映画レビュアー、「男性はマジョリティで女性差別するし、異性愛者であれば同性愛差別をするし、シスジェンダーであればトランスジェンダー差別するし、アロセクシュアルであればアセクシュアル差別をしている。しかもそれに無関心だ⁉️」

writer & activist & ecologist。映画の感想をしゃべったりとか。詳しい感想はサイト(http://cinemandrake.com)で。映画好きなら誰でもフォロー歓迎。 #映画好きと繋がりたい / #アセクシュアル #アロマンティック #ノンバイナリー they/them
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シネマンドレイク @cinemandrake

一部のオタクの人は「自分たちは犯罪者予備軍にされた」と口角泡を飛ばすけど、そう考えれば考えるほどに劣等感に沈む。あげくに攻撃的になる。そうじゃなくて素直にメンタルヘルスに頼っていいと思う。恥ずかしいことではないし、情けなくもない。ネット論者はあなたのことを助けてくれませんから。

2020-11-22 20:00:00
シネマンドレイク @cinemandrake

映画の感想を語っているつもりで女性差別をしていること、ありませんか? ⇒ それは本当に映画愛?「男性中心的な映画ファン・コミュニティ」の弊害について思うこと cinemandrake.com/otoko-eiga-com…

2020-11-19 18:01:31
リンク シネマンドレイク:映画感想&レビュー それは本当に映画愛?「男性中心的な映画ファン・コミュニティ」の弊害について思うこと 界隈では話題沸騰だった「ユリイカ2020年9月号 特集=女オタクの現在」を読みました。個人的には2020年に読んだ「オタク」&「ジェンダー」を扱った書籍の中でもダントツで読み応えのあるもので、とてもたくさんの刺激をもらいました。印象 2 users

一方でやっぱり考えるのは、じゃあ「男オタク」はどうなんだということ。男性は逆に社会的なマジョリティゆえに自分のジェンダーをあえて見つめることをせずとも生きてこられた存在であり、自己批判が大きく不足しがちです。

おそらくそれらの背景には「本心では素直に女性が主体になることを楽しめていない」もしくは「とにかくなるべく角が立たないようにしつつも女性的部分に石をぶつけてやりたい」という感情があるのでしょう。「女」と直接言及するのは気が引けたのか、「現代的な価値観のテーマを描くのはいいけどさ~」「多様性もいいけどさ~」と言い換えるケースもあります。

こう指摘されると「自分は差別していない」と言い張る人は必ず出てきます。でも、この世に差別と無縁な人間なんていません。男性であれば女性差別するし、異性愛者であれば同性愛差別をするし、シスジェンダーであればトランスジェンダー差別するし、アロセクシュアルであればアセクシュアル差別をしている。大事なのはその自分の中にある加害者としての一面に自覚的になることです。

じゃあなぜ男ばっかり…。それは残念ながら今の社会では「男性」が圧倒的なマジョリティだからです。マジョリティというのは数が多い多数派という意味ではなく、特権を持った支配層だということ。マジョリティは自分を疑いません。映画でも同じ。男性の映画ファンはピュアな感想を言っていると思っていますが、そこに染み込む差別意識から目を背けがちです。

少なくとも自分の中のジェンダーバイアスに対抗できるくらいの知識がいります。それは「外国語を学ぶ」並みに大変だと思います。日本というろくにジェンダー教育をしていない国で育った人間には骨の折れることです。

だったら「女」も同じじゃないか(女は男主体の映画を評価できない!)と思うかもしれませんが、前述したように男性はマジョリティなのでそこは非対称性があります。問題は性別ではなく、マジョリティとしての自覚があるかどうか。「自省」です。その自覚さえあれば、男性でも女性主体の映画を冷静に批評したり、男性監督が女性主体の映画の良作を生みだしたり、実際に普通にできています。

男性の映画ファンとして有害性を出さないために、自省する以外の食い止める方法と言えば「多様性」です。もし映画好き同士で集まる時、ちょっと考えてみるといいのです。そもそも参加者が男ばかりとか、企画・発言するのは男だけとか、異性愛やシスジェンダーだけとか、そうなっていないか。少なくとも多様性はマジョリティの暴走を止める抑止力にはなるはずです。

シネマンドレイク @cinemandrake

下ネタ全開!だけど意外にもモラルは守っている。 #映画好きと繋がりたい シネマンドレイク:映画感想&レビュー : 『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』感想(ネタバレ)…理想の実写映画にモッコリ cinemandrake.com/cityhunter-the…

2020-05-06 07:01:15

これはつまり“フィリップ・ラショー”監督はコメディの中で「やっていいこと」と「やっては悪いこと」の区別がついていて、律儀に順守している、とてもスマートな映画人だということです。

世の中には「ポリコレのせいでギャグができない!」と不満をあげる人もいますが、才能のある人はしっかり問題なく両立できる。表現の自由と表現の正しさは“フィリップ・ラショー”監督くらいの人間なら並行できるのです。

日本ではいまだに「貧困になった可愛い女性が性風俗で働くようになるから楽しい」と平然と公で言い放つ芸人がいるわけで、こんなようでは本作のような映画を作ることは夢のまた夢ですね。

シネマンドレイク @cinemandrake

この記事、論理の飛躍が凄まじい。 海外では日本のアニメファンが多い(わかる) ↓ 「Hentai」という日本語が認知されている(まあ、わかる) ↓ 日本人への悪影響がある(?) ↓ 違法視聴が原因である(???) a.msn.com/01/ja-jp/AAI4L…

