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尿中の放射性セシウムによる膀胱壁の被曝線量の計算

児玉龍彦教授の参考人発言で紹介された論文http://1.usa.gov/plcSao をもとに、尿中の放射性セシウムによる膀胱壁の被曝線量を概算する計算問題を考えてつぶやいたら、@MAKIRIN1230 さんからご回答と解説をいただきましたので、いきさつをまとめました。計算結果が出た後もさらに議論が続いたので、こちらもまとめに追加しました。その後原論文を改めて見直した結果、新しい問題点が浮かび上がり、意外な展開に。平均値の2倍以上の標準偏差ってあり? 9月に入り放射線医学総合研究所からも「尿中セシウムによる膀胱がんの発生について」http://bit.ly/pFSjAP という文書が出され、@MAKIRIN1230 さんが比較検討して下さいました。計算モデルが違うため放射性セシウムと放射性カリウムによる被曝線量の差の大きさが違いますが、放射性セシウム<放射性カリウムであることに変わりはありません。
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MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

表1のGroup1におけるCs-137のBq/Lの値が6.47±14.30となっているが、これでは意味不明。16.47±14.30のような気がする。それなら最大では30Bq/L程度になる。Group2と比較してもその可能性が高い気がする。http://t.co/e7RPBye

2011-08-08 09:14:33
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

http://t.co/e7RPByeの表1はhttp://t.co/ln0tDbHのTable II.を引用したものだけど、さらにそれはhttp://t.co/XEh6PXxから引用されたものだった。

2011-08-08 12:30:10
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

http://t.co/ln0tDbHによると、6.47±14.30はMean ± SDのこと.だそうだ。負にならない量の平均値が標準偏差より小さい分布ってどんな分布になるだろう。正規分布には程遠い分布であることは確かだけど・・・。やはり誤データ?

2011-08-08 12:39:09
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

0点と100点が同じ人数いる場合、平均値(平均点)は50点で標準偏差も50点で、こんな場合に、負にならない量の(標準偏差/平均値)の値が1で最大になるはずだから、やはり児玉龍彦教授達が引用した尿中のCs-137の尿中のBq/Lの値6.47±14.30は誤植のようだ。

2011-08-08 17:23:19
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

話を戻して申し訳ないのですが、児玉龍彦教授が6Bq/Lの根拠としている論文http://t.co/ln0tDbH (Table II.)では、平均値±標準偏差が(6.47 ± 14.30)Bq/Lとなっていて(続く)@parasite2006

2011-08-08 18:22:52
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

(続き)負の値をとらないデータの標準偏差が平均値の2倍以上になっていて、何かおかしい気がするのですが、このことについて結論は出ているのでしょうか。話の発端を確認したら、6Bq/Lという値自体に疑問が生じてしまいました。@parasite2006

2011-08-08 18:23:01
nao @parasite2006

私もお申し越しの論文通読して表IIも見ておりましたが、値自体よりもこの尿中セシウム量の測定時期がチェルノブイリ事故直後でないことを確認することの方に気をとられていて(続き)RT @MAKIRIN1230 平均値±標準偏差が(6.47 ± 14.30)Bq/Lとなっていて

2011-08-08 19:05:43
nao @parasite2006

@MAKIRIN1230 (続き)標準偏差がこれほど大きいことはほとんど念頭にありませんでした。参考人発言直後の他の方々の議論http://bit.ly/nuxERw も尿中セシウム量6 Bq/Lが発癌の危険水準になるかどうかに関心が集中し(続く)

2011-08-08 19:08:10
nao @parasite2006

@MAKIRIN1230 (続き)標準偏差はほとんど話題になることはなかったと記憶しております。おそらく圧倒的多数の方が参考人質疑の動画と文字起こしの情報をもとに議論しておられたためではないかと拝察いたします(参考人質疑の資料中に表IIがあっても、口頭の説明はたぶん平均値だけ)

2011-08-08 19:12:42
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

早速の返答ありがとうございます。Cs-137が原因の膀胱炎か他のことが原因の膀胱炎か医学的にはっきりはしないのかもしれませんが、このデータが確かなものなら、6Bq/Lという平均値はCs-137が原因の膀胱炎を議論するには不適切な指標ではないでしょうか。@parasite2006

