fushunia

英語学習サイトを見てると、「ベアー」bearに「熊」と「運ぶ」などの意味があることは説明されてるけど、本来、別々の言葉であり、語源が違うことの説明がされてなかったです。

2020-07-26 21:53:56
巫俊(ふしゅん) @fushunia

ウィクショナリーには、サンスクリット語bháratiの項目があって、意味を確認できました。 運ぶこと サポートすること 持続すること の意味があります。 en.m.wiktionary.org/wiki/%E0%A4%AD…

2020-07-26 21:33:04
巫俊(ふしゅん) @fushunia

古代インドの言語を検索すると、語頭の発音がhになった hárati 「取ること、産む、運ぶ」 hartar「運ぶ者、もたらす者」 こういうのもあって、バーラト王の名前とは別に、一般的に使う印欧祖語に似た意味の言葉もありました。

2020-07-26 18:49:04
巫俊(ふしゅん) @fushunia

そっか、インドの正式国名「バーラト」Bhāratは、ヨーロッパのケルト語beretiと同系語になるから、ケルト語がインドヨーロッパ祖語から分岐した年代の紀元前3350年頃に、黒海の北岸の大草原(ウクライナ)で話されてた言葉が、はるばると、インドに移動して、正式国名になったものなんですね。

2020-08-01 23:04:13
巫俊(ふしゅん) @fushunia

これで、インドの正式国名「バーラト」の語源が分かったと思います。日本語で検索するだけでは、インドの伝説の王様の名前だとしか分からなかったのですが、(英語で検索することで)その言葉がどんな意味か分かると、見えてくるものがありますね。

2020-07-26 21:34:43
巫俊(ふしゅん) @fushunia

何か、すっとしてきました。歴史的位置付けが分からないと、よく分からないまま物語を読まされるみたいなもので、最後までよく分からないんですよね。

2020-07-26 19:28:56
巫俊(ふしゅん) @fushunia

インドの正式国名「バーラト」の語源の印欧祖語 *bʰéreti(運んでいること) は、荷車を使った運搬をイメージさせます。事実、印欧語族は車の使用でインドまで広がった集団ですし、最近のDNA研究では、カースト上位の階層ほど印欧系(インド・イラン系)のDNAを持ってることが確認されてしまいました

2020-07-26 19:33:36
巫俊(ふしゅん) @fushunia

車での運搬に関わる印欧語の集団名といえば、先秦時代の文献に出てくる「渠捜」(きょそう)があります。ゴビ砂漠にいた巨蒐(きょしゅう)も古代の発音がほぼ同じで、穀物満載の車を周王に献上したとの物語がありました。渠捜は車を意味する印欧祖語に由来すると思います。 twitter.com/fushunia/statu…

2020-07-26 21:05:26
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@sanpiska822 『尚書』と『大戴礼記』の西戎名だと、鮮支(析支)の次に「渠捜」(鄭張:ga sru)が出てきますが、『穆天子伝』の巨蒐(きょしゅう)と同じ集団名だとすると、巨蒐はバリコン草原から陰山の間のゴビ砂漠の中にあり、車を使用していた(馬と牛羊、穀物満載の車を献上している)ようです。

2017-06-01 13:13:39
巫俊(ふしゅん) @fushunia

引用元のTLで、潮風様にご教示頂いた 渠捜(バクスター氏の再構築した中国語上古音) *grasru ラテン語currō ケルト語carr トカラA方言kursär トカラB方言kwarsär トカラ祖語*kwärsär   印欧祖語*ḱṛs-r-u- は驚くほど似てると思います。しかも渠捜は「車」を使って砂漠を横断してたのですから

2020-07-26 21:15:28
巫俊(ふしゅん) @fushunia

ちなみに、インド国内では、ヒンドゥ至上主義が高まってて、インド人の祖先が外から来たとか、そんなことは到底認められないそうです。DNA研究の最新の本のデイヴィッド・ライク『交雑する人類』でも、共同研究してたインド人が「これは発表できない」と言ってきたとあります。

