江戸時代の居合流派諸派と全日本剣道連盟制定居合

諸流派をまとめたという制定居合の一本目と現代まで残る江戸時代から大正頃までに成立した居合流派の一本目の形の演武を見てみました。
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みんみんぜみ @inuchochin

演武を見ると、立技であること、血を拭うこと、柄を打つ動作があること、などが目につきます。 同じ黒田藩関係の流派である自剛天真流抜刀と双水執流腰廻も血を拭う動作をしていました。自剛天真流抜刀はこの柳生新影流と関係があるとか。 pic.twitter.com/DFcMqyDxoK

2021-04-19 22:37:35
みんみんぜみ @inuchochin

黒田藩の新影流は幕末には師範が大石神影流を学ぶなど他流試合に対応していき、維新後は武徳会に参加し、師範たちは剣道家となっていったようです。三宅師範ではありませんが、大正期までは武徳会に新影流として参加していた師範がいるようです。 pic.twitter.com/DFcMqyDxoK

2021-04-19 22:41:00
みんみんぜみ @inuchochin

大正期の武徳会剣道家が残した資料の中に、多くの江戸期の新影流資料があります。その師範あたりまでは新影流伝統形の伝承もされていたようですが、現在の各会派の演武を拝見するとかなり独自に発展されていて史料に残っている黒田藩新影流との技法的関連は伺えないようです。pic.twitter.com/DFcMqyDxoK

2021-04-19 22:45:49
みんみんぜみ @inuchochin

話は戻りますが、大正昭和初期に活躍された三宅師範が創始したという居合形を見ると、昭和以降に工夫された流派によく見られる土佐居合の影響がないようです。 自剛天真流や双水執流との共通点などを見るに、おそらく黒田藩伝来の刀法を元にしているのではと推測します pic.twitter.com/DFcMqyDxoK

2021-04-19 22:49:02
みんみんぜみ @inuchochin

円心流居合剣法の1本目十文字 円心流三代目、小橋日感が大正〜昭和初めに当時の居合諸流を学び、研究して中興した流派という事です。 円心流自体は讃岐の扱心流や竹内流などの影響を受けた流派だそうですが、小橋日感以降居合の流流として知られています。(「日本の古武道 円心流居合据物斬」より) pic.twitter.com/nDyvD18K3L

2021-04-20 18:17:43
みんみんぜみ @inuchochin

演武を見ると、血振るいや血拭い的な動作はしないこと、十文字の名前の通り大きく十字に切っている事など、大上段の残心?などが目につきます。 小橋日感が大阪に居住していたので、主に大阪付近で学ばれています。 pic.twitter.com/nDyvD18K3L

2021-04-20 18:25:21
みんみんぜみ @inuchochin

明治〜昭和はじめまでに活動記録が確認される流派で動画があるのはこれくらいでしょうか。 昭和十年代から演武や記録が見られはじめる流派としては水鴎流、昭和十年代に創始された流派としては神心無想流などが現存流派としてあります。

2021-04-20 18:43:43
みんみんぜみ @inuchochin

他に、神刀流剣舞の関係として北辰神桜流居合があり、この流派も戦前から活動されているようですが、よく存じていません。

2021-04-20 18:50:45
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