検査隔離を拡大しても感染制御には接触制限が重要

日本は不充分な検査体制と強力な自粛により第一波をしのぎました。検査体制の拡充は急務ですが、検査の拡大では感染制御は困難です。世界中のパンデミックが収束するまで接触制限は今後も重要であり続けるのではないでしょうか。
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シュー @shu_n148

検査体制は、感染の抑え込みと抑え込まれたか確認の2つの要素に影響していて、抑え込みには検査隔離とそれに見合った高度な接触制限が必要。抑え込まれたかの確認は検査が充実しているほど正確で0を確認してから2週間で規制緩和可能だが、検査が不充分だと過小評価して早めに緩和してしまいがち。 twitter.com/suzuki_takaya/…

2020-08-05 09:05:08
Takaya Suzuki MD, PhD @suzuki_takaya

これは非常に面白い論文です。そもそも武漢でどのくらいの「未診断」COVID19がいたかという割合(メインシナリオでは87%が未診断、Early epidemicのときにほぼすべて診断できていたという理想的シナリオで全体の47%が未診断)をいろいろ想定して予測・検証をしています。 nature.com/articles/s4158…

2020-07-17 00:01:37
シュー @shu_n148

症状のある人への検査体制を理想的に最大限に拡大して手作業で接触者も調べると感染者の50%を診断、隔離できるとすると、陽性者の感染力を50%削ることができ、未診断者も含めた感染力の総量を25%削ることができる。

2020-08-02 07:09:49

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検査で感染者を診断隔離することによる感染抑止効果について補足

シュー @shu_n148

検査で診断隔離された人の感染力が50%(全感染者の25%)しか削れないことについて、新型コロナの感染力は発症直前が最大で10日目にはかなり小さくなるため、発症後3〜5日目の診断ではウイルスの感染力はほぼ利用された後なので感染防止の中心は接触者調査。 twitter.com/kyoshimine/sta… twitter.com/kyoshimine/sta…

2020-08-15 10:25:18
シュー @shu_n148

その接触者調査では発症4日前まで遡るとすると、感染直後から9日目ごろまでの人たちが混在することになる。感染後1週間以上経過している人については感染力の削減効果は期待できず、感染直後をたくさんみつけられるとしてもせいぜい5割の削減効果ではないか。

2020-08-15 10:30:38

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シュー @shu_n148

続き2)それに対して、検査は一切行わず症状が出れば自宅療養するのみ対策では感染力を検査隔離の半分も削れないとして10%。現実の日本は検査もクラスター対策もやっているので、15%削減くらいか。

2020-08-02 07:13:08
シュー @shu_n148

続き3)収束に向かうためには80%削減が必要とすると、有症状者最大限検査体制では、55%、日本の体制では65%を他の手段で減らす必要がある。考えられる方法は、無症状者への検診と社会全体の接触削減。

2020-08-02 07:15:12
シュー @shu_n148

続き4)検査能力を上げて希望者への無差別に検査を行うとすると、仮に1日10万人10日で100万人調べても1億人の1%の50%削減で0.5%の効果。対象を希望者ではなく、高リスク地域、職業に集中して、その5倍の発見率として2.5%の削減効果。残りは社会全体の接触削減で達成するしかない。

2020-08-02 07:29:16
シュー @shu_n148

続き5)検査体制の充実+52.5%の接触減の継続で収束させられる社会が目標。現状は65%の接触減が必要。検査隔離+接触減で8割削減を1か月以上続けて陽性者ゼロを達成し、それを一定期間継続できるまで緩和しなければ、ニュージーランドのようになるかも知れない。

2020-08-02 07:33:28
シュー @shu_n148

続き6)この陽性者ゼロ確認期間は検査が多いほど短くできるが日本の場合は2週間でも不充分らしい。そうやって収束させても鎖国は必要で日本のような世界経済に依存する社会では助かるのは飲食、国内娯楽関係など限定的。

2020-08-02 07:45:40
シュー @shu_n148

日本の現状をトップは予想通りうまくいってると考えているのか予想外と考えているのか知らないが、私は増え過ぎたと考えてる。原因は、5月の緊急事態宣言解除が早過ぎたこと、経済回復を焦って緩和を急ぎ、安心感が広がり過ぎたこと。(続く

2020-08-09 10:53:05
シュー @shu_n148

続き)連休明け2週間の経済活動再開の効果確認、つまり連休後1か月までは緊急事態宣言は続けた方がよかったし、引き締めの空気は維持して、リモート出勤など今後ずっと必要な接触減対策は折角動き出したのだから続けるように呼びかけた方がよかった。

2020-08-09 10:56:00
シュー @shu_n148

知事や政治家が繁華街での食事や旅行を増やすキャンペーンをしたのもよくなかった。禁止までしなくてもキャンペーンはやり過ぎ。感染者が増えれば結局また休業要請なのだから。緩和して経済を回すのではなく、接触を減らして感染を抑え続けられるような新しい経済活動を模索するしかない

2020-08-09 10:57:19
シュー @shu_n148

無症状への大量検査には感染を抑え込む効果はあまりなく、あるのは安心感を高めて「陰性証明」を受けた人の接触を高める効果。その結果、感染が増え経済は活性化できない。ではどういう状況なら大量検査の意義があるかというと検査と接触制限に頼らずに感染抑え込みを維持できて安全アピールしたい時。

2020-08-09 18:56:07
シュー @shu_n148

つまり、適切な検査と強力な行動制限で感染を完全に抑え込み、その後、徹底した水際対策で外部からの流入を阻止し続け、たまに紛れ込んだ小規模クラスターも素早く発見できる検査体制が整えば、そこで全員検査をすれば安心、安全アピールに役立つ。

2020-08-11 17:40:09
シュー @shu_n148

当面、日本に必要なのは安全のアピールではなく感染制御。なので全員検査は必要なく、発症者と接触者への検査を効率よく行うことと強力な接触制限が重要。制御下まで持っていければ、その後、6割制限でも維持可能かも知れない。適切な検査隔離で25%、接触制限で35%で経済活動を行うのが目標

2020-08-13 17:06:46

いいな @iina_kobe

仮定が間違っている。なのでデマ。 twitter.com/shu_n148/statu…

2020-08-09 19:00:01
シュー @shu_n148

@iina_kobe 武漢の未診断率を87-53%と仮定したものや韓国の捕捉率が50%という記事もどこかでみた覚えがあったので50%で仮定してみました。DP号では高齢者集団でも3割が無症状ですからそれより多い無症状若年感染者を接触者調査でみつけるのは簡単ではない思います nature.com/articles/s4158…

2020-08-09 22:15:59
いいな @iina_kobe

@shu_n148 武漢のプロトコルでは、そもそも検体採取技術や時期がまちまちかつ、RNAの安定性も確保できていなかったので、いくら再検証しても無意味なんです。 そもそも最大限に検査を行うと99.9%以上の感染者を隔離し、収束できます。例はニュージーランド。

2020-08-09 22:20:38
シュー @shu_n148

@iina_kobe ニュージーランドは初動の水際対策が素早く、さらにロックダウンによる日本より強力な行動制限もしましたよね。感染者をほぼ0まで持っていって、強力な水際対策を継続すれば、余裕が生まれて単発例の接触者に対する捕捉率は確かに高くなりそうです。

2020-08-10 03:47:42
シュー @shu_n148

@iina_kobe 蔓延時に感染者99.9%捕捉するには全員定期検査が必要で2ヶ月くらい続ければ完全に抑え込めると思いますが最大限といってもそこまでは想定していません。

2020-08-10 03:51:19