平林久和自伝ツイート

HisakazuHが送る自伝ツイート
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平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

以上、大変長くなりしたが私のお答えです。(終)

2011-07-17 15:58:12
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

高校を卒業した者は、いわば国家的な誤りの犠牲者ともいえる。高校以上の高等教育の場では、学生をその呪縛から解き放つのが、学校法人の職員として束縛されていない私の役割だと思っている。

2011-07-17 15:57:24
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

Educationはteachingとdrilling、BusinessはLaborと、この国で生まれ育った若者は、無意識のうちにそう刷り込まれている。

2011-07-17 15:56:53
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

成人になり、豊かに働く人生全体を見すえて、幼い頃から「教育」と「労働」の本質を知ることが必要だ、というのが私の考えの根底にある。

2011-07-17 15:55:55
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

(旧省名で言うと)生まれた時は厚生省、幼稚園から大学までは文部省、働いたら労働省か、通産省。つまり、人の一生が俗に言う縦割り行政によって仕切られている。

2011-07-17 15:55:30
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

国家は、国民を幸せにすることが任務だとしたら、日本という国家はそれを怠ってきた。人間が生きるうえで必要な教育は、どこかで経済や労働と関連していなくてはいけないが、それができていない。

2011-07-17 15:55:07
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

私は日本の「教育」と「労働」についていぶかしむ見解を持っている。これを結びつけると、以下のような思考を持つに至る。

2011-07-17 15:54:21
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

働くことはすばらしい、新しい価値を創造しよう、社会のためになろう、などとはどこにも書いてない。

2011-07-17 15:53:50
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

ここには、使用者は、妊娠中の女性及び産後1年を経過しない女性(以下「妊産婦」という。)を、重量物を取り扱う業務、有害ガスを発散する場所における業務その他妊産婦の妊娠、出産、哺育等に有害な業務に就かせてはならない、などの条文もある。

2011-07-17 15:53:27
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

ちなみに労働基準法(第1章・第1条・総則)は、「労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない」だ。http://www.houko.com/00/01/S22/049.HTM

2011-07-17 15:52:14
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

「教育」同様に、また別のおかしな思想がこの国にはしみついて、労働=労苦の考えがある。そもそも労働省は戦後一時的にできた役所で消滅する予定だった。だが、既得権を守るために存続した省庁。なので、明治憲法下で認められなかった労働三権を守ることが基本理念になっている。

2011-07-17 15:51:17
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

私は「受験勉強」は好きではなかったが、「学ぶ」ことは好きだった。そこに欲求があればどんなに分厚い本を渡されても真剣に読む半生だった。押しつけすぎはよくないが、そんな欲求を引き出すことを目標にしている。

2011-07-17 15:50:44
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

「学び」と「遊び」は対極にある関係ではない。人は遊びながら学ぶ。教育は義務ではない。権利でもない。欲求である。学ぶ者は知りたいという欲求を持つ。教える者は知ってほしいという欲求を持つ。その欲求なしに、私の教育は成り立たない。

2011-07-17 15:50:15
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

教育について持論を語りたい。資質を「引き出す」の意であるEducationを「教育」と略したのは誤りではなかったのか。残念ながら日本で行われている教育はteachingとdrillingの繰り返しである。

2011-07-17 15:49:41
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

学校はテクニカルなことを教えるのは得意だ。C言語やMayaの操作方法など。だが、クリエイティブの価値の根源はいかに表現するかではなく、何を表現したか、だ。私はそれを他の先生と共同歩調を取りながら「何を表現するか」の大切さを教えている。

2011-07-17 15:48:57
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

私は片柳学園で講師をすることになるが、その時に心がけていることは、「誰もが芸術家になれる、という幻想を売り物にしている商売」にさせてはいけないということだ。そうなってしまっては私に声をかけてくださった学校も、学生も不幸になる。

2011-07-17 15:48:36
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

その母校が国立音楽大学だったのである。しかし芸術家にはなっていない。旅館で働いている。

2011-07-17 15:48:14
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

冒頭に母の話を書いたが、じつはこの話の伏線だ。祖父は田舎の小金持ちの考えそうなことで、娘たちにピアノを習わせ音大に進学させた。父が死んだとき、私を迎えに来た伯母も音大出だ。

2011-07-17 15:47:50
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

それを改革しなければいけないという信念を持たれた方だった。そのためには、ただ楽器を演奏するのがうまいだけではなく、ゲーム、映画、音楽産業がどうなっているのか。どうすると働くことができるのか、それぞれの専門家が呼ばれて講演を行ったのだ。

2011-07-17 15:46:55
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

学長は一緒に食事をしたときに、音大のことを「誰もが芸術家になれる、という幻想を売り物にしている商売」と言った。

2011-07-17 15:46:16
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

私は同校以外の学校でも不定期に講演をしていた。なかでも強烈な印象に残っているのは、国立音楽大学での講演だ。学長がしっかりとしたお考えの持ち主で、音大生をきちんと就職させることを方針として掲げていた。

2011-07-17 15:46:07
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

ありがたいことに、私に着目してくれた。一度、私のオフィスにしてくださり、私も巨大な八王子のキャンパスに招かれ、顧問兼特別講師になることとなった。

2011-07-17 15:45:24
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

そこに現・学校法人片柳学園の幹部の方がきていた。同学園ではゲーム、CGに詳しい専門家を探していた。そこで関連する公開会議に、学園の幹部の人を派遣し、めぼしい人物を探していたというわけだ。

2011-07-17 15:45:04
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

その直前に私は中村社長のインタビュー記事を書いていた。その記事がお気に召したようで、声をかけてくださったのだ。場所は池袋のサンシャインビル内の会議室だった。

2011-07-17 15:44:39
平林久和/H.Hirabayashi @HisakazuH

そろそろ私が今の講師業につく話しをしよう。あるシンポジウムだった。ナムコの創業者で、現・名誉相談役の中村雅哉社長(当時)の秘書の方から電話がかかってきた。コンピュータ・グラフィックスのことを語るシンポジウムで、パネラーとして出演してほしいとのことだった。

2011-07-17 15:44:10
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