「スパコン」と「シミュレーション」と「計算物理」
スパコンによる、というシミュレーションの枕詞が気に入らない。スパコンかどうかよりも、そのシミュレーションの妥当性の検証(実環境実験)のほうが、そのシミュレーションの評価であるべきで、スパコンは単に計算時間の話なのに、へんな権威付けがされている感じが。(主にNHK
2020-11-27 08:35:35CFDコードを書いている身としてめっちゃ同感。スパコンの計算能力で殴ったとしてもコードの正しさや結果の妥当性は保証されないので、検証と妥当性確認する必要があると思う twitter.com/kumarobo/statu…
2020-11-27 13:29:16CFDとは、Computational Fluid Dynamics、計算流体力学、だと思う。計算機シミュレーションは、物理学の第三の手法と言われていて、実験物理学、理論物理学、そしてシミュレーション(計算物理学)。計算物理という「言葉は」英語が先で、私が知る限り、日本では早野龍五先生が最初だったと思う。
2020-11-28 15:31:35計算物理という題名の教科書が出た時には、私は衝撃を受けましたなぁ。この本、1992年だったようだ。 早野龍五、高橋忠幸『計算物理』(共立出版、1992) amazon.co.jp/dp/432003290X
2020-11-28 15:37:07@y_mizuno 1985年には日本でも一般的用語だったようです。 jstage.jst.go.jp/browse/butsuri…
2020-11-28 15:54:46なるほど。ご教示、ありがとうございます。(私はたまたま1990年3月まで海外にいて、私が知らなかっただけ、のようです。)失礼しました。でもこの使い方は、こういう分野を意識したばかり、という香りを感じさせる「雑誌特集の表題」ではありますね。興味深いです。 twitter.com/hhayakawa/stat…
2020-11-28 15:58:13@y_mizuno @hayano 「第三の物理としての計算物理学」というA.J.Freemanの記事が日本物理学会誌に掲載されたのは1983年です
2020-11-28 16:09:36@kikumaco @hayano またプロから^^ どうもご教示、ありがとうございます。A.J.Freemanさんは(私は不勉強で知りませんでしたが)重い原子の電子軌道計算の専門家みたいですね。onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.10… それは「第三の物理としての計算物理学」を意識したでしょうね。参考になりました。
2020-11-28 16:21:35僕と高橋さんの「計算物理」の本は,当時の東大物理学科3年生の計算機実習教材を本にしたものだったんですよね(遠い目…) twitter.com/y_mizuno/statu…
2020-11-28 16:24:04@hayano そうそう、それも含めて、(当時の私には)衝撃でした。驚きと言いますか。(そんな教育をやっているんだと。先進的というか)。 まぁ私が知らなかっただけ、という部分も多そうですが。
2020-11-28 16:34:54私の記憶では、当時、この早野先生らの『計算物理』の本を知った上で周りを眺めると、核物理でも計算核物理という教科書が出ていることを知ったり。刺激を受けました。Kooninらのこの本は日本語訳も出た筈。"Computational Nuclear Physics 1: Nuclear Structure", 1991 amazon.co.jp/Computational-…
2020-11-28 16:49:07@y_mizuno 計算機実験の有用性は言うまでもないが、モデルが間違えていると致命的だな。そこが計算機実験の恐ろしい処だ。
2020-11-28 17:20:53@y_mizuno シミュレーションの仕事をしていると、実験屋さんから「お前は実験屋じゃないだろ」、理論屋さんから「お前は理論屋じゃないだろ」と言われはしないが、思われているだろうなとは思います。
2020-11-28 16:45:09@y_mizuno 「応用物理」2000年に、寺倉先生(当時産総研)の簡単な歴史と展望が書かれています。私もいつ頃から使い始めたのかうろ覚えだったのですが、「スーパーコンピュータ」という名前の一般化と軌を一にしているような気がします。 jstage.jst.go.jp/article/oubuts…
2020-11-28 16:58:53パソコンパーツ買うときに既視感があったのはこのせいか!(笑 ちなみにCFD販売(株)のCFDは Customer First Digitalだそうです。 twitter.com/y_mizuno/statu…
2020-11-28 16:56:46@kojiando 既視感といえば、逆に CFD = Constant Fraction Discriminator という LeCroy のモジュールを連想する人も多い(多い?^^)と思います(苦笑) nuchem.iucf.indiana.edu/Instrumentatio…
2020-11-28 20:43:14計算で出てきた結果をどう評価するのかが今でも分からない。 実験なら実際の測定結果だし理論なら演繹的に導かれた結果なので信用できるかどうかある程度客観的に判断できると思いますが、計算した結果こうなりますと言うのがどれほど説得力を持つのだろう? twitter.com/y_mizuno/statu…
2020-11-28 20:43:53@kazzhori それは常にある問題かと。 ご参考までに高エネルギー物理(素粒子実験物理)分野では、次の方法でシミュレーション計算の信頼性を確認。①既知条件で既知データが実際に再現できることを様々な条件で確認(Data/MCの、横軸の数値を変えた時の平坦性の確認)、②同じ方法で、分かっていない量を計算。
2020-11-28 21:23:33仮に計算物理という言葉にこだわるならば、最初に使ったのは久保亮五先生になりそうだ。『報告書のタイトルが「物性研究と計算物理」となっている。久保先生の書かれた前書きによると、この報告書は1982年7月25日に行われた「コンピューター物性」という研究会の記録である』 jstage.jst.go.jp/article/oubuts…
2020-11-28 21:45:48そういえば、「数値相対論」(コンピュータで一般相対性理論の非線形方程式を解くことでブラックホール生成段階の重力波生成を様々に計算して、重力波観測結果を解釈するとか)という言葉もあるから、CFD (Computational Fluid Dynamics) は「数値流体力学」と呼ぶのかもしれない、少なくとも最近は。
2020-11-28 21:55:22