謎多き怪作「フラウア・フラウア」

降間 コミティアM20b 冬コミ日東5パ54a @purimusu_ji

1984年半ばに創刊され　わずか8号で終わった美少女誌（レモンピープルとかのH系漫画雑誌）「メロンCOMIC」。最近8号全て入手できてレビューを書いているのですが、これに連載されていた漫画「フラウア・フラウア」について触れたい

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なおメロンCOMICについてはみぐぞう様の旧ブログ記事　「80年代のマイナー美少女漫画誌「メロンcomic」の思い出(前編)」migzou.blog84.fc2.com/blog-entry-315… 及び後編が参考になる

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「フラウア・フラウア」　一言でいうと、絵はすばらしいのに謎や伏線が多すぎ（そして解決されない）、明らかな矛盾または後付けが存在し、謎等についてろくな説明がなく、ストーリーの流れが電波気味でアレな作品なのである

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……って全然一言になってない

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「メロンCOMIC」、最初第4号（9月号）のみ入手できたのでざっと読んでいたが、「フラウア・フラウア」の最初の見開きがこんな感じなんですよ（①～⑦は最初に読んだ時の降間の思考 pic.twitter.com/VcC9LntIjD

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普通、連載物を途中から読んでもあらすじを確認すればだいたい話の流れがわかるじゃないですか、でもこの作品はあまりにも意味が分からなくて…（いきなり婆さんがテレポートしてくるとことか

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で、完全にスルーしていたのだが、その後メロンCOMIC（以下MCと略す）創刊号以降を全て入手し、創刊号から読み直したとき…

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この「フラウア～」の先頭頁の2色刷りがこんな感じでして　絵の気合の入り方が普通じゃないと思ったのである（著者のボネ鏑木先生が、少なくとも大きな思い入れがあったのがわかる……見開きはデジカメで撮影、一部修正） pic.twitter.com/lSF5ZtTHWl

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で、ちゃんと第1回から読んでみるか……と思って読んだところあまりの難解さに気が狂いそうになったという……　-_-;

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ストーリーを第1回から追いかける。 信州で撮影の仕事中の金髪モデル少女。ギイン（この男のあだ名）はパンチラ撮影を試み別の少女に殴られる。（注：この画像、注釈つけ忘れたが原文は2色刷り…間違えてグレーでスキャンしてしまった） pic.twitter.com/UY56OAxJY2

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キレる金髪少女。「冗談だって～編集長に（略）されちまうよォ～」（注：凍結が怖いので一部表現を修正することあり　で、この回は金髪少女の同行者ミーコの独白から始まる。独白で登場人物が示されていく。 pic.twitter.com/BTDp6YgFcI

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ちなみにギインというあだ名は母が国会議員の妾であることからついたらしい……あと本名は萩原邦男　（なお、ギインの父が議員だってのは伏線と思ったが第8回まで特に話に影響なし）

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そして、ミーコがあこがれており恋している（間違いではない）のが金髪少女・フラウアである（他登場人物と比べて大ゴマで気合が入った書き方。ミーコの感情を表している） pic.twitter.com/wBxD8ifBFY

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フラウアはプロ意識を発揮して機嫌修復。安心したギインはフラウアの肩を抱くが……その瞬間、リンかけのパンチばりのビンタが飛ぶ（右手の先がぶれている……ところでフラウアのこの行動を覚えておいて下さい） pic.twitter.com/eVKGXg0LwI

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一行は荷物を持ってホテルへ。ミーコの独白でフラウアの素性が紹介される。母がドイツ人、父が日本人で本名が服部花子（笑）であること、右目が青で左目が黒いこと……急に、フラウアは右目をこすりしゃがみこむ。心配するギインら。「何でもない」「ここ２～３日特にひどくって…」

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彼女の右目には最近何かが見える……心配するミーコ達。（漫画的表現や表情の描写は凄いんですよこの漫画）一行はホテルへ。 pic.twitter.com/njTePUoYfd

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ホテルでシャワー中ミーコが甘えてくる。二人は同性愛的関係。「フラウア早く…雲に乗せて…」（このへんのエロシーンはさすがに引用できん……）愛撫で上り詰めるミーコ。

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行為後 フラウアに彼ができることを心配するミーコ。「だいじょうぶよ　オトコは好きくないもん」（このフラウアの言葉も覚えておいて下さい皆さん） pic.twitter.com/ELW1s2pkqv

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その後、夕食に向かう二人。ホテルの大きな窓には森が広がるが、遠くの木陰から女が二人を見ている…（ネタバレだが、この女の名前は「さくら」で、ラスボス的存在らしいが第4回で……） pic.twitter.com/oyN97jILs5

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なおこの時点でさくらが人間としての容姿をしているのに注意（このあと矛盾が…）

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夕食とりながら明日の打ち合わせ。そのとき、食堂に地元の中年親父たちが多数入り込んできて、壮年男に「み…三つ」と叫ぶ（明らかに何らかの伏線である） pic.twitter.com/sQ7BlqxkMu

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「出たのかまた…」「…ウム」　「やらにゃならん」「とどこをりなくすませる事じゃ」「今度こそてってい的に　な！兵頭さん」兵頭と呼ばれた男（このへんの実力者らしい）は「開けるか　蔵を…」と言う（このセリフはこの作品には珍しく解決された謎です） pic.twitter.com/itmTU2xhhz

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なお兵頭は「鬼火か…」と思っているが、その前の「三つ」ということから、三つの鬼火が出たと解釈できる。しかし、この謎または伏線は第8回までいっさい解決されません（伏線は解決されてこそ意味があるのであって、解決されなきゃただのフカシやないかい

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さて大山が古い椅子を借りてくる。「フラウアにあうと思って　絵になるだろ～」　しかし、フラウアの右目には……何かが……