尿中の放射性セシウムによる膀胱壁の被曝線量の計算
- parasite2006
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http://t.co/bWkqsQAY のTable 1の線量換算係数を用いて、K40の濃度が40Bq/Lの場合とCs137が6Bq/Lの場合の半径2.50cmの球面上でのγ線による線量を比較すると、前者は後者の(1.83×40)/(7.79×6)≒1.57倍程度になる。
2011-09-28 11:22:16Cs137の濃度が6Bq/Lの場合のγ線の吸収線量が8.6E-11Gy/hなら、K40の濃度が40Bq/Lの場合のγ線の吸収線量は8.6E-11Gy/h×1.57≒1.4E-10Gy/h程度になるはずで、放医研のシミュレーションは、γ線の放出確率を考慮し忘れていると思われる。
2011-09-28 11:30:09もともとγ線の吸収線量はβ線の吸収線量より小さかったので、尿中のCs137の濃度が6Bq/Lの場合のトータルの吸収線量は、そのK40の濃度が40Bq/Lの場合のトータルの吸収線量よりずっと小さいことは変わらない。
2011-09-28 11:40:36放医研のモデルは、半径2.5cmの球体(容積0.0654L)に一様に放射性物質が分布していると仮定したものなので、一定の割合で尿が膀胱に溜まり1日あたり1.5L排尿するのなら、0.131L尿が溜まるごとに1日あたり11.5回排尿することに対応すると思われる。
2011-09-28 14:53:18放医研のモデル http://t.co/z2d8GMrK では想定した膀胱の大きさが小さいのでγ線の吸収線量が過小評価になっていて、http://t.co/sZVwnaqS ではβ線の吸収線量を単位質量あたりの尿が吸収するそのエネルギーと等しいとしたため過大評価になっているはず。
2011-09-28 15:07:49http://t.co/z2d8GMrK と http://t.co/sZVwnaqS を比較すると、Cs137の濃度が6Bq/Lの場合の吸収線量はほぼ同じであるが、K40の濃度が40Bq/Lの場合の吸収線量については違いがわりと大きい。
2011-09-28 15:19:07放医研のK40のシミュレーションはγ線の吸収線量がおそらくγ線の放出確率を考慮し忘れたため一桁大きくなっているので、β線の吸収線量も適切にシミュレーションされた結果なのかどうかわからない。単なる原子核データの入力ミスでγ線とβ線の吸収線量の両方とも当てにならない可能性もある。
2011-09-28 15:27:42体重60kgの人は体内にある約4000BqのK40によって吸収線量(実効線量)は約170μSv/yearになるので、放医研の尿中の濃度40Bq/kgのK40による膀胱壁のβ線による吸収線量4.76E-9Gy/h≒42μGy/yearは前者の約25%である。
2011-09-28 16:02:09