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kusamura_eisei
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資料用の電子書籍(某小説家による酒関連のエッセイ集1979年発行)を拾い読みしているのだが、いや、驚いた。イヤミったらしくて読めたものではない。エッセイやコラムは、小説より寿命が短いのかもしれない。小説なら主人公がバカなマッチョでも読める。でも、愚かなマッチョのコラムは読めない。
2021-07-02 21:38:27
コラムニスト。ブログは冷温停止中。その他色々と停滞中ですが、順次再起動する所存です。てはじめにツイートなどを。ログはこちら twilog.org/tako_ashi

主人公がバカなマッチョで、それでも面白い小説はたくさんある。でも、バカなマッチョが書いたエッセイやコラムは、時代が変わると、とても読めない代物になる。コラムニストとしては、知りたくなかった事実だ。今の目で読むと、バカな頑固親父が威張り散らしてようにしか見えない。つらい。
2021-07-02 21:46:19
たぶん、吉行淳之介あたりが書き散らしていた随筆なんかも、現代の感覚からすると、とても読めないブツだと思う。なにしろ女性への目線と扱いが鬼畜すぎる。職業作家の思い上がりも鼻につくだろうな。いまさら読み返そうとは思わないけど。
2021-07-02 21:52:51
資料として読めば、昭和の男の「ウィット」「ユーモア」「洒脱」がこんな水準だったことの傍証にはなる。実際「酒飲みの自己弁護」は、当時のちょっとしたベストセラーで、斜に構えた文化人の自己韜晦気味のユーモアとして珍重されていた。いま読むとあまりにも浅薄でびっくりさせられるのだが。
2021-07-02 22:13:33
新聞の一面コラムなんかは、なまじ社会の木鐸を任じて書いているだけに、今の感覚では完全にアウトな感性が紛れている昔のコラムを見つけてしまうと、いたたまれない気持ちになる。戦時中の翼賛記事よりもツライ twitter.com/tako_ashi/stat…
2021-07-02 22:24:31
たとえば「三国志」は、何百人と出てくる登場人物がほとんど一人残らずバカなマッチョなのだが、それでも面白く読める。特定の時代の特定の文脈の中にマッチョを放り込めば、動き出してスリルを生むからだ。でも、張飛の身辺雑記エッセーとか関羽著の自己啓発書籍とかは、間違いなくクソ本になる。
2021-07-02 22:46:22
小田嶋さんは大好きだけど、この「三国志」は、「三国志演義」?それとも「正史三国志」? 日本人の多くは吉川英治版「三国志」(それをベースにした横山光輝の漫画)なので、納得するかもしれないが。 じゃあ、「水滸伝」は?と聞きたくなる。 twitter.com/tako_ashi/stat…
2021-07-02 22:51:55
「酒飲みの自己弁護」好きだったけどなぁ。今読んだら印象違うのかなぁ。 twitter.com/tako_ashi/stat…
2021-07-02 23:01:44
>たとえば「三国志」は、何百人と出てくる登場人物がほとんど一人残らずバカなマッチョなのだが スゲエ斬新な三国志観を見た。誰の作なんだろ。 馬鹿なマッチョしか出てこない三国志はちょっと読みたい。 孔明が「城の門を開け放して琴を弾きます。入ってきた敵は全員ぶちのめします」とか言うの。 twitter.com/tako_ashi/stat…
2021-07-02 23:07:56