T-80は物自体はT-70より明らかに良かったんですが、工場が爆撃されたりSU-76のほうが重点されたりで生産が振るわず。長砲身化による火力強化も試みられるも、クルスク戦で軽戦車というカテゴリそのものの陳腐化が明白となり、ごく少数生産に終わってしまいました pic.twitter.com/ib0hxcjGVC
2021-05-29 17:07:22こうして軽戦車を押し退ける形SU-76が残ったことで、1943年秋からはこいつをベースに対空戦車の開発が行われます。ただSU-76はSU-76で重量過多に悩まされたりと難儀な車両で、なかなか十分な品質に達しませんでした pic.twitter.com/jv37HLLqWg
2021-05-29 17:12:51ようやく1944年初頭にはSU-76ベースのZSU-37が試作され、若干欠点はあるものの解消の後に量産すべしとされるも、生産能力的にSU-76と同じ工場は割り当てられない。他工場での生産のために簡略化するも、今度は機動力が不足し、結局元に戻して……とかやってる間に時間が過ぎ、結局戦中には殆ど作れず pic.twitter.com/sta6ZljpPm
2021-05-29 17:17:53とまあ、これが大戦期ソ連対空戦車の悲しみの歴史なわけです。中戦車は絶対優先なので対空戦車用途に割くことはできず、しかし軽戦車は小さすぎて対空火器を積むのに難儀し、なんとか物になったかと思えば同じ軽車体でも軽自走砲のほうが優先され、それでも作れる方策を模索する間に時が過ぎ……
2021-05-29 17:21:23大戦期ソ連軍は決して対空戦車に無関心だった訳ではないけれど、T-34のような戦列戦車やSU-76のような自走砲に比べれば、その優先度は明白に一段下に置かれていたとも言えます。相対的には「対空戦車は軽視されていた」と言うことも出来るのかもしれません
2021-05-29 17:25:14またあるいは、ドイツの対戦車攻撃機が果たしてソ連側にとって実際どれくらい脅威だったのかという観点もあり得るかも知れません。ソ連側はHs129撃墜事件しかりクルスク戦しかり度々ドイツ機の脅威に怯えた一方で、結局はそれを有耶無耶にして主力戦車重点に戻ってしまっているのですから
2021-05-29 17:31:37あるいはあるいは……実際どれだけドイツ空軍が脅威であったとしても、対空戦車を作る代わりに主力戦車生産を重点することで正面から押し勝てるというのであれば、それで済んでしまうということなのかも知れません。もちろん完全無欠とは言えないまでも、ソ連空軍の傘だって存在するのですし
2021-05-29 17:39:29牽引式の高射機関砲などでは駄目で、対空戦車こそが必要になる場面とは何か、そういう状況でドイツ空軍は敵戦車をうまく捕まえて撃破することが出来たか、その損害はソ連軍にとって無視できないほど大きいものだったか……そういう話もできたら格好いいなあと思うのですが、ちょいと私の手に余るです
2021-05-29 17:45:19しっかしHs129撃墜事件て、新兵器の詳細なレポートを敵に渡してしまうドイツもドイツだし、折角それを手に入れても結局は有効な対策を打つのに失敗したソ連側もだし、なんかこう諸行無常感がありますわね。物語でも許されないほどに都合が良いかと思えば、物語でも許されないほどにスッキリしない
2021-05-29 18:09:59待て待て、実際撃墜されたのはHs129ではなくその試験報告を積んだ連絡機なのでHs129撃墜事件と呼ぶのは完全に間違いですね? 「Hs129前線試験報告流出事件」とでも……いや長いし、まず特に決まった呼び方のない出来事に勝手に名前付けようとしなさんなですね
2021-05-29 18:43:34