【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第316話「南蛮行」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第16巻に収録されています。
0
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」01】 第316話です。 いよいよ本格的な南蛮征伐の開始となります。 孔明は五十万の兵を引き連れ、不毛の地、疫病の国と言われる蛮地の道をはてしなく進み続けます。それは想像以上の苦しい行軍となりました。

2020-08-27 15:37:24
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」02】 現代と違って、道なき道を進むようなもの。湿地帯や河川、ジャングルなどをほぼ徒歩で進まなくてはいけないのです。ただ、呂凱が用意した南蛮指掌図のおかげで、野営地の選定には苦労はなかった模様です。

2020-08-27 15:39:44
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」03】 とある場所で野営の設置を命じる孔明。直ちに野営地が設置されます。害虫や風土病の備えにも気を配る孔明。そんなところに勅使がやってきたとの連絡が。孔明は本国で何かあったのか、と心配になります。

2020-08-27 15:41:43
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」04】 やってきたのは、喪服を来た馬謖。よもや都に異変が、と心配する孔明ですが、馬謖は帝である劉禅が、見知らぬ蛮地を行く将兵の苦労をしのんで、いささかの慰めにもと成都の佳酒を届けるようにと託されたと説明します。

2020-08-27 15:43:23
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」05】 馬謖が喪服なのは、馬謖の兄の馬良が出立の直前に亡くなってしまったためでした。それを聞いた孔明は、馬良という惜しい人物をなくしたことを残念がります。酒はすぐに将兵に配るとして、勅使である馬謖を接待するため、自分の帷幕に招きます。

2020-08-27 15:45:25
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」06】 さて、この馬謖。初登場となりますが、この頃すでに蜀において秀才ぶりをうたわれていた存在でした。そんな馬謖ともに酒を酌み交わす孔明。蛮土の涼を楽しみながら酒を酌み交わすのもなかなか味なものだと言うと、はい、と馬謖も同意。

2020-08-27 15:47:27
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」07】 ところで、と孔明。蛮国を統治するにあたって何か意見があるかと尋ねます。馬謖はこれは難しいことだと言います。南蛮は道のりの遠さと山の険しさをたのみとして久しく中国に服従しなかった存在です。

2020-08-27 15:48:55
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」08】 仮に孔明が大軍を持って平定したとしても、軍が引き返せば蛮族はたちまち乱を起こし元の状態に戻ってしまうだろうと。と言って、謀反を恐れて皆殺しにしては仁者のすることではないし、広大な蛮地ではそれは不可能なことだ、と馬謖は言います。

2020-08-27 15:50:20
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」09】 馬謖は、昔から戦の道は「心を攻めるを上計、城を攻めるを下計」という。自分は彼ら(蛮族)を心から服従させたならばそれで充分と考える、という意見です。さすが噂にたがわぬ見識、と思った孔明は、馬謖と同意見だと言います。

2020-08-27 15:52:15
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」10】 これから魏や呉と対するためにも、後の不安は取り除かねばならない。蜀にとってはどんな苦労をしても南蛮平定はやっておかねばならぬことだ、と孔明。南蛮を放置していたら、呉や魏と戦っている最中に、いつまた後ろから襲われるかわかりません。

2020-08-27 15:54:09
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」11】 しかし、どうすれば野蛮な南蛮兵が心から服従するか、また戦場が人跡未踏の地であることから輸送の心配や疫病の不安が常につきまとう、と孔明。さらにはここで蜀が南蛮に敗れたら、それこそ魏と呉が怒涛のごとくなだれ込んでくる、と心配事が多い状況。

2020-08-27 15:55:57
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」12】 孔明は馬謖にその見識を南蛮平定のために役立ててくれないか、と言います。馬謖は役に立てるなら、と承諾。都の劉禅には使いを出して、馬謖が南蛮征抜軍に同行することを伝えると孔明は言います。孔明としては有能なブレーンが欲しかったのでしょう。

2020-08-27 15:57:40
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」13】 舞台は蛮都に変わります。南蛮王、孟獲は、孔明が雍闓らを討ってこちらに進撃してくるという知らせを受けます。五十万の大軍と聞いても、こちらには底なし沼や死の谷もあるから恐るるに足らんと豪語。一泡ふかせてやる、と三洞の元帥を呼ぶように言います。

2020-08-27 16:00:38
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」14】 南蛮国の「洞(どう)」とは、砦を意味し、洞の元帥とはその砦の主を言います。 第一洞元帥は金環三結(きんかんさんけつ)、第二洞元帥は董荼奴(とうとぬ)、第三洞元帥は阿会喃(あかいなん)です。三人揃って孟獲のもとに参上します。

2020-08-27 16:04:08
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」15】 孟獲は中国勢(蜀軍)が我が領内に侵入してきたので、孔明を捕らえてきてもらいたい、と言います。孔明を捕らえた者は三洞の長としよう、と言います。これまでは、この三人は同格の扱いだったのが、一段上の地位に上がるということになります。

2020-08-27 16:05:50
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」16】 三人は喜んで出陣する、と答えます。手柄争いをいたせ、と孟獲。三洞の元帥達は、我こそ三洞の長にならんと、勇んで出陣します。三人の連携よりも、競争させることでそれぞれが発奮することを狙ったのでしょうか。

2020-08-27 16:07:57
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座316「南蛮行」17】 三洞の元帥らは、五渓峰(ごけいぼう)に陣を築いて蜀軍を待ち受けます。 こうして、いよいよ蜀軍と南蛮勢との戦いが始まるのですが…、この続きはまた次回となります。 今回はここまで。

2020-08-27 16:09:42