シカゴ大火: アメリカが真価を発揮したとき
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tarafuku10
@tarafuku10
動画『シカゴ大火: アメリカが真価を発揮したとき』を訳してみた。アメリカ史上最も有名な火災であるシカゴ大火(1871年)。大きな被害を受けたシカゴとその市民は、この逆境にどのように立ち向かったのか。リー・ハビーブが説明します。 youtube.com/watch?v=RYulzU… pic.twitter.com/dB4mtl7WHt
2020-11-09 20:00:02
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アメリカ史上最も有名な火災は、1871年10月8日に発生したシカゴ大火である。しかし、特筆すべきは火事そのものではない。その後に何が起きたかである。理由を理解するには、この都市の歴史を紐解く必要がある。 pic.twitter.com/S1KQNpuoDR
2020-11-09 20:01:13
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1840年の段階で、シカゴは4500人が暮らす小さな町に過ぎなかった。人口は全米で92位。しかし、たった30年後、火災が発生する1年前の1870年には、シカゴの人口は30万人に迫り、アメリカ第五の都市となっていた。世界で最も急速に発展する都市だったのである。 pic.twitter.com/mbCEnof6Vm
2020-11-09 20:01:14
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急成長の原因は何か? 答えは3つ。場所、場所、場所である。 「シカゴは国の中心に近く、水路や鉄道が交わる場所にも近かった」とシカゴの歴史家であるティム・サミュエルソンは言う。「あらゆることに便利な場所であり、誰がどこに行くにも便利な場所だった」 pic.twitter.com/bvK3XGYljJ
2020-11-09 20:01:14
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タイミングも大きく関係している。アメリカは農村から工業力の国へと変わろうとしていた。シカゴはその動きの中心にいた。皮肉なことに、その急激な成長が仇となった。 pic.twitter.com/JH0b2POf3Z
2020-11-09 20:01:15
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「シカゴは短い時間で街を築く必要があった。そのために木を使った」と、シカゴ歴史博物館のサラ・マーカスは説明する。「木材なら時間もかからず、簡単で安価だった」 そして、言うまでもなく、燃えやすかった。 pic.twitter.com/8TsYRjSkgC
2020-11-09 20:01:16
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出火場所については、ほとんどの証言が一致している。シカゴのウエスト・サイド地区、デコーブン・ストリートにあったパトリック&キャサリン・オリアリー夫妻の納屋である。原因については確かなことはわかっていない。 pic.twitter.com/xEb6BLn66p
2020-11-09 20:02:18
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不審者の仕業か、酔っぱらった隣人の不注意か。それとも都市伝説のとおり、牛が暴れたのか。(注: 原因として一般によく言われるのは、飼われていた牛が暴れてランタンを倒したというもの) pic.twitter.com/4FN93Qi5Fe
2020-11-09 20:02:19
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数分のうちに火は制御不能なほど燃え広がり、シカゴのビジネス街をズタズタにした。熱い炎が竜巻となって襲い掛かった。午前3時半には、市内のかなりのエリアが焼失することを覚悟せざるをえなくなった。30時間近くたって、ようやく火は消えた。燃えるものがなくなったからだ。 pic.twitter.com/xUnjKq4Mxh
2020-11-09 20:02:20
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被害は甚大だった。300人近くが命を落とし、約9平方kmの範囲にあった17,000の建物が焼失した。被害額は2億ドル。今日の貨幣価値に直せば約38億ドルだ。市の約3分の1が瓦礫と化し、シカゴ市民の3人に1人、10万人近くが住む家を失った。 pic.twitter.com/4mdew0fiGa
2020-11-09 20:02:21
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「すべての法律事務所、すべての主要なホテル、すべての主要な百貨店、すべての主要な銀行が焼き払われた」と、シカゴの天候を専門とする歴史家のトム・スキリングは言う。 当時、支援を期待できる国や州の機関はなかった。シカゴが頼れるのは自分たちだけだった。 pic.twitter.com/GzQk3ytnsm
2020-11-09 20:02:22
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何をしなければならないのか? ほとんどのシカゴ市民にとって、答えは明らかだった。再建である。この街をこれまで以上にすばらしいものにする。火災で多くの人を失った。しかし、被害者意識はどこにもなかった。瓦礫から煙が立ち上るのが止むより前に、シカゴの人々は作業に取り掛かった。 pic.twitter.com/KYYtfSm0Xp
2020-11-09 20:03:38
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最初にやらなければならないことは、被害状況を確認することだった。死者が出て、街が破壊されたことは間違いない。しかし、明るい希望もあった。家畜飼育場と食肉加工場は被害を免れた。穀物倉庫の3分の2は生き残った。最も重要なことは、線路と鉄道車両が大きな被害を受けなかったことだ。 pic.twitter.com/qmEFYMVfW4
2020-11-09 20:03:39
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世界中から送られてくる建設資材や民間の救援物資を運び込むという点で、これは決定的な意味があった。 銀行界の動きも早かった。48時間もたたないうちに、灰燼に帰した29の銀行のうち12行が急ごしらえの施設で業務を再開した。大小の商人たちは、すぐさま仮設の店舗を立ち上げた。 pic.twitter.com/Va914zqUMI
2020-11-09 20:03:40
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地元の投資家のヘンリー・グリーンバウムは、世界中の投資銀行に手紙を送った。この街を見捨てるときではない、今こそこの街に投資すべきなのだ、と。多くの銀行が同意した。 pic.twitter.com/N4gOHYaDv6
2020-11-09 20:03:41
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創造力あふれる若い建築家たちも、ほぼ更地になった街に引き寄せられた。彼らは鉄という新しい資材を使って新しい街を作った。彼らの仕事は世界中で称賛・模倣され、「シカゴ派」と呼ばれるようになった。 pic.twitter.com/nMQYXqmpxI
2020-11-09 20:03:42
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火災から20年しか経っていない1890年には、シカゴの人口は100万人を超え、アメリカ第二の都市となった。人口は、シカゴが最悪の夜を体験した頃から3倍以上に増えたのだ。 pic.twitter.com/UKN3GBajqR
2020-11-09 20:04:29
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これを知ることがなぜ重要なのか? 政府がシカゴを再建したのではない。シカゴがシカゴを再建したからだ。しかも、驚くようなスピードと活力で。「やればできる」精神、コミュニティへの献身、そして自由市場資本主義がこれを可能にした。 pic.twitter.com/RyRyOih83J
2020-11-09 20:04:30
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@tarafuku10
この偉業に思いを馳せるとき、感嘆せずにはいられない。しかし、少なからぬノスタルジアも湧き上がってくる。私たちは今でも同様の精神を奮い起こすことができるだろうか? もちろん。しかし、そのためには、誇りをもってこうしたストーリーを繰り返し語る必要がある。 pic.twitter.com/NfRoCzhG0x
2020-11-09 20:04:30
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@tarafuku10
アメリカのすばらしさは政府によって築かれたのではない。真価を発揮する機会を得た市民が自らの最善の利益を追求するという自律性の中で築かれてきた。それを思い出させてくれるストーリーだ。 「私たちのアメリカ物語」のホスト、リー・ハビーブでした。 英文スクリプト:↓prageru.com/video/the-chic…
2020-11-09 20:05:02
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@tarafuku10
おまけ: シカゴに本拠を置くプロ・サッカー・チーム (MSL 所属) の名前はシカゴ・ファイアです。この動画のテーマとなったシカゴ大火 (the Great Chicago Fire) にちなむものです。 pic.twitter.com/C7MqI2wxbD
2020-11-09 21:58:09
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