令和二年葉月古典本丸歌合記録
- totsuki_p_t
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令和二年八月廿一日、月詠の間
@mikazuki_koten おっ、伸びてるなあ。厨で氷を削って貰ってきたが、食べるかい? 君好きだろう、あてなるもの。
2020-08-21 18:59:32『枕草子』より、上品なものとしてあげられる。
@tsurumaru_koten いつもすまんな。氷がいつでも食べられるのは、この時代の良い所だ。
2020-08-21 19:02:27@mikazuki_koten しかし、君がこうして連日部屋にいるのは珍しいな。いつもなら暑かろうが寒かろうが、大抵書庫にいるのに。
2020-08-21 19:06:22@tsurumaru_koten うむ、行くことは行っておるのだが、今は特に調べ物のあてがなくてな……
2020-08-21 19:09:10@mikazuki_koten ああ、審神者の本を出す予定が無くなったとは聞いたぜ。要するに手持無沙汰なのか、君。
2020-08-21 19:12:14当時は新種の感染症が蔓延していたため、同人誌即売会が中止になり、図書館も多くが閉館していた。
@tsurumaru_koten そういうおぬしも、態々俺に話しかけたということは中々退屈しておるな? 俺を使って何か仕込もうという腹か。
2020-08-21 19:15:42@mikazuki_koten 仕込んでやりたいのは山々なんだが、どうにもなあ……君一人驚かせるのはともかく、大人数となると法度が多すぎる。
2020-08-21 19:20:00@tsurumaru_koten 半年ほど前からのあれか。酒宴と現代遠征は慎むべし、他と長く顔を突き合わせぬこと、一堂に会する際は互いに半尺ほど離れよと、あとは……
2020-08-21 19:23:56そーしゃるでぃすたんすである。
@mikazuki_koten それを全部満たした催しってそうそうないだろう? 水鉄砲だの花火だのが関の山だった。夏ならではといかなくても、もう一つ二つは暇潰しが欲しい所だな。
2020-08-21 19:28:36@tsurumaru_koten ふむ、では俺の方でも少し考えてみよう。退屈なのはおぬしだけではないことだしな。
2020-08-21 19:32:28
半刻後、鶴鳴の間
@tsurumaru_koten うむ、月並みではあるが、歌合はどうだ? 歌は各自詠んで持ち寄ることもできるし、披講するだけなら離れていても問題は無かろう。
2020-08-21 20:44:48@mikazuki_koten 良いんじゃないか? 一日歌を考えるなら暇も潰せるし……勝った側には賞品に酒でもつけるか。
2020-08-21 20:48:08@tsurumaru_koten では幾つか決めねばならんな。参加者は声を掛けて回るとして、ひとまずの日時と、判者……ここはやはり、言い出した俺が務めるべきだろうか。
2020-08-21 20:52:51この三日月宗近は甘味と酒には大層目がない。