シャドウランで杖を持ったギャング団と戦う話
今回のシャドウランのテーマは「魔法」。 ついに魔法ですよ。精霊は出したことはあっても、魔法は今回が初めてです。やっと他のルールに慣れてきたので、やっと魔法に挑戦です。
2020-09-03 23:10:09つぐみ(女・人間) 単発火器を好むランナー。趣味は釣り。スノホミッシュで、扶養家族である妹と一緒に暮らしている。表向きの仕事は農場でパート。妹には自分がランナーであることは秘密にしているが、最近新しい車を買ったため、どこからそんなお金が出たのだろうかと怪しまれている。
2020-09-09 03:45:03キラー(男・エルフ) ピアニストになりたいそうだが、堅気に戻る気配がないランナー。最近予約が取れるようになり、バイオウェアの手術を受けている。今度は技能の反射記録器を二つ入れた。前回入れた血小板工場は、手術の傷も浅くしてくれることに気づいた。
2020-09-09 03:49:08「反射記録器って、技能に使う筋肉の動きを記憶してくれるバイオウェアなんだ。昆虫みたい」 「副脳ちっくだよね。ピアノの指の動きも覚えさせられるよ」 「パフォーマンス技能は精神技能だから無理なんでは?」 「曲をアレンジするとか、アドリブ入れるとかは無理だね。運動的な部分だけ可能」
2020-09-09 03:54:14こういう枝葉末節な話が、世界の広がりを感じさせてくれるので、シャドウラン面白い。 サイバーパンクってあんまり遊ばないから、こういう雑談してテクノロジーと社会について考えるのが新鮮なんだよね。 そんな感じでダウンタイムについて話し終わってから、本編の依頼の話へと移行。
2020-09-09 03:57:23今回の依頼はマフィア系のフィクサーから。自分のシマで強盗行為をしているギャング団をしめてきてくれという任務。 「ピンボケの写真しかなくて悪いが、敵の構成員はこんな奴らだ」 「なんか長いもの持ってるな、この持ち方はライフルや刀じゃな。こりゃ、杖……かな?杖を持ってるギャング団?」
2020-09-03 23:13:39「調査費用に9000新円を追加で出す。これでハッカーを雇っても良いし、自分たち調査して懐に入れても良い。事件が解決できるなら好きにしていい」 「どうするかな。まぁ、まずは杖を持ったギャング団なんて変な連中がいるかどうか調べるか。もしかすると魔法使いの可能性もあるし」
2020-09-03 23:16:42ランナーたちの調査の結果(デッカー抜き)、ダウンタウンにそういう連中がいることが分かった。 「どんな印象の奴らなんだ、そいつら?」 「笑い者」 「え、笑い者?」 「ポーザーギャング、魔法好きの不良集団さ。片手に銃、片手に杖だ、笑えるだろ?」 「魔法使うのに杖はいらないしなぁ」
2020-09-03 23:22:01「今まではたいした集団じゃなかったんだがな」 「もしかして本当に魔法使いが入ったのかな?」 「可能性はあるな。下手に覚醒者になったことがバレて企業の奴隷になる奴らも多い。それを避けて、ストリートに隠れ、それっぽい集団の中に逃げ込んだ……と」 「それはありえなくもないな」
2020-09-03 23:25:51「ストリートの中に隠れ住むことで、企業の権力から身を隠すのは良い手段だ。お前たちランナーもそうだ」 「そうだなぁ。ところで、写真にうつってるのは杖なのか?」 「杖だな。みんな自前の杖を持ってる。奴ら、ゴシックロッドのトレードマークだ」 「なるほど」
2020-09-03 23:29:50「うーん、じゃあ調査はデッカーに任せよう。脚で調査している所をウィッチャーに見つかるとヤバいし」 というわけでランナーたちはフィクサーに頼んで、即仕事を受けてくれるデッカーへの連絡をとってもらうのだった。 ちなみにプレイヤーには「今回のテーマは魔法だよ」とは言ってないです。
2020-09-03 23:37:34デッカーに頼んで調査してもらった結果、敵には新しく出来た出張所と、本拠地の二つのやさがあることが判明。 「じゃあ、先に出張所を襲おう」 「調べた地図をアドレスに転送してやるよ。入り口が下な」 「廃工場かな」 「カメラから盗み見したところ、出張所にいるのは9名だ。全員杖持ってるな」 pic.twitter.com/2dbIUSpXVb
