
大名などの知識階層を相手にしたとされる高級遊女・太夫は江戸時代の早い時期に廃れており、こうした遊女を取り上げた代表的な創作に落語がありますが、落語は文化文政期以降のものです。真偽は別として、何故こうした遊女の姿に庶民は喝采を送ったのか?について考えてみたいと思います。
2021-02-18 11:04:25
それは、相手の権力や金銭に靡かない挟持を体現しているからであり、庶民は金も力もないからこそ、そうした遊女の姿(創作であっても)に拍手したのでしょう。これが成立するのは、例外であり、有り得ないことだからこそです。
2021-02-18 11:04:25
今度はさらに想像を逞しくして、現代人が遊郭や遊女に関心を持ったり、ときに憧れる理由について。会社や地域、家族といったこれまで普遍と考えられがちだった社会構造が信じられなくなった私たちには、身体一つで生きていく遊女の姿は逞しくさえ映る。
2021-02-18 11:04:25
現代の遊郭志向は、私たちの寄る辺なさや閉塞感ゆえと私は考えます。実証性を欠き、これまで多くの手垢目垢がついた言辞に過ぎませんが、以上が私の考えです。
2021-02-18 11:04:26
私の説明が拙いので当然こうしたご指摘を頂きましたが、廉価で、一般書店で購入でき、かつ研究書ではなく平易な表現で書かれた佳書として、永井義男『図説 吉原事典』(700円+税)をオススメします。実証的に論証しています。 amazon.co.jp/dp/4022647914/ twitter.com/kawaikunai_mon…
2021-02-18 12:03:14
『鬼滅の刃 遊廓編』が「子どもに遊廓をどう教えるか?」「教えるべきか?」といった議論を巻き起こし、百出していますが、優れた子どもは自分で勝手に調べ始めるので安心して下さい。
2021-02-18 12:05:08
遊廓家。遊廓で飯を食ってます。遊廓の記録と記憶を残すために、知識を属人化させない遊廓アーカイブをカストリ書房内に作ってます。著書『赤線本』(イーストプレス)、『遊廓』(新潮社)、『戦後のあだ花 カストリ雑誌』(三才ブックス)。カストリ雑誌コレクター。

初回は顔見せ、次が裏を返す、三度目で馴染み。 あくまで恋をするステップを現すものだと聞いたけど、それも江戸の初期を舞台にした小説で得た知識だもんな。大正の頃とは違うんやろな。 ウソというより時代による変遷って感じかね? twitter.com/yuukakubu/stat…
2021-02-18 16:01:25
昔読んだ資料では、最初は3回通わないと抱けなかったけど、途中から結局お金を渡せば初回から抱けたとあったんだけど、通説が変わったの? 昔の事で、私からもソース出せなくてすみません。 (店の儲け・客の希望・遊女の見栄を両立させる為に建前は3回通う) twitter.com/yuukakubu/stat…
2021-02-18 16:26:48
「3回通わないと~」は中央公論社の『日本の歴史』にも載っており、長く定説扱いされてきたからねえ。 遊郭は闇の世界で情報の流出を極力抑えていたのもあって、何がホントなのやらわからない事だらけ。 twitter.com/yuukakubu/stat…
2021-02-18 14:55:47
一連のツイート読めばわかるけど遊郭という場所が生み出した文化ってのも数々ある。 その実態や性産業の是非はともかくその存在無くして当時の文化は語れない。我々現代に生きる者はそれを踏まえて遊郭というものを見なくては意味がない。 twitter.com/yuukakubu/stat…
2021-02-18 14:02:02
「最高ランクの遊女は云々」みたいなのをよく聞くけど「最初から自分の意思でそこに居たのか」「適正な報酬を得ていたか」「遊女を辞める自由はあったか」が全てNOな時点でお話にならない。 でも別に隠す必要もないとは思う。 遊郭のキラキラな部分だけを抽出するのに違和感あるだけで。 twitter.com/yuukakubu/stat…
2021-02-18 11:48:02
読んだ本だと「仮にも客商売でそのような形態がまかり通ったとは考えづらい、格式が高かった初期にそんな例もあった、程度のことが拡大されて伝えられているのではないか」みたいなことが書いてありましたね。 twitter.com/yuukakubu/stat…
2021-02-18 09:34:24