「信用創造」は、「無」から金を生み出せる「打ち出の小槌」なのか? ――MMTの説明と、実際の金融の違いについて
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2021-01-17 22:33:35togetter.com/li/1648095 ノーベル賞受賞経済学者・シムズ教授の財政政策 ―― FTPL vs MMT(以前まとめ)
2021-01-17 22:34:05togetter.com/li/1635689 「信用創造」の廃止で、何が起こるか? ――「公共貨幣」によって、「負担なき財政再建」は可能か?(以前まとめ)
2021-01-17 22:34:27youtube.com/watch?v=KORsR9… 5分でわかる経済解説「コロナで銀行決算悪化のワケ」(2020年8月 テレ東)
2021-01-17 22:36:21youtube.com/watch?v=98rNsv… 今、地元支える『信用金庫の営業マン』の姿...生活がひっ迫する状況での難しい判断"リスクも覚悟"(2020年4月 MBS)
2021-01-17 22:36:50さて、「MMT」は論者は、「信用創造」を「お金を無から創造する」と説明する。万年筆やパソコンのキーストロークだけで、(信用)貨幣を創造すると。これは本当か?
2021-01-17 22:40:15ここには、大きな誤解がある。「無」ではなく、「無形」の信用を信用貨幣(もしくは預金通貨)に変換しているのであって、「無」から「有」は生まれない。
2021-01-17 22:41:54YoutubeのMMTerなんかの通俗的説明では、ただ万年筆でサラサラ、パソコンでカタカタするだけで、お金が生まれる、というイメージを抱いてしまうだろう。
2021-01-17 22:43:11だが、これは事態の半分しか説明していない。「貸す/借りる」ことは、返済するまで続く。学校でも、「家に帰るまでが遠足」と言われただろう。
2021-01-17 22:45:38だれかれ構わず、ガバガバ貸し出していたら、不良債権が蓄積して金融破綻する。じっさい、バブル崩壊やリーマンショックが起きたのが「事実」だ。
2021-01-17 22:47:11ユーチューバーの動画などを見ていると、「100万円の元手から1億円貸せる」とか、本からコピペしただけの適当な説明をしている。が、これは事実でも何でもない。
2021-01-17 22:54:08moneyzine.jp/article/detail… 銀行114行の「預貸ギャップ」最大の278兆円、「銀行の金余り」が鮮明に(東京商工リサーチの調査結果)
2021-01-17 22:54:54こうして銀行の預貸率(や預貸ギャップ)を見ると、「100万円を1億円に膨らませる」などということはやっていない。つまり、事実ではない。むしろ、預金を余らせている。
2021-01-17 22:56:25さて、MMT論者は、「銀行が信用創造で、無から金を作れる」、という誤解から、「政府(と中央銀行)は、国債を無から作れる」という話に発展させていく。
2021-01-17 23:03:17しかし、銀行の信用創造が、借り手の返済能力を前提にしていたように、国債においても同じことだ。「家計と国家の借金は違う」などとMMTerは言うが、どちらも「返済」することに変わりない。
2021-01-17 23:04:42銀行が融資する時には、万年筆でサラサラ、パソコンでカタカタ、するだけではなくて、信用調査などをおこなって、後で不良債権にならないようにしている。
2021-01-17 23:07:22