「(ハイパー)インフレ」による財政破綻の可能性は、本当にないのか? ――MMTの説明と、現実のインフレの違いについて

最近ネットでよく見かける、「MMT(現代貨幣理論)」論者の説明として、財政赤字を拡大しても、「インフレ」は問題にならない、というのがあります。 MMTや反緊縮系の議論では、「自国通貨建ての国債は絶対に破綻しない」とか「ハイパーインフレにはならない」といった言葉が、コピペのように何度も繰り返されています。しかし、これは本当でしょうか? まとめ主は、「インフレリスク」を過小評価しているのではないか、と考えます。なぜ、インフレを甘く見てはいけないのか。その考察を展開していきます。
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しろうと @sirouto

もちろん、必ずそうなるとは限らないが、リスク管理の観点からは、都合の良いシナリオだけを想定するのは危険だ。

2021-01-22 23:47:23
しろうと @sirouto

さて、先の記事に戻って、「過剰な財政支出による資源の浪費(経済学的に言えば、非効率な配分)」についても、補助線を引いてみよう。

2021-01-22 23:49:22
しろうと @sirouto

これは「異時点間の資源配分を阻害し、将来の投資機会を奪う」という表現も、近い意味を持つだろう。

2021-01-22 23:50:30
しろうと @sirouto

いずれにしても、何が問題なのか、パッと分かりにくい。が、具体的な例を想定すると、問題点が見えやすくなると思う。どういうことか。

2021-01-22 23:51:43
しろうと @sirouto

たとえば、「バブル崩壊」以降の日本経済は「長期停滞」してきたが、これから先も停滞する、という予測は自然だろう。本当にそうなるかどうかは別にして。

2021-01-22 23:53:25
しろうと @sirouto

そして、人口減少するので、将来的に経済が縮小すると想定してみよう。

2021-01-22 23:54:20
しろうと @sirouto

すると、将来の方が債務負担(借換、利払い費)が重い、という想定ができる。

2021-01-22 23:55:45
しろうと @sirouto

じっさい、国民負担率の将来的な増加が、政府機関などによって予想されている。「年金支給開始年齢の引き上げ」議論などを考えれば自然だ。

2021-01-22 23:56:23
しろうと @sirouto

だが、将来世代からすれば、人口減少が起こって負担増の前に、もっと債務を減らしてくれれば良かったのに、と怨嗟の声が上がるだろう。

2021-01-22 23:59:16
しろうと @sirouto

現在の「国民負担率」は45%くらいだが、少子高齢化なので、将来は6~8割になるだろう、と予想されている。

2021-01-23 00:00:52
しろうと @sirouto

「イケイケドンドン」、「ガンガンいこうぜ」で、財政赤字を拡大すれば、またバブルみたいに経済成長が起きる、というのでは楽観的過ぎる。

2021-01-23 00:02:08
しろうと @sirouto

なお、財政の使い道も重要で、将来世代の負担を減らすような使い方をすべきだろう。だが、これは長くなるので、また別の機会に述べよう。

2021-01-23 00:03:50
しろうと @sirouto

さて、深夜零時になりました。キリがよいので、今夜はこれで終わりとさせていただきます。ありがとうございました。

2021-01-23 00:04:25