- nikko81_fsi
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大石先生「城の政治戦略」読了。一部先般のセミナーとも重複するものの、城の文献史学からのアプローチの実例としては興味深い。ただ、今川氏通史の理解と関心の程度により、具体的な気付きや関心を引いた点は限定的なものに留まった。 pic.twitter.com/BibKgR07yg
2020-12-28 23:06:23ただ、学際的な観点で迫っていく必要は城に関心を持つ一素人としても強く思うところなので、こうした本が刊行されるのはうれしい面もあるのも確かで、城を単に軍事的な観点からでなく、経済・外交・物流などの面からそもそもなぜそこにあるのかを理解しないと縄張だけでは城はりかいできないなあと。
2020-12-28 23:13:19駿河府中今川屋形については、最近ようやく今川時代の遺構が出てくる可能性が見えてきたものの、文献から断片的とはいえ、その一端でもわかるものなんだと驚く。また賤機山城についての見解も個人的には同意できた。
2020-12-28 23:20:43特に関心を惹いたのが興国寺城の事例。興国寺の城郭化が甲相駿の同盟の舞台として視覚化された結果とみるのは興味深い。元々後北条が押さえ、河東一乱の後今川が領し、三国が了承の下築城されたとしたら、当然一定の興国寺城の有り様を武田もわかっていたことになるだろう。
2020-12-28 23:32:29武田の駿河侵攻の際に後北条が興国寺城を接収、垪和氏続が守備するところで言及が終わっているものの、甲相同盟が再成立すると、興国寺城は武田氏に引き渡されたわけだけど、天文期の経緯との関係・影響が気になるところである。
2020-12-28 23:40:56水運拠点としての高天神城は以前にも周辺地形が大きく現在と異なっていることを伺っていたので、スムーズに読み進められた。偶々水運の例だったが、城の立地は単発だけで考えていてはだめなんだろうなと。
2020-12-28 23:49:36拠点的な城郭であればあるほど、領国の境目(=最前線)とそこに至る城と城のつながり(兵站路確保)あっての各城。サプライチェーンやロジスティクスの観点で「も」城を捉える必要があるんだろうなということに改めて思い至る。
2020-12-28 23:51:32