赤穂事件は、文治主義への転換政策のさなかに、武士をめぐる問題を突きつけたことが衝撃的だったと言える。

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司史生@2版制作中 @tsukasafumio

役立たずのディレッタントです。

司史生@減量中 @tsukasafumio

最近だと赤穂浪士を単なるテロリスト扱いしてドヤる向きも多いが、それもまた現代的価値観を疑わない安直さを感じる。 赤穂浪士が英雄なのか凶賊なのか、それこそ当時の儒者たちの間でも評価が割れたのでいまさらなのである。それでは収まらない価値観の生きる時代だった。

2020-12-16 23:33:02
司史生@減量中 @tsukasafumio

赤穂事件は、不可解な突発的事態により浅野家と吉良家の武士が運命を狂わされた悲劇であるが、そこには綱吉政権の文治主義への転換の中で、武士という戦士階級の本質に関わる問題が改めて表出した事件だった。

2020-12-16 23:37:58
司史生@減量中 @tsukasafumio

幕藩制秩序の下では赤穂浪士の行動は理不尽な非法であろう。 だが非法とされても古来の慣習法に則って自力救済を貫くのが武士の意地であり面目である。その意地を捨てた者は武士と言えるのか。その面目を喪失した武士が統治階級として民衆を支配する根拠はいったい何になるのか。

2020-12-16 23:46:39
司史生@減量中 @tsukasafumio

赤穂事件は、文治主義への転換政策のさなかに、武士をめぐる問題を突きつけたことが衝撃的だったと言える。 そして仮名手本忠臣蔵をはじめとする演芸や出版文化によって、武士に支配される民衆自身が彼らを英雄視したのだ。吉良の文治を憎み浅野の武に共感を示したのである。

2020-12-16 23:56:29
司史生@減量中 @tsukasafumio

過去の歴史的文脈を喪失して久しい忠臣蔵の命脈はたしかに尽きているのかもしれないが、しかしそうした歴史的文脈そのものに目を向けることで、物語としての赤穂事件にはまだまだ可能性は残されているようにも思う。

2020-12-17 00:09:31
火間虫入道@物忌明けました @mach_magneto

@tsukasafumio あーあーあー、なるほど、日本史上、武から文へ支配が移る時必ず軋轢があって、場合によっては移行に失敗することすらあるけど、江戸幕府にはそれが少ない、と思ってたけど、その軋みがここで来るのか!!

2020-12-17 18:20:21
まーしーえびな @Marcy_Ebina

@tsukasafumio 劇場版銀河英雄伝説冒頭のナレーションで「歴史の解釈などその時代の歴史家によって変わるものである」的な事を言っていましたね。

2020-12-17 23:04:45
蒟蒻野郎 @yararegami

@tsukasafumio (´・ω・`)高額物件を強奪されてアンチ赤穂浪士になりました

2020-12-18 09:40:25