- nekotosatomiyu
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最近、フィレンツェにある「ワインの小窓」についてのツィートを幾つか見かけた。「17世紀のペスト対策」として設けられたワイン販売用の穴」という説明されているが、間違いである。 ペスト対策ではなく、経済対策。銀行、織物業等が盛んだったフィレンツェだが、16世紀になると経済に影がさす。 pic.twitter.com/gGOStoR06C
2020-08-13 20:19:46経営不振を補えるよう農家も営む貴族達がワイン生産に力を入れ出し、余裕のある量を直売しだした。(直売だと無税) 購入するのに様々な客層が家を出入りするのは不都合なので、それを防ぐ為に入り口横に小窓を開けたのだ。 販売単位はフィアスコと呼ばれる藁に包まれたガラス瓶。フレスコ画にも登場。 pic.twitter.com/wRy8aQwioz
2020-08-13 20:29:03当時のフィアスコアの大きさは明確な資料がないが、今と同じ大きさ(30cmx15cm)妥当かな?とも。(色々な大きさのものが存在したものの) ワインの小窓の大きさが30-40cmx20cm前後で、これは容器の大きさを測る為でもあったらしい。1フィアスコ/値段だからこの窓より大きい容器は❌みたいな。 pic.twitter.com/uhEq5v327Z
2020-08-13 20:34:29実際に17世紀はペストが多発だったから、その際には便利だったとは思うが。 ワインの小窓はFinestrino del vino と言う。Bucchetta del vino ワインの穴とも。現在、フィレンツェに122個残っている。とはいえ、穴が塞がれてしまった状態のものがほとんどだが。 pic.twitter.com/6A1Edm4fHi
2020-08-13 20:49:18最近、フィレンツェにある「ワインの小窓」についてのツィートを幾つか見かけた。「17世紀のペスト対策」として設けられたワイン販売用の穴」という説明されているが、間違いである。 ペスト対策ではなく、経済対策。銀行、織物業等が盛んだったフィレンツェだが、16世紀になると経済に影がさす。 pic.twitter.com/gGOStoR06C
2020-08-13 20:19:46@easyfirenze 京都の町屋が間口が狭くウナギの寝床なのは税金のためであったと同じように経済的理由は強いです。確かにペスト対策というのは歴史的に後の利用法であるというのは説得力があります。 ↓のワインの穴協会は起源としてペスト対策説を採用しているので、教えてあげて下さい。 buchettedelvino.org/index.html
2020-08-13 23:59:42@aki1954 @easyfirenze 人手不足の時に大きくて重い入り口の扉を開けなくても安全に売買できるからと言うのが始まりだと読みました。 pic.twitter.com/2qNajpA2bT
2020-08-14 02:34:37@mikichannettina @aki1954 それも理由の一つだと思います。私はマッシモ カスプリーニ氏の説を読んだのですが、扉重い、人の行き来を避ける、こっそり売る、容器のサイズを統一させる等の理由が重なりの結果でしょうね。上手く考えたものです。
2020-08-14 02:42:14@aki1954 経済は強しですね。協会の説明を読んだところ、人との距離を置いて売ることが目的である、ゆえに過去現在のペストでも役立ったと書かれているようなので、説明は間違ってないと思います😊
2020-08-14 02:31:10