掌小説語り~自作つぃのべる集~76

自作つぃのべるのまとめです。 2019年8月分。
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リュカ @ryuka511

人間のフリをした吸血鬼や、吸血鬼化した元人間を見破る力を持っていた。だが自分の身を守るしか出来ない力に何の意味もない。ある日吸血鬼化治療薬の開発を思いついた。これならこの力を役立てられる。吸血鬼化した人間に協力を要請する。襲ってきた奴は撃退し研究に使った #twnovel 恐れるべきは誰?

2019-08-26 01:32:12
リュカ @ryuka511

君を愛したことを今後悔している。冷たくなった君を掻き抱き呟く。何故そんな穏やかな顔をしている?こうなる事は分かっていたはずだ。どうして私に身を委ねたのか。私の愛は君の生命を貪る。君を失いたくなくて必死に堪えていたのに。君を失うくらいなら、私の生命尽きても構わなかったのに #twnovel

2019-08-27 00:05:07
リュカ @ryuka511

剣も魔法も中途半端な僕が勇者だなんて、どう考えてもおかしい。きっと誰でも良かったんだ。僕が倒れたら、他の誰かが無差別に選ばれるのだろう。僕は魔王を倒せる誰かが現れるまでの、繋ぎに過ぎない #twnovel 先代勇者と共に旅した賢者は嘆く。お前はあいつの忘れ形見、「誰でもいい」わけがないのだ

2019-08-28 00:02:35
リュカ @ryuka511

翼だと思っていたそれは、楔に過ぎなかった。失って初めてその重大さに気付くとはよく言われるが、逆も然りなのだ。失われて初めて、それは重荷でしかなかったと気付く。身軽に自由になった。もう、どこへでも行けるから、失くしたものを嘆いたりしない。全てを赦し愛し、更なる高みへ。 #twnovel

2019-08-28 23:56:05
リュカ @ryuka511

星しか無い夜なら奴らの力も弱まるはずだ。そう考えこの夜を待った。銀の弾をこめた銃や銀の短剣を用意し、奴らの棲処に向かう。夜になり正体を現した所を襲撃する計画だった。 だが、どんなに攻撃しても奴らは倒れない。何故だ⁉︎ #twnovel 見えないから存在しないとは傲慢な考えだな、愚かな人間共

2019-08-30 01:55:21
リュカ @ryuka511

首筋に迫る生ぬるい闇と寄せた唇に嬌声を上げてみせれば、相手は品のない笑い声を上げながら一方的に満足して帰っていく。借金のカタに売られてから、どれくらい経つのだろう。今日もまた、夜が始まる。終わりは来ない。むしろ、終わりを告げられてしまったら、どうしたらいいのか分からない #twnovel

2019-08-31 01:03:07