このやり取りには続きがあって、先生が「そうですか。そうなんでしょうね。」と簡単に引き下がったもんだから、その学生はちょっと小声になって「年寄りはそうなのかもしれませんが、知りません。僕は使いません。」と付け加えたんですね。先生は答えず、トルコ語の話に戻りました。 twitter.com/Isepo2/status/…
2020-11-26 09:31:59トルコ語の授業で先生が母音[œ]の説明をしながら「この母音は名古屋弁にもあるそうですね…」と発言したら、突然、学生のひとりが「僕は名古屋出身ですが、そんな発音はありません!」と反論した。その先生は飄々とした人だったので、「そうですか。そうなのでしょうね。」と言って次の解説に移ったが
2020-11-26 07:14:39この時代の背景を知らないと、この一件の解釈が割れそうですが、この一件の数年前に、タレントのタモリが「海老フリャー」という名古屋弁揶揄のギャグを流行らせたんですよ。それで名古屋弁が有名になっちゃって、タモリは名古屋人の反感を買ったという歴史的背景があります。
2020-11-26 09:36:07名古屋人が方言を揶揄されるのに敏感になっている時期だったので、僕も先生の発言を聞いた直後には、これは敏感な話題だなと思った。案の定、学生からの批判。僕はそこで先生からの反論を期待したんだけど、先生はそれを受け流した。議論できなかったのではなく議論することが無益と思ったのだろう。
2020-11-26 09:43:00「○○という発音が名古屋弁『にある』」というのはそもそも理窟から言えば高年層のみの名古屋弁にあるってことと矛盾する言明ではないし、学生は高年層にはその発音がある(かもしれない)と知っていたわけだから、論理的には反論する理由がないので、やはり感情的なものなのでしょうね。
2020-11-26 09:45:13先生は、「しろぇー「白い」」などの例を挙げて名古屋方言の例を挙げていたので、論文等から得た知見に基づいた発言であることが伺えるし、揶揄する意図はなかったと僕は受け取っている。それに対して学生は揶揄と受け取ったのだろう。
2020-11-26 09:45:50もちろんわざわざ訂正しに行くのだから感情が動機だったとしても別におかしくないわけですが、これに「論理的には反論する理由がない」と解るためには、高年層ではその発音があると知っているだけでは足りず、そのような偏った記述が単に「名古屋弁」の説明として言われる慣行を知らないといけない。 twitter.com/amaneium/statu…
2020-11-26 09:46:14そして学生が「年寄りは使うかもしれない。僕は使わない」と言ったことから、彼は「僕は名古屋人ではあるが、そのような言葉を使わないので、そのような言葉を使う(とされている)人と一絡げにして揶揄しないでほしい」と訴えたことが伺える。
2020-11-26 09:51:15「 [œ] が名古屋弁にはある」というのを「名古屋弁と呼ばれる複数の方言の中には [œ] があるものがある」と読めばそうなります。 twitter.com/amaneium/statu…
2020-11-26 09:57:45『〇〇方言には××という特徴がある』という言及はたとえ〇〇方言の現在の標準的な変種で見られなくてもどこかの時点であったら言いそうな気がする
2020-11-26 09:58:43逆説的かもしれないけどそれが最も素直な読み方だと思う。高年層と若年層に言語使用の差があること自体は知っている人にとって、「名古屋弁」が若年層の「名古屋弁」のみを指すと解釈すべき理由はない。 twitter.com/awesomenewways…
2020-11-26 09:59:48@amaneium 先生が若年層と高年層を区別せずに一般化していた可能性が排除されていれば、それが最も自然かもしれませんが、そうではないでしょう。
2020-11-26 10:02:10余所者が他人の地域の言葉について発言することのややこしさを物語る一件ですね。 当の僕はこの一件で名古屋方言の音韻体系を図書館で調べました。トルコ語の先生は僕に知の扉を開けてくれましたとさ。
2020-11-26 10:03:20・高年層の話し方はよく知らないが、私の話し方とは異なる。 ・少なくとも高年層の話し方「も」名古屋弁と呼ばれることに異論はない。 という人が、[œ]は「ない」と強くassertするのはやはり理窟のうえでは筋が通っていないでしょう。
2020-11-26 10:03:48「一緒にしないでほしい」という感情は、別に嫌な奴と一緒にされた時だけしか生じ得ないものではないでしょう。より一般的な「自分を無視しないでほしい」というのだってありますよ。
2020-11-26 10:04:13しかし、私がもし言語についても方言についても全然知らなくて、「大阪弁にはこういう音がある」と自分の言語にない音を言われて、しかもそれを言っているのが言語を職業とする人だったら、「そういう大阪弁もあるということだろう、地域などの違いかなぁ」というのが一番自然な解釈だと思う。
2020-11-26 10:12:09そういえば、私は2年くらい前、英語版Wikipediaに、若年層の東京方言では語中の /g/ が摩擦音になるという記述があるのを見て少し嬉しかったような気がします
2020-11-26 10:23:35今みたいに言語について調べるようになる前から「鼻濁音」というのはおそらく音楽の授業などで(言葉として)知っていて、内省してみて、「母音間だとたしかに何かが違うが、鼻にかかってる感じはしないなぁ」って思ってたんですよね。それがちゃんと認識されているということを知れば嬉しくもなります
2020-11-26 10:26:07自分の地域の言葉にどの程度誇りを持っているかはその人じゃないと分からないから、「あなたの方言は…」みたいに話すだけで愚弄されたと思われる可能性は念頭に置かなきゃならないね。言葉の話をする前に先ずは信頼関係を構築しないといけない。
2020-11-26 10:33:26こういう人はよくいる。 名古屋出身なだけで伝統的名古屋弁話者代表でもなんでもないのに「自分は違うからそれは間違っている」と主張する。自己標準の過度な一般化。 自分とは違う言葉を話す人たちの話題だなーと距離を置いて見れないのはなぜだろう。 自分が全ての基準だと言える自信ってどこから? twitter.com/isepo2/status/…
2020-11-26 10:59:45