2020-07-26 22:14:29
猛龍 Vigorous Dragon @dragonvigoureux

@fushunia インドの名前はインダス川(直訳は川川)に由来する外称だとは聞いていましたが、自称のバーラトというのはやはり有名なマハーバーラタ(偉大なるバーラタ族)と同じ系列なのでしょうか。

2020-07-26 21:43:50
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@dragonvigoureux ええ、そうだと解説されてました。パンジャーブ地方を統一した伝説のバーラタ王がいて、そこから始まる集団がバーラタ族で、『マハーバーラタ』に出てくる主人公たちもバーラタ族です。バーラトは、バーラタの国土を指す言葉とのことでした(語尾変化)。

2020-07-26 21:56:25
雨音村雲@藤浪永理嘉 @amane_murakumo

@fushunia 後に仏教やジャイナ教のもとで バラタ王が「Cakravartin」(車輪を動かせし者/転輪聖王)と呼ばれる様になりますが、 恐らく原型はラタ(戦車)を駆り、パンジャーブに根付いた原初のアーリヤ人の姿だと思われますね。

2020-07-26 21:44:16
雨音村雲@藤浪永理嘉 @amane_murakumo

@fushunia 今ではタイ国王から皇帝や天皇が 「ソムデット・プラ・チャクラパット」と呼ばれますが、 จักรพรรดิ(Cạkrphrrdi)はこのチャクラヴァルティンに由来します。 タイや日本ではついぞ戦車は定着しませんでしたが、仏教の聖王のイメージで残ったんですね。

2020-07-26 21:50:23
C.C.Beijing 鈕祜祿・一順 @GolminAlin

@fushunia @amane_murakumo チャッ_|クラ_|パッ´| (低 低 高) みたいに読むようです。

2020-07-26 22:16:27
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@GolminAlin @amane_murakumo ありがとうございます。実際の発音となると、文字で書いたようには聞こえないですよね

2020-07-26 22:41:00
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「馬鹿」の語源は、よく趙高と秦の二世皇帝の故事が引き合いに出されるけど、「バ」は音読みなのに「カ」は和語なんだから、サンスクリット語で愚かを意味する「莫迦」(漢字音読み:バカ)に求めることが多いそうです。

2019-04-13 01:43:56
巫俊(ふしゅん) @fushunia

サンスクリット語ってことは、インドヨーロッパ祖語から分かれてるはずなので、インドヨーロッパ祖語の語形が分かったら、ギリシャ語とかゲルマン語とかにも「馬鹿」と同系の言葉があるかもしれないと思って、適当に検索してみました。 starling.rinet.ru/cgi-bin/respon…

2019-04-13 01:48:33
巫俊(ふしゅん) @fushunia

この辞書サイトで検索すると、古代インド語で「馬鹿な」という意味のmū́ka-が出てきました。「愚か」を意味する古代インド語 mūrkhá-とかもあります。ネットで調べるとサンスクリット語「莫迦」の発音はmoha(モーハ)だとあるので、同じような意味の似てる言葉がいっぱいありそうです。

2019-04-13 01:53:05
巫俊(ふしゅん) @fushunia

mū́ka-と同系になる古デンマーク語とか、ギリシャ語とか色々ヒットしたので、調べてみると面白そうですね。

2019-04-13 01:56:17
紅枝しとみ🌟 @Nicole_Menteuse

@fushunia en.wiktionary.org/wiki/%E0%A4%AE… ざっとインド・イラン祖語までしか遡れませんでした。 インド諸語やその影響下にあるタミル語に残っているほか、共通の語源を持つ中期ペルシア語の単語があるようです。

2019-04-13 01:56:54

この先に大幅に追記しました。 2020年8月2日朝更新

三浦介 @zeflos

古代文明といえば川だと思うのだけれど、インド系アーリア人はともかく中央アジアのアンドロノヴォ文明にしてもイラン系アーリア人にしてもどの川に拠ったのかがいまひとつわからない。

2020-08-02 01:01:54
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