2011-08-08 19:27:10
nao @parasite2006

@MAKIRIN1230 55人調べて6.47 ± 14.30 Bq/L、非汚染地域の対照12人、0.29 ± 0.03 Bq/LとSteel-type separate ranking testというあまり聞いたことのない方法で比較してp<0.001と報告していますが(続く)

2011-08-08 19:26:48
nao @parasite2006

@MAKIRIN1230 こんなに標準偏差が大きいのに、よく比較する気になったと思うのは私だけでしょうか

2011-08-08 19:27:42
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

55人程度のデータでこれほど偏りがあるのなら、全員の値をプロットしたグラフも論文に載せるべきだったのではないでしょうか。それとも、それを載せるとなにか不都合なことでもあったのではないかと思いたくなります。@parasite2006

2011-08-08 19:37:11
nao @parasite2006

@MAKIRIN1230 私もそんな気がいたします。余談ながら、表IIのデータとその研究対象集団の詳細はこちらの原著論文に詳しく記載されていましたhttp://bit.ly/ocxav1 有難いことに無料。尿は24時間分で、男性は前立腺摘除の手術前、女性は膀胱炎の治療前に採取

2011-08-08 19:38:30
nao @parasite2006

@MAKIRIN1230 そうですね、グループ別に頻度分布も示してほしかったと思います。(ベラルーシの子供の尿中Cs-137の測定値とWBC検査で測定したCs-137の相関を見た論文では、対象全例のWBC測定値の分布を示していました)

2011-08-08 19:42:24
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

6Bq/Lという値だけ考えることには問題点があるようなので、それをいろんな人に知ってもらうには、まとめに追加していただいたほうが良いので、追加していただけるなら、そうしてもらえるとありがたいです。@parasite2006 @mitt_tweet

2011-08-08 20:12:33

「6 Bq/L」という尿中Cs137濃度の測定時期について追加考察

nao @parasite2006

@fukuwhitecat 例の児玉教授が引用したチェルノブイリ膀胱炎の論文で注目を集めた6 Bq/Lという尿中Cs137濃度にしても、測定時期を考えないと。

2011-09-25 12:04:11
nao @parasite2006

@fukuwhitecat 初出の原著論文http://t.co/cImJHeUq が2003年発表、ウクライナの国立研究所による研究対象患者(ここで前立腺肥大手術を受けた男性と慢性膀胱炎の治療を受けた女性)の登録が1994年開始、組織標本の前癌病変検索実施が1999-2001年

2011-09-25 12:08:38
nao @parasite2006

@fukuwhitecat 従って研究対象者が治療を受ける前日に24時間分の尿を採取された時期は、最も早くて1994年、最も遅くて2001年(論文投稿が2002年11月であることを考慮。膀胱上皮の組織標本は治療時に採取)。チェルノブイリ事故の8-15年後。

2011-09-25 12:17:24

@MAKIRIN1230 さんによる放医研のシミュレーションとの比較検討

MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

ご無沙汰しております。放医研の「尿中セシウムによる膀胱がんの発生について」のシミュレーション結果についての考察をツイートしてみました。 @parasite2006

2011-09-28 16:24:42
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

放医研「尿中セシウムによる膀胱がんの発生について」http://t.co/z2d8GMrK  のCs137についてグラフの縦軸とK40についてのグラフの縦軸の意味の違いに注意。なぜ、Cs137についても縦軸を1Lあたりのベクレル数で規格化しなかったのだろう。

2011-09-28 10:36:51
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

半径2.50cmの球の容積は約0.0654Lだから、そこに500BqのCs137が一様に分布する場合の濃度は500Bq/0.0654L≒7640Bq/Lとなるので、Cs137の濃度が6Bq/Lならβ線とγ線の吸収線量はそれぞれ2.0E-10Gy/h、8.6E-11Gy/h。

2011-09-28 10:51:23
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

K40が40Bq/Lの濃度で半径2.50cmの球内に一様に分布する場合、その表面でのβ線とγ線の吸収線量をそれぞれ4.76E-9Gy/h、1.11E-9Gy/hと試算しているが、K40のγ線のエネルギーと放出確率を考慮すると、γ線の吸収線量はかなり過大評価しているようだ。

2011-09-28 11:09:28
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