2020 東海大vs筑波大(インカレ決勝)時系列レビュー

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Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

双方面白い攻防。 東海#24のReject Driveの技量、タイミングも大変素晴らしいが、筑波#92がone pass awayからのstuntingでパスアウトを引き出し、パスアウトに対してもハードなクローズアウト。 ヘルプを見せつつもコーナーをオープンにはしない、このStuntingが使いこなせるとDFはグッと楽になる。 pic.twitter.com/ZsbYgxO2aD

2020-12-16 12:25:58

2Q

東海と筑波のスイッチDFの練度差(Scram Switch, Triple Switch)、筑波のTransition Clearout、東海のPNR Switchアタッキングなど

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2Q頭のこの攻防は面白い。 東海はいつものSTS Throwbackで入る。 筑波のスイッチに対して、Drive & Clearoutでカウンター。 1Qまでは、ここから東海#23へのDunker Spot Feedを通されそうな雰囲気だったが、そこはクォーター明けできっちり修正されており、妥当なローテでイージーショットを塞いだ形。 pic.twitter.com/ZSPcRaD6wj

2020-12-16 12:46:55
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筑波のDFをピックアップ。 ①最初の東海#5へのTrap、仕掛けるのは良いが、あっさりOutsideに抜かれてスイッチを強要されるのは残念。 ②最後のPNRスイッチは、見た目的にはスムーズにTriple Switchに持ち込みたい場面に思える。ScramやTripleを卒なくこなす東海に比べて、練度の差があると感じた場面。 pic.twitter.com/pbehjmTK7c

2020-12-16 13:05:17
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筑波#2のTransition Clearout 私のClearout(Seal Screen)まとめ動画 youtu.be/3MA28FP9fHg でいくと、“Deep Front” Clearoutに分類されるタイプ。 惜しむらくは、実況と解説がこの素晴らしいエフォートに対して一切言及してくれないところ。 pic.twitter.com/h0YzVCeTus

2020-12-16 13:12:47
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東海はいつものSTS Throwback。 筑波は最初のピックでスイッチしたので東海#86のところがサイズミスマッチに。 それを理解していつものChaseをキャンセルしてPost Upに切り替えた東海#86の機転はGreat。 問題は筑波のDFで、Scram Switch(Kick Out Switch)でのサイズミスマッチ縮小をやるべき場面。 pic.twitter.com/W9CsAjKxnG

2020-12-16 15:43:09
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東海はSLOB STSからのChaseの形。 そこでさらに、逆側の東海#23のStep-up。 ここで東海#86は、自分のマークマン(筑波#75)がハードショウの位置を漫然と取り続けているのを見て、Slipの形でダイブしてドローファウル。 東海#23のマークマン(筑波#2)もShowの構えのため、フォローするDFもおらず。 pic.twitter.com/4ZFxxvjWvM

2020-12-16 16:56:54
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PNRにおけるvsハードショウの攻略法については、note note.com/mbtresearch/n/… でまとめているが、DFとして使わざるを得ない状況もあるものの、フォローしなければならない弱点が多く、扱いの難しいDFであるということは常時意識されていなくてはならない。

2020-12-16 17:01:39
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東海の良いPNR Switchアタッキング。 初手はvs Slowのミスマッチ(東海#11)だが、最後のように、OREBのところ(東海#23)がサイズミスマッチになっているところもポイント。 このシーンのように、vs Slowでリムアタックした時の方が、Big Dがコンテストに飛ぶのでOREBを奪いやすい。 pic.twitter.com/7ZCMUxxjD6

2020-12-17 11:02:30
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PNRスイッチに対するこの東海のOFも良い。 まずはインサイドのvs Smallのミスマッチを見る。 コーナーDFがカバーに来たのを見てコーナーへパス。 コーナーからのカウンタードライブは防がれたのでキャンセルしてスピードのミスマッチに戻してアタック。 Read & Reactで狙い目を次々に切り替えていく。 pic.twitter.com/bX3VvOSnRn

2020-12-17 11:43:34
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東海のちょっとややこしいDF。 #28と#23で、Show & Returnなのか、Switchなのか噛み合わずハンドラーがOpenに。 one-pass-awayの#11がハンドラーを埋めるが、そこからのローテーションでややモタつき。 盤面とマッチアップを考えると#23がインサイドをキープして#28にアウトサイド行かせるが妥当か。 pic.twitter.com/Z7Jl01sQv4