2019-10-01 08:53:21
シネマンドレイク @cinemandrake

4月26日から5月2日まで「Lesbian Visibility Week」です。同時に4月は「Sexual Assault Awareness Month」でもあります。レズビアンが性的に消費されることが今も日常化している日本。この問題は同性結婚と並んで解決しなければいけない重要事項です。 lesbianvisibilityweek.com

2021-04-26 12:00:00
シネマンドレイク @cinemandrake

アセクシュアルを創作物に登場させるときの注意点があるとすれば、「性的な関心がない」ことを都合のいい設定に利用しないことだと思います。ちゃんと周縁化など、当事者が実社会で経験している息苦しさまで言及しなければ、それこそゲイ・フレンドと同じ便利役にしかなりませんから。

2020-08-26 19:28:26
シネマンドレイク @cinemandrake

ジェンダーやセクシュアリティを扱うメディアなら、やっぱり「いかなるSOGI、人種、民族に対しての差別も許さず、支持しません」という運営方針を明記してくれないと安心できませんね(もちろんどのメディアもそういう立場であるべきなのですが)。議論が~とか、中立が~とか、逃げ姿勢しないように。

2020-08-20 20:40:05
リンク シネマンドレイク:映画感想&レビュー 『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』感想(ネタバレ)…創作物はときに奇跡を与える フィクションとリアルが共鳴する稀有な体験…映画『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の感想です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。英題:Violet Evergarden the Movie製作国:日本(

また、『Free!』シリーズなどでは男性同士の絆(いわゆるブロマンス)を描くことにも挑戦しており、こちらはまだまだ開拓中な感じですが(たぶん男性中心のオタク界隈にあるホモフォビアのせいで勢いをつけづらい足枷を抱えているのだと思うのですけど)、それでも熱狂的なファンを獲得しています。

シネマンドレイク @cinemandrake

「ポリコレが表現の自由を脅かす!」と叫ぶ人もいるけど、どう考えても憎悪のほうが表現の自由を奪っている。しかも取り返しのつかない深刻なかたちで。日本とも地続きなこの問題を見つめ直し、真摯に創作物を愛せる人間になりたい。 『フィールズ・グッド・マン』感想 → cinemandrake.com/feels-good-man

2021-03-12 07:05:00
リンク シネマンドレイク:映画感想&レビュー 『フィールズ・グッド・マン』感想(ネタバレ)…憎悪は表現の自由さえも我が物顔で奪う 憎悪が表現の自由さえも我が物顔で奪ってしまったホントの話…ドキュメンタリー映画『フィールズ・グッド・マン』の感想です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。原題:Feels Good Man製作国:アメリカ(202

そして日本のインターネット界隈もSNSやまとめサイトを中心にしてインセルの巣窟になってしまっている動かぬ現実があります。

当然ながら日本のインセルたちが自分の劣等感を表現するために、勝手に他者のコンテンツに乗っかるなんてことはしょっちゅうです。例えば、ポリコレ・アンチな人が「正義の暴走」(実際はインセルにとってうざったい人権保護主張者などを黙らせる目的でそう表現している、インセルが好きなフレーズ)を批判するために漫画のコマを利用したり…(詳細は以下の記事を参照)。

人の正義を笑うな。SNSに蔓延する「冷笑主義」はなぜ危険なのか
また、「フェミニストがオタクを攻撃している!アニメや漫画を規制して滅ぼそうとしている!」などという陰謀論じみた警鐘を鳴らして騒いでみたり…(無論、フェミニズムは漫画やアニメを滅ぼす気はないです)このあたり、勝手に自分こそが表現の守護者であると己惚れる感じがペペの騒動とそっくりですよね。

そんなインセルたちの果てしない憎悪の連鎖は最悪の悲劇も生んでおり、2019年には猛烈な劣等感に沈んだひとりの人間が、京都アニメーション・スタジオにガソリンと火を放ち、大勢を殺した事件も起きました。クリエイターに被害が出るという意味でもペペの騒動と無縁ではないと思います。

これは私の考えですが、インセルの人たちはなんだかんだで他人の創作物を流用して自分のコミュニティを築いていることが多いゆえに、ひとたび自分の攻撃性が全開になったとき、真っ先にその刃を突き立てられるのは身近な創作物関係者になってしまうのではないでしょうか。京アニ放火殺人事件といい、企業や声優などへの脅迫事件といい、インセルをとりまく共通項だと思います。

もちろんインセルを悪者扱いしていいわけではありません。彼ら彼女らを救うのはやはり創作物のはずなんですよ。それこそペペの生みの親であるマットが玩具に囲まれて幸せを見い出したように。

漫画やアニメなど創作物を素直に愛し、作者の意図しないかたちで他人への攻撃に利用しない。そして何よりも自分の抱える劣等感と真摯に向き合う。あなたは別に負け組じゃない。好きな作品があるだけで恵まれています。

シネマンドレイク @cinemandrake

「日本は表現の自由が一番進んでいる」と一部の人は頑なに主張(妄信?)しているけど、何を根拠に言っているのだろうか。たいていは「エロ」表現を持ち出すことが多いけど、エロなんて最も世界にありふれた表現なのに。 『サウスパーク』なんて大人が幼稚園女児にペニスを投げつけたりしているよ?

2020-07-01 20:06:24
シネマンドレイク @cinemandrake

ピクサーがトランスジェンダーの少女をキャスティング募集しているというニュース記事。こういうのが当たり前になる世界は嬉しい。 them.us/story/pixar-re…

2021-04-23 21:00:02