2020-09-03 23:43:53車でダウンタウンの廃工場に向かい、デッカーに扉を開けてもらって、こっそり内部(手前の部屋)に入るランナーたち。 「ウィッチャーがいるかもしれないから、収束具を起動させよう」 「起動したら見つかるのでは?」 「見つかったら魔法使いがいるってことさ」 「なるほどー」 そして見つかった
2020-09-03 23:51:23デッカーが「いま、奥と真ん中の部屋にいる連中が臨戦態勢になったぞ」と教えてくれる。 「こりゃウィッチャーだ」 「魔法使いいるなぁ」
2020-09-03 23:53:53奥の部屋にチームリーダーともう一人、真ん中の部屋に柱で遮蔽を取ったゴシックロッドの構成員が7名、ランナーたちは扉の前でにらみ合いと言う状況(扉は敵がすべてオープンに) pic.twitter.com/hFOcEKIdQA
2020-09-04 00:13:47つぐみが走ってギャング1名を十手で殴打、何名かがつぐみを射撃、そしてリーダーも部屋に入ってきて、通常動作で完全遮蔽を取る。 「完全遮蔽?」 「そこから杖がちらっと見えたよ。杖には鏡がついてる」 「?」 「詠唱部分省略、いでよ、魔力破!」 「マナボルト!?直接呪文か!」 pic.twitter.com/B1wY3KJPbS
2020-09-04 00:18:23つぐみは、エッジを乗せた意志力判定で魔法をレジスト。 「よし、耐えた!」 「あー、あの鏡つきの杖は光学視界確保用かー。あったまいー、俺、こいつら好きになったよ」 「そっか、メイジサイトゴーグルみたいなものか」
2020-09-04 00:22:06「よーし、完全遮蔽確保したし、これからはドレインのきつい詠唱省略行使せずに、魔法を撃てるぞ」とチームリーダーが安心したところにキラーが走り込んで、ショックグローブで一撃。昏倒。 遮蔽をとっていないつぐみが結構撃たれたけど、残りのメンバーはただの杖持ったギャングなので、順当に勝利。
2020-09-04 00:30:16こうして鏡つきの杖を使うことで、魔法の射程が「視界内」(光学的に対象が見えていればOK、カメラとか通してはダメ)という性質を巧みに利用したゴシックロッド出張所チームを、ランナーたちは死者を出すこともなくやっつけるのであった。
2020-09-04 00:48:02ランナーたちは、ゴシックロッドに「もうはしゃぐのはやめて、大きな組織の傘下に入った方がいいぞ」と、ランの依頼をしてきたマフィア系フィクサーの属する組織のことを紹介する(フィクサーとは打ち合わせ済み)。 殺されていてもおかしくない状況だったので、出張所チームの面々もちょっと考える。
2020-09-06 01:34:07「悪いようにはしないから、本拠地チームも説得してみてくれよ」 「あんたらは信用できそうだが、それは無理だろうなぁ」 とはいえ、魔法使いが入っているギャング団だという情報が企業に漏れれば、強制入社もありえる。
2020-09-06 01:40:06出張チームは相談のうえ、本拠地の情報をランナーたちに教えることに決める。もっとヤバい奴らと比べたら、ましだと考えたのだ。 (PCたちが戦闘がスマートで、殺傷力抑え目なところも、うまく働いた。ショックグローブと十手とヘビーピストルが主武器だし)
2020-09-06 02:00:36「残りの魔法使いは2人」 「2人かー、結構いるな」 「覚醒者は100人に1人だからな。3クラスある学校なら学年に1人はいるぜ。3学年あれば3人だ」 「そういえばそうかな」 「企業を嫌っている覚醒者はストリートに隠れるから、こういうチームに集まるようになるんだよ」 「うーん、そういうものか」
2020-09-08 01:26:27「これが俺たちゴシックロッドの本拠地だ。ダウンタウンのビルの4階にある。ここにこんな感じでメンバーがいる」 「やけに集まってるな」 「そうだ」 「あれ、魔法使い1人しかいないじゃないか?」 pic.twitter.com/CVo40nhM8d
2020-09-08 01:30:40「そうなんだ。もう1人の魔法使いは隣のビルにいる」 「な、なにー!」 「なにかあったらガラス越しに視界を取って、隣のビルから直接魔法をで攻撃する手はずになってる」 「お、お前ら、結構考えてるんだな!」 pic.twitter.com/tvHUBdHGW1
2020-09-08 01:33:41