2020-12-17 12:00:42
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この攻防は面白い。 筑波のDHO Floppyに対して東海がスイッチ。 すぐさま筑波はサイズミスマッチにSealするが、そこを東海はPost Doubleで即座に潰しにかかり、ターンオーバーを誘発。 pic.twitter.com/zg2MJgXhpw

2020-12-17 12:13:38
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東海のX-Out Switch vs STS。 東海の十八番なので筑波側も当然知ってはいたはずだが、少なくともこの段階では特にカウンターも見せず、結果筑波は素のポストアタックを余儀なくされた形。 pic.twitter.com/SOUz0sJnqX

2020-12-17 12:19:28
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一方、オータムカップ準決勝の東海vs白鴎で、東海のX-Out Switch vs STSに対して白鴎がどうCounterしたかについては、 youtube.com/watch?v=tQYa81… にてまとめているので興味あればご覧いただきたい。(X-Out Switch vs STSがそもそも何かについても詳説してある)

2020-12-17 12:20:48
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東海のOFで、PNRにおけるオフボールビッグの東海#23の動きに注目。 最初の位置取りは‘short’ youtu.be/HRepW7zg0ko の構え。Rollに入る#86とは逆側に立つスペーシング。 次に#86でサイズミスマッチが出来ているのを見てFlash Hi-Loへ。 オフボールビッグの臨機応変なポジショニングは極めて重要。 pic.twitter.com/LyoUv4vHFd

2020-12-17 12:29:45

3Q

東海のHard-Show/Blitz Attacking (Angle Change Pass, Short Roll)、東海のStagger Chase、東海&筑波のPress Break、東海のPress Break Error、東海のBoomerangに関わる攻防と筑波のScram Switch

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2020インカレ決勝 東海 vs 筑波 ビデオレビュー 3Qから。 (前半はまとめ togetter.com/li/1637511 参照のこと) 東海のStagger ChaseからのAngle Change Pass vs Hard-Show 前半に引き続いて、筑波のハードショウは的確にその脆弱性を衝かれてしまっている。 pic.twitter.com/0SyCfZYHpB

2020-12-18 21:51:02
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筑波はどうするべきだったか。 まず、あまりにもあっさりウィングへのパスを通されているのは、ボールプレッシャーの低さが原因で、どうせショウするならBlitz気味に圧力をかけたい。 とはいえそうすると、SplitやOutsideでの突破や、Short Rollで崩されるリスクも高まる。 twitter.com/MBTResearch/st…

2020-12-18 22:03:42
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

運用上の脆弱性が致命的なことが多いため、基本的にハードショウを長い時間用いることは個人的にはあまり推奨はしていない。 ボールプレッシャーを強く掛けるなら、Early Trap気味にBlitzを用いた方が合理的。 また、ハードショウに似た効果はJump Switch (=Wall=Next)でも得られる。

2020-12-18 22:06:54
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

Jump Switch (=Wall=Next)については、やはり発展的スイッチDFシステム紹介 note.com/mbtresearch/n/… という拙noteが一番まとまっているので是非ご一読いただきたい。

2020-12-18 22:08:55
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あとは無難にICEからICE to Switchなどに移行する(このシステムについても上記noteで触れている)などをメインのDF戦略に据えるのが良さそうに見えるが、ICEもLate Switchもカウンターがやや研究され尽くされている感(note.com/mbtresearch/n/… など)があるので、今後は使いづらいかもしれない。

2020-12-18 22:12:47
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続いてこのシーン。 この筑波のDFの崩壊には、実は先程挙げた前のポゼッションでのStagger Chaseが布石になっている。 東海のStagger Chaseは、2枚のスクリーンのうち、立ち位置とは無関係に特定のプレーヤー(具体的には#23ではなく#86や#10のセンターポジション)がChaseに向かうルール。 (続く) pic.twitter.com/bH2DUi0rVS

2020-12-18 22:23:07
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

東海は前のStagger Chaseでは#86がStaggerの2枚目だったため、2枚目からのChase。 一方で、今回のStagger Chaseでは#86はStaggerの1枚目だったので、1枚目のChaseを行った。 ここで筑波は勘違いして#23のマークマンがカバー位置と取ってしまい、結果#23がワイドオープンになってしまったのだ。

2020-12-18 22:26:04