motoken_tw氏の「議論とはどういうものか」に関するツイート

自習用にまとめました。議論コミュニティを率いる者として、非常に参考になります。
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モトケン @motoken_tw

ツイッターで物理法則や数学の難問を議論することはあまりないわけで、大抵は何らかの社会的事象、例えば報道された出来事などについての評価や賛否の意見や主張に関するもの。これから考えることはそういう議論について。

2011-08-12 10:48:17
モトケン @motoken_tw

議論の対象が主張だとすると、まず最初に確認すべきことは、絶対的意味での真理というものは殆どの場合ないということ。つまり「Aが正しい。」というツイートは「Aが正しい、と私は考える(または思う)。」という意味に過ぎない。そのことを自覚していない人が多いかも知れないが。

2011-08-12 10:55:10
モトケン @motoken_tw

では、「Aが正しい。」という主張と「Bが正しい。」という主張が遭遇したらどうなるか?ここがこの問題の根本問題とも言うべき問題で、双方がそれぞれどのような考えかによってその後の展開は大きく変わる。

2011-08-12 11:06:57
モトケン @motoken_tw

双方が、見解の相違ですね、とか言ってさらりと別れる場合がないでないが、ツイッターで一言言いたい人にはそういタイプは少ないので、多くの場合、議論が始まる。ここで議論は何のためにするのかということが議論されるのであるが、そんな議論と関係なくいろんな人がいる。

2011-08-12 11:24:56
モトケン @motoken_tw

ネットで議論している人を見てると最も多いタイプは、残念ながら、誰かなんと言おうと俺が正しい。お前が何を言おうがお前が間違っている。というタイプ。こういうタイプとの議論は議論の定義如何ではもはや議論ではないので、相手を説得しようという考えは直ちに放棄したほうがいい。しかし…

2011-08-12 11:32:06
モトケン @motoken_tw

そういう相手とも議論を続ける意味はないことはない。相手の主張を叩き台にして、自己の主張の正当性をギャラリーに提示して、ギャラリーの賛同を得る手段として利用することができる。ただし、相手の主張があんまりな場合は、そういう相手と付き合うこと自体が悪趣味と見られることがあるw

2011-08-12 11:38:10
モトケン @motoken_tw

では、結論において絶対的意味での真理はないという前提で、何をもって説得し、何によって賛同得ればいいのだろうか?一般論としては、結論に至るプロセスの妥当性によって結論の相対的信頼性を高める、言って良いのではなかろうか。

2011-08-12 11:45:22
モトケン @motoken_tw

プロセスの妥当性という観点で最も重要なのはやはり論理性だと思う。じゃ論理性って何?ということになりますが、あまり厳密なことを言っても仕方がないので、一応、筋が通っていることと考えればいいと思います。しかしそれでは無内容なので論理的思考のパターンを考えてみます。ただし法律家的かもw

2011-08-12 12:24:47
モトケン @motoken_tw

論理的思考といっても問題場面の違いにより変わってくると思いますが、代表的なツイッターの議論を念頭におけば、事実の認識→認識した事実に対する評価→その評価に基づく主張形成というのが最も単純なパターンだと思います。単純過ぎてどこが論理的やねんという声が聞こえてきそうですがw

2011-08-12 12:44:04
モトケン @motoken_tw

単純だけど、AならばBである、という論理構造はもっているわけです。そしてここで絶対忘れてはいけないことは、Bであることの前提としてAがあるということです。Aが実はCであったなら、Bという結論が維持される保証は何もありません。何が言いたいかというと(続く

2011-08-12 12:52:24
モトケン @motoken_tw

論理的思考というものは、結論に至る諸条件、諸事情、諸前提の変動ないし変更により、結論が変わるものである、ということです。論理的思考においては一貫性ということが重要ですが、それは多くの場合判断又は選択の際の基準や価値観の一貫性であって、結論を変えないことではありません

2011-08-12 13:01:43
モトケン @motoken_tw

論理的な議論というのは、自分の主張が間違っているかも知れない可能性を認めつつ、双方の結論に至る経緯の正確性や妥当性を相互に検証するものです。その結果、一方が主張を変えることも双方が主張を変えることも当然あるわけです。自分の主張を変える気がない人間とは論理的な議論はできないでしょう

2011-08-12 13:07:41
モトケン @motoken_tw

ツイッターで、誰かが昨日にはAと言っていたのに今日になってA'またはBと言ったからと言っても、その人が非論理的とは限らない。前提となる事実に関する情報が不十分であることが多いから、新たな事実の判明によって論理的思考の前提事実は容易に変動する。それを反映させることが論理的思考。

2011-08-12 13:15:57
モトケン @motoken_tw

AならばBが省略形であることをご理解いただけるでしょうか?RT @kaz_t82: @motoken_tw そうですね、少なくとも前提条件が変われば結論は変動します、その通りです。しかしそのAならばBの例は少し変です。Bである前提としてAがあるわけではありませんよ。

2011-08-12 13:19:05
モトケン @motoken_tw

ですからそういう論理学的な意味ではなく推論のパターンとして言っているわけで。RT @kaz_t82: @motoken_tw いえ、省略どうこうではなく、前提Aが偽でもBが真の場合がありますよという意味です。

2011-08-12 13:30:06
モトケン @motoken_tw

議論においてとても大事なルールがあります。それは今議論されているテーマを考えることです。送り火の例で言えば、私が提示したのは、検査の結果放射線が検出されていないのに一部の反対により受け入れを拒否した保存会の判断はおかしい、というものでした。つまり保存会の判断の当否がテーマでした。

2011-08-12 13:37:54
モトケン @motoken_tw

それに対して、いきなり産地で検査すべきだというのは的外れなのです。いきなりというのは、議論の進展により場合によっては問題になりうるという意味ですが、既に検査はなされているのに拒否したというテーマには直接関係してきません。拒否した経緯によっては関連するかも知れないにとどまります。

2011-08-12 13:44:52
モトケン @motoken_tw

そこは十分ありえます。RT @sunaoh: @motoken_tw 「検査の結果放射線が検出されていないのに」という部分に語弊・誤解が含まれるのではという議論はありえますよね。

2011-08-12 13:47:45
モトケン @motoken_tw

@kaz_t82 始めのほうで法律家的と断っております m(_ _)m

2011-08-12 13:48:56
モトケン @motoken_tw

関連性か明らかでないのに一般論で介入すると議論を混乱させると言っているのです。RT @kentarotakahash: いいえ、私はそれ(つまり個別の例)についてのみ言ったのではなく、それ以前に、一般論として産地で検査すべきという原則があり、関係者はそれを認識しているべきだ、と

2011-08-12 13:53:19
モトケン @motoken_tw

私が、私が提示した議論のテーマはこれだ、と明言しているのに、いや違う、あなたの議論のテーマはあれだ、と言う人がいるのは不思議なことだけど、たまにある。

2011-08-12 14:02:23
モトケン @motoken_tw

そういうところに関する情報提供や異論反論は大歓迎だったんですよ。RT @sunaoh: @motoken_tw ありがとうございます。その点について安心しました。

2011-08-12 14:04:13
モトケン @motoken_tw

最初から事実の認定や評価を念頭においてますので、そういう前提なら一般的な論理になると思いますが、法律を勉強し始めたころに、法律家のいう論理的という言葉に激しい違和感を覚えましたw RT @kaz_t82: @motoken_tw 法律家的論理構造…ですか。自然言語での議論の難しさ

2011-08-12 14